Yu-Rin流!ニンジンの育て方

科名

セリ科

栽培難易度

★★☆☆☆(栽培期間は長いが病虫害には強く比較的育てやすい)

播種適期

ニンジンは冷涼な気候を好むため、春作なら3月蒔き~7月収穫、秋作なら9月蒔き~翌年1月収穫という作型が基本です(ミニニンジンの場合はおよそ1ヶ月早く収穫できます)。
猛暑が続く夏季は根の肥大が悪くなりやすいので、8月に根の肥大期を迎えるような作型(6~7月蒔き)は避けるのが無難です。

お勧めの品種

タキイ種苗の「ピッコロ」がプランター菜園にはお勧めです。

(主な特徴)
・ミニニンジン(根長10~12cm、根径1.5~2cm)なので狭いプランターでも良く育つ
・一般的な5寸ニンジンと比べ糖度が高く、生食に向いている
・極早生種で生育期間が短いため(90日前後)、栽培管理しやすい
・長期栽培すれば5寸ニンジンとして収穫することも可能

*品種によって必要な株間や栽培日数、収穫目安などが大きく異なるため、以降の説明はすべてピッコロを基準に記載しています。

プランター選びと播種法

ニンジンは根が真下に深く伸びるので、深型のプランターを使う必要があります。
私がブログで良く使用している『深型レリーフプランター600』なら2条まきがお勧め。

ニンジンは野菜の中でも特に発芽しにくい傾向があるので、低発芽率に備えてやや厚めに蒔いておくと安心です(0.5cmが一応の目安)。
加工されたペレット種子を使う場合は、発芽率が非常に高いので1.5cm間隔で蒔けば十分です。

深型レリーフプランター600、2条まき、発芽直後の姿。

ニンジン1作目22日目

ニンジンは発芽に光のエネルギーを必要とするため(好光性種子)、浅めに土をかぶせるようにするのが播種のポイント。
乾燥させないように毎日水遣りを行えば1~2週間で発芽します。
*発芽までかなり時間がかかりますが、あきらめず、毎日しっかり水を与えてください!

発芽後の管理

ニンジンで必要とされる発芽後の管理は、水遣り、間引き、追肥です。

水遣りのポイント

土表面が乾いたら、プランターの排水口から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
乾燥させすぎても、過湿すぎても根の質が落ちるので、適湿を心がけます(表土が乾いてからたっぷり与える)。

間引きのポイント

間引きは本葉が1~2枚時と、4~5枚時に、2回に分けて行うのが基本です。
株間は1回目の間引きで1.5cm(ペレット種子を使用して1.5cm間隔で播種を行った場合は不要)、2回目の間引きでは最終株間として3~4cmを目標にします。
状態の良いものを残して、虫害を受けたもの、成育の悪いものを選んで間引きますが、適期だとほとんど差が出ず、どれも良く育つ場合が多いので、現実的には株間を意識して、『場所を基準に』間引くことが多いです。

1回目の間引き前。

ミニニンジン

1回目の間引き後(株間1.5cm、完全な直線にせず、多少幅を持たせたほうが株間確保がしやすく多収に)。

ニンジン1作目37日目

しばらくすると、このような状態に。最終間引きを行って、株間を3~4cmに調整する。

ミニニンジン

追肥のポイント

根に直接肥料があたると『また根』などの品質低下の原因になるため、追肥のコツに従って、1回目の間引き時(元肥入りの場合は不要)と、以降、2~3週間おきに追肥します。

葉の色合いを見て明らかに栄養不足と考えられる場合(葉色が薄い、黄色っぽい)は、即効性の固形肥料を追肥するか、液肥で対応します。

生育の様子

最終間引きを終えて、順調に成長中のニンジン。背景が少し白いのは防虫ネットを使用しているためです。

人参1作目120日目

地上部から少し見える株元の直径から適期を判断する方法もありますが、時々試し取りをして根のサイズを確認し、適期を逃さないように収穫するのがお勧めです。
プランターでもミニニンジンならこんなに立派に育ちます!(プランター1つで50本程度収穫可能!)

ニンジン1作目134日目

ピッコロは特に甘味が強く、歯ざわりも良いので、このまま生食するのがお勧めです!
ちなみに、葉の部分には根以上の栄養が含まれています。
せっかく無農薬で育てたなら、根と葉を掻き揚げなどにして頂いて、食感と風味をまるごと楽しんじゃいましょう

知っておきたい!栽培のポイント

~その1~虫害に注意!

ニンジンはセリ科なのであまり病害も、虫害も心配ありませんが、気にせず放っておくと巨大な芋虫(大型チョウ類の幼虫)が進入して食害を受けていることがあるので、(必須ではありませんが、チョウが飛ぶ暖かい時期は特に)防虫ネットの使用をお勧めします。

⇒防虫ネットについてはこちらの記事を参照してください。

~その2~適期収穫を!

ニンジンは収穫直後からどんどん風味が落ちてしまいます。
試し取りを繰り返して、品種本来のサイズで収穫するのが望ましいのはもちろんですが、それ以上に、収穫したてを味わいたいものです。

プランターから引き抜かなければ新鮮なまま保存することができるので、適期だからといって一度に全部収穫してしまわずに、何回かに分けて、食べる分だけ収穫しましょう。

(だんだんサイズが大きくなりますが、食味にもサイズに応じた変化があり、その変化を楽しむことが出来るのも家庭菜園の醍醐味です)

~その3~真夏は避けよう!

根菜に割と共通して言えることですが、真夏は根が肥大しにくく、良品がなかなか採れません。寒い分にはビニールトンネルなどで保温して、温度管理出来るから良いのですが、例年にない猛暑などがやってくると、制御のしようがなく、なすがまま・・・ということになりかねないので、根の肥大期が夏にかからないようなスケジュールにするのがお勧めです。

~その4~間引きはあえて遅く!

多くの野菜は本葉3枚くらいまでに最終株間に調整するのが一般的ですが、ニンジンの場合は4~5枚で最終株間とします。
ニンジンは茎部分が長いので、株間が狭くても光を良く受けることが出来るので、あまり急いで間引く必要がないという理由もありますが、株間が狭い環境だと、となりの株に負けないように競いあって、早期に間引く場合と比べて生育が旺盛になる性質があるからです

~その5~移植厳禁!

直根系野菜全般にいえますが、移植は根を痛め、変形根の原因となるため、必ず播種はプランターへの『直播き』とし、ポットからの移植などはしないようにします。

栽培メモ:ピッコロ(タキイ種苗)ゴールデン粒状培養土野菜用深型レリーフプランター600