かぼちゃの人工授粉の方法

こんにちは。

今日も前回に引き続きカボチャ(品種:ほっこり姫)の記事をアップします!

2回にわたって引っ張ってしまいましたが、今回はいよいよ人工授粉の具体的な方法についてご紹介します。

*ウリ科は雄花と雌花に分かれて咲くことや、雄花と雌花の見分け方等については以前書いた記事をご参照ください。

前回の記事>かぼちゃの雌花と雄花
前々回の記事>かぼちゃの雄花と雌花(つぼみ)

まず、雄花の花びらをハサミで慎重にカットし、雄しべをむき出しの状態にします。

ほっこり姫

この雄花を摘み取って、雌花の中央にある雌しべに直接接触させます。

ほっこり姫

雌しべに花粉がしっかりついたことを目で確認し、下の写真のように均一に、たくさん花粉が付着すれば成功です。
(花粉が付着する前の雌しべの拡大写真は前回の記事をご覧ください)
雄しべを「ごく軽く」雌しべに触れさせることがポイントで、強く押し付けるようにすると、雌しべが折れてしまったり、ダメージを受けたりして、変形果や受粉失敗の原因になります。

ほっこり姫

この後、1~2日もすると、雌花のすぐ下にある膨らみ(=子房=カボチャになる部分)につやが出て、サイズも一回り大きくなります。
受粉さえ成立してしまえばあと40~45日(今回栽培しているほっこり姫の場合)で、収穫できます!

受粉が成立した子房(=かぼちゃ)↓

ほっこり姫

ちなみに、何らかの原因で受粉に失敗すると、下の写真のように子房が肥大せず、特有の「つや」も出ません。
(人工授粉を行わず、受粉が成立しなかった雌花↓)

ほっこり姫

受粉に失敗した雌花の子房はさらに数日すると下の写真のように変色し、場合によっては腐敗して、害虫や病気の原因になるので、早めに切り取って捨てたほうが安全です。

ほっこり姫

それでは最後に、重要なポイント(人工授粉の必要条件)についてまとめておきます。

・ 同じ日の晴れた朝、雄花と雌花が同時に咲いていること

実際のところ、これが最も重要かつ、最も難しいところです。
雄花の花粉の寿命は非常に短く、数時間しかないため、その日の朝咲いた雄花で受粉してあげる必要があるのですが、家庭菜園の場合、雌花が咲いても雄花が咲かなかったり、その逆のパターンがよくあります。
(特にほっこり姫など、最近の品種は雌花率が高いため、雄花不足になりがちです)

雌花も雄花も、基本的には受粉できるのは開花した朝の数時間のみで、翌日にはしぼんで、花が落ちてしまうため、同じ日の朝、同時に咲いてくれないと人工授粉することができません。

家庭菜園で1株、1本仕立てで育てている場合、雄花と雌花が同じ日の朝、同時に咲く確率はかなり低い上、待ちに待ったその日が雨だったりすると、花粉が雨で流されてしまって、もうどうしようもなくなってしまうので、ウリ科野菜は複数株同時に栽培すると安心です。

近所にもし農家の知り合いや家庭菜園仲間がいる場合には、朝早く雄花をもらいに行って人工授粉するのも良いと思います(品種が違っていても問題なく受粉は成立します)。

・人工授粉は朝9時までには終わらせること。

先に書いたとおり、花粉の寿命が短いため、9時までに受粉を完了されるのがポイントです。
じゃあ、12時だったら絶対成立しないのかというと・・・そういうことではなくて、単に花粉の生存確率(受粉能力)と、その後の受粉に要する時間から逆算したものなので、12時でも成立する場合はあるのですが・・・、逆に、9時までにしっかりと人工授粉を行えば受粉が成立しないということはほとんどないため、栽培の管理が容易になります。
受粉した日を記録しておいて、品種特性に応じた日数経過後に収穫すれば適期収穫が出来る上、予定も立てやすいというわけです。

以上、長くなってしまいましたが、ご質問等ありましたらメールフォームからご連絡いただければ幸いです。

栽培メモ:ほっこり姫(タキイ種苗)ゴールデン粒状培養土野菜用深型レリーフプランター600