Yu-Rin流!じゃがいもの育て方

科名

ナス科

栽培難易度

★★☆☆☆(栽培容易でほとんど手間もかからない)

播種適期

ジャガイモは種芋を購入して育てます。
種芋の植え付けを3月に行う春作と、8月~9月に行う秋作、どちらも可能ですが、春作のほうが病虫害に侵される可能性が少なく管理が容易なので、プランター菜園の経験が浅い方には春作をお勧めします。

お勧めの品種

この記事ではサカタのタネの「レッドムーン」を使用していますが、他の品種であっても同様に栽培することが出来ます。
品種によって外見や味に特徴があるので、好みや入手性の良し悪しで選べばよいでしょう。

でもせっかく家庭菜園で育てるなら、普通にスーパーで市販されている男爵やメークインなどの代表品種ではなく、ちょっと変わった品種を育てるとより一層、栽培と収穫が楽しめると思います!

(主な特徴)
・皮が赤く、肉質は黄色
・甘味とコクがあり、食味に優れる
・煮くずれしづらい

プランター選びと播種法

ジャガイモは土の中で肥大するため、出来るだけ深く、容量の大きなプランターを使用したほうが多収になります。
深型レリーフプランター600なら3点植えがお勧め。

種芋植え付けのポイント

その1~種芋は植え付け前に発芽させる

購入した種芋がほとんど発芽していない場合は、数日軒下などに放置して、ある程度しっかり発芽させてから植えつけたほうが生育が揃い、確実に栽培することが出来ます。

すぐに植えつけたい場合は、店頭に並べられた種芋を見比べて、しっかり発芽したものを選びましょう。

その2~大きな種芋をちょっと大きめにカット

発芽した種芋はそのまま植えつけずに、小さくカットしてから植えつけます。
芽を均等に分けるようにカットして、1つあたりの重量が60~70グラムになるように包丁で切り分けます。

レッドムーン

一般的には40グラム程度にカットするのが良いとされていますが、プランター菜園では(畑栽培と違って)土の湿度を一定に保つことが困難なため、水分管理を容易にするためやや大きめにカットして植えつけるのがお勧めです。

小さな種芋なら切らずにそのまま植えつけることも出来ますが・・・そもそも、小さな種芋を使うと収穫できる新じゃがいもも小いもとなって質が悪くなりやすいので、良品を収穫するためには『大きな種芋を、贅沢に大きく切って使う』ことをお勧めします。

その3~切り口は十分に乾燥させてから植えつける

秋作の場合はカットした部分に灰をつけたり、しばらく乾かしたりして、種芋の腐敗を防止します。
春作の場合は通常腐ることはないので、カットしたての状態で、すぐに植えつけても大丈夫です。

その4~深植え、プランターの土は少なめに

子いもは種芋の上側に出来るので、種芋をあらかじめ深く(土が7cm程度種芋の上にかかるくらい)植え付けると後の管理が楽になります。

また、新じゃがいもの緑化を防止するため生育に応じてどんどん土増しを行うので、プランターの土量は最初やや少なめにするのがコツです。

少なめに入れた培養土(植え付け後)

レッドムーン

その5~苦土石灰による酸度調整は必要なし

通常、古土を使用する場合、植え付け前に苦土石灰などを入れて酸度調整しますが、じ
ゃがいもは塩基性に弱く、弱い酸性を好むため、そのまま使用するのがお勧めです。

その6~『食用いも』は『種いも』として使用しない

食用のいもは発芽防止処理が施してあったり、菌やウィルスに冒されている危険があるため種芋として使用することは出来ません。
ホームセンターや種苗店で種芋として売られているいもを使用しましょう。

春作なら2週間ほどで揃って発芽します。
発芽直後の姿 ↓

レッドムーン

発芽後の管理

じゃがいもで必要とされる発芽後の管理は、水遣り、芽かき、土増し、追肥です。

水遣りのポイント

発芽までは種芋に含まれる水分や養分で十分に育つので、植え付け時に1回だけ水を与え、その後発芽までは水をあまりやらずに、乾燥気味にして管理します(種芋の腐敗防止のため)。

発芽後は土表面が乾いたら、プランターの排水口から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
頻繁に水を与えすぎると、いもが腐ってしまう原因になります。

芽かきのポイント

1つの種芋から数本の芽が出芽するので、1つの種芋に対して、2本だけ残し、他は取り除きます。

下の写真では1つの種芋から4本が発芽。まだ間引かず、しばらく様子を見る。

レッドムーン

下の写真くらいのサイズになったら間引き(芽かき)の適期。

レッドムーン

芽かき後 ↓
各点生育の良い2本を残して、他の芽は土表面をしっかり手で押さえながら、慎重に引っ張って種芋から取り外します。

レッドムーン

芽かき後は株元にしっかり土を寄せて、これから出来てくるじゃがいもの緑化を防止します。
(いもに光が当たるとソラニンという毒素が生成してしまいます

レッドムーン

追肥のポイント

新しく出来た子芋に直接高濃度の肥料があたると腐敗の原因となるため、以前、栽培テクニックのコーナーで書いた追肥のコツに従って、1~2回追肥します(芽かきの半月後、草丈20cmの頃に1回、状況に応じてその2週間後にもう1回)。

葉の色合いを見て明らかに栄養不足と考えられる場合(葉色が薄い、黄色っぽい)は、液肥で対応します。

地上部の成長を抑えて、いもを十分に太らせるため、開花後は絶対に追肥せず、水のみを与えます。

生育の様子

最終間引きを終えて、順調にすくすく成長しているじゃがいも(4月下旬)。

レッドムーン

5月に入ると急に暖かくなって生育も旺盛に。
土増しして、いもの緑化を防止します。

レッドムーン

5月半ばになると開花します。これ以降は葉が黄色くなっても追肥禁止です。

レッドムーン

花はナス科特有の構造で、よく見ると結構かわいらしい形状をしています。
一般的な品種では白い花が咲きますが、レッドムーンのように色素が強い品種では着色した花が楽しめます。

レッドムーン

花を摘み取る必要は無く、しばらくすれば自然に落花します。

落花後しばらくすると、下葉から黄色く枯れ上がってきます。
他の野菜だと、病気の発生や、肥料切れを疑いますが、じゃがいもの場合、じゃがいも食用部の成熟に伴って下葉から枯れてくるのが正常なので、葉の黄化は地下部が順調に成長しているサインです。

レッドムーン

完全に枯れて茶色くなってしまった葉はそのままにしておいても構いませんが、病気や虫の発生を防ぐため、こまめに摘み取って、株を清潔に保つと安心です。

レッドムーン

上まで完全に枯れ上がったら収穫適期のサイン。
早すぎると水っぽいいもになってしまうので、しっかり枯れてから収穫します。
(収穫適期の姿)

レッドムーン

地上部を刈り取ってからプランターをひっくり返して収穫すると、いもを傷つけてしまう心配がありません。
収穫したじゃがいも↓
今回育てた品種はレッドムーンという品種なので、皮が本当に真っ赤です。

レッドムーン

採れたてのおいもは、煮ても焼いてもフライドポテトにしても・・・美味しくいただけますよ

レッドムーン

知っておきたい!栽培のポイント

~その1~虫害に注意!

じゃがいもはアブラムシやテントウムシダマシなどの害虫に好まれます。
種芋の植え付け直後から株の成長が安定するまでは、防虫ネットを使用すると安心です。
また、防虫ネットの使用有無を問わず、定期的に、葉裏をチェックして、害虫は見つけ次第捕殺します。

⇒防虫ネットについてはこちらの記事を参照してください。

~その2~収穫を早まらない!

じゃがいもは早く取りすぎると水っぽく、十分なうまみが出ないばかりか、傷みも早くなってしまいます。
この記事で紹介しているように完全に枯れてしまうまで待つ必要もありませんが、少なくとも地上部の枯れ上がりを確認してから、収穫するのがポイントです。

~その3~連作禁止!

ナス科野菜は連作障害を受けやすい性質があります。春作を終えるとちょうど秋作の季節が間近となるので、栽培終了後、同じ土とプランターを使ってまた植えつけたくなりますが、土は交換することをお勧めします。

栽培メモ:レッドムーンゴールデン粒状培養土野菜用深型レリーフプランター600