培養土の放射能汚染に関して

こんにちは。

2011年3月の原発事故以来、放射性物質の流出問題がメディア等で多く取り上げられていますが、今回は、培養土の安全性に関して私が今思っていることを投稿したいと思います。

まず、原発周辺の17都県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県)で採取された原料を使用して調整された市販培養土についてですが、これは間違いなく、放射性物質による汚染が疑われます。

このような汚染培養土を使用して家庭菜園を行えば、当然、収穫される野菜にも一定量の放射性物質の含有が避けられないと考えられますので、疑わしい培養土を所有している場合には、秋野菜を植えつける前に、製造元に確認し、その指示に従うのが賢明だと思います。

一部情報で、非常に高濃度の放射能で土が汚染されていたとしても、放射能の『移行係数』の関係で、安全性に問題は無いということを主張している人もいるようですが、実際問題として、原発周辺地域で採れた野菜に基準を超える放射性物質の含有が確認されたことなども考え合わせると、安心して栽培できる状況にはないと思います。

『土壌から農作物への放射性物質の移行係数』に関しては原子力環境整備センターが出しているこちらの総説が参考になります。
http://www.rwmc.or.jp/library/other/file/kankyo1.pdf

なお現在、そのような『放射能汚染培養土』は生産、販売、流通が自粛されており、通常、店頭や通販で入手することは出来なくなっています。
詳しくは以下の農林水産省の通達をご参照ください。

農林水産省による販売自粛要請の元文書。
『高濃度の放射性セシウムが含まれる可能性のある堆肥等の施用・生産・流通の自粛について』
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/syouhi/110725.html

この影響で、これまでどこのお店でも見られた一部の有名培養土銘柄が完全に姿を消していますが、逆にいえば、現在、普通にホームセンターで売られている培養土は、放射能による汚染が疑われない安心なものということになりますので、安易に怪しげな不安を煽るだけの情報に流されて培養土を買い控える必要はないと思います。

以前、培養土の選び方のコーナーで書いたとおり、放射能以前に、培養土としての資質、つまり保水性や保肥性、通気性、排水性、放射性物質以外の有害物質(残留金属、雑菌等)の観点から、現在ホームセンターで売られている培養土ならどんなものでも安心して家庭菜園が行えるとはいいませんが、少なくとも、現在購入できる市販培養土の放射性物質の含有に関しては心配する必要が無いのは明らかです。

(培養土の選び方、求められる資質等は「こちら」の記事を参照してください)

ところで、私が以前からお勧めしている培養土『ゴールデン粒状培養土野菜用』についてですが、この培養土は中国産の原料のみを使用して、加工、配合、包装まですべて中国国内工場内で行われているものです。

販売元のアイリスオーヤマからのプレスリリース原文
http://www.irisohyama.co.jp/importanttopics/20110709.html

販売元のアイリスオーヤマは被災地=宮城県を拠点としているため、多くのサイトやブログ等で、アイリスのゴールデン粒状培養土が放射能汚染されているかのような情報が流れていますが、これは完全に間違った情報です。

安易に、安全を強調するばかりの情報や、不安を煽る誤った情報に流されてしまわないように気をつけたいものです。

*以下に放射能汚染された疑いのある主な培養土一覧を掲載しようと考えていましたが、メーカーからの掲載許可が得られず、載せることが出来ませんでした(製造日やロット等により同一銘柄でも放射能汚染有無が異なるため、ここに掲載すると逆に誤解を生じやすい)。
ただ、主なメーカーは各社、サポートダイヤル等で原産地や放射能汚染の可能性に関する情報を提供していますので、各自、3月以降に購入した培養土が(念のために)安全なのかどうかを問い合わせてみることをお勧めします。

一覧表を掲載できなかった代わりといってはなんですが・・・

久しぶりにアンケートを設置してみました!

仮に土が安全であったとしても、空気中の放射性物質による汚染に不安を感じる方、また、一時期、首都圏においても水の放射能汚染が大きな騒ぎとなりましたが、野菜の水遣りに用いる水の安全性に不安を感じている方もいらっしゃると思います。

現在、このブログ内にアンケートを設置していますので、良かったら、原発事故から半年近く経過した現在の心境をお聞かせいただければ嬉しいです。