Yu-Rin流!大根の育て方

科名

アブラナ科

栽培難易度

★★★☆☆(大きさのわりに手間も掛からず簡単)

播種適期

品種によって春蒔き(3月)、秋蒔き(9月)が可能ですが、春蒔きの場合、初心者ではトウ立ちによる失敗が起こりやすく、また防虫ネット等による害虫対策も必須のため、始めての栽培には秋まき(=9月播種~11月収穫)をお勧めします。
(以下の記事でも秋蒔きの作型を掲載しています)

お勧めの品種

タキイ種苗の「YRくらま」がプランター菜園にはお勧めです。

(主な特徴)
・青首総太り型、サイズは36cm×8cm程度。
・ウイルス病、萎黄病に強く、病気になりづらい。(無農薬栽培では重要)
・肉質が特に優れ食味が良い(きめ細やかな極上肉質)
・す入りが遅い(家庭菜園的に重要)
・多肥を好まず、他品種より3割ほど少ない肥料でよく育つ

無農薬家庭菜園では、特に病気に強いことと、す入りが遅いことがとても重要なので、タネを購入する前にしっかりチェックしておきましょう。

プランター選びと播種法

大根は根が地下に深く伸びるため、深さのあるプランターが必須です。
以下の記事では深型ベジタブルポット10号を使用しています。
深さが35cmなのでYRくらま(36cm)を育てるには足りないように思うかもしれませんが、実際には根の上部10cm前後は地上に出て成長するので35cmの深さがあれば十分というわけです

*このプランターはすのこが無いので、軽石などを敷き詰めた後、培養土を入れます。

播種は3点蒔き、各点4粒で以下のように蒔きます。

YRくらま

拡大すると各点、こんな感じです。

YRくらま

種が赤いのは種苗業者が種子消毒を行ったという印で、本来の色ではありません。

種が隠れる程度に土をかぶせ、毎日水遣りを行えば3日ほどで発芽します。
発芽率は非常に高く、蒔いた種の数だけ発芽してくれます。

YRくらま

発芽後の管理

大根で必要とされる発芽後の管理は、水遣りと間引きです。YRくらまの場合は特に少肥を好むので、元肥が十分に施されているという前提で、追肥はほとんど必要ありません。

水遣りのポイント

土表面が乾いたら、プランターの排水口(ベジタブルポットの場合は底)から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
頻繁に水を与えすぎると病気の原因になります。

間引きのポイント

間引きは生育に応じて3回に分けて行います。

1回目は双葉が展開した時に行いますが、以降は葉の重なり具合を見ながら適宜間引いて、最終的に各点1株、計3株を残します。
(1回目の間引き直前の姿)

YRくらま

追肥のポイント

この記事で紹介しているYRくらまの場合は少肥を好むので、元肥が十分に施されているという前提で、追肥はほとんど必要ありません。
葉の色合いを見て明らかに栄養不足と考えられる場合(葉色が薄い、黄色っぽい)は、即効性の固形肥料を追肥するか、液肥で対応します。

他品種の場合は生育の状態を見ながら二週間おきを目安に3回程度追肥しますが、根に直接肥料が触れると「また根」の原因となるため必ず根から十分に離して肥料を置くようにするのがポイントです。

生育の様子

1回目の間引きを終えて、順調に成長している様子

YRくらま

まだ各点3株=計9株です。

YRくらま

これくらいになったら各点1株間引いて各点2株とします(間引き直前の姿)。

YRくらま

さらに11日後。これくらい混み合ってきたら、さらに1株間引いて各点1株、計3株とします。
(間引き直前の姿)

YRくらま

間引いた株の根はこんな感じ。徐々に肥大が始まっていることが確認できます。
(間引いた葉は無農薬なので安心して美味しくいただけます。これが意外と美味!

YRくらま

間引き直後の様子はこんな感じ。
株数が半分になったのですっきり
風通しも良くなりました

YRくらま

さらに1週間。これくらいの草丈になると・・・

YRくらま

根もしっかり大根らしくなります

YRくらま

さらに、半月後。これくらいの草丈になると・・・

YRくらま

根元はすっかり大根らしくなっています

YRくらま

収穫の目安ですが・・・
地上部に出ている根の径や、タネ袋に書かれている収穫時期を目安にすると概ね間違いがないと思いますが、不安な場合は少し遅らせて収穫しましょう(す入りが遅い品種なら遅れても大丈夫!)。

以下の写真は収穫1週間前の様子。大体OKなのですが、もうちょっと太るのを待ちました。

YRくらま

翌週、晴れた日に3本まとめて収穫!
実際には1本抜いてみて、その結果次第で、残りを抜くかどうかを決めると良いです。

YRくらま

採れたては・・・
やっぱり生が一番です!
YRくらまの品種特性(きめ細かく、肉質極上!)もよく出ていて、ただ切っただけですが、十分に美味しさを楽しめる一品になりました

YRくらま

YRくらまは煮ても焼いても生でも美味しいので、もちろん、普通に煮付けにしても、採れたてならではの極上の味が楽しめます。

YRくらま

知っておきたい!栽培のポイント

~その1~虫害に注意!

大根はアブラナ科なので、害虫に非常に好まれます。
9月まきでは特に播種直後はまだ害虫が多い時期なので、防虫ネットを使用して害虫の侵入を防ぐことが初期成育を順調に進めるために大切なポイントです!
また、防虫ネットの使用有無を問わず、毎朝、葉裏をチェックして、アブラムシやコナガなどの害虫は見つけ次第捕殺します。
⇒防虫ネットについてはこちらの記事を参照してください。

~その2~収穫時期を逃さない!

ここが一番難しいところなのですが、大根は早すぎるとまだ根が肥大しきっておらず、遅すぎると「す」が入ってしまう(=空洞が出来てしまう)性質があります。
大規模栽培の場合はす入りの早い品種でも数本抜いてみて適宜状態を確認することが出来るため問題ないのですが、家庭菜園では、必ず「す入り」が遅い品種を選び、しっかり確実に太らせてから適期より遅れて収穫するのが良品を収穫するポイントです!

~その3~トウ立ち注意!

春作では適切な保温等を行わないとトウ立ちして失敗してしまう場合があります。春作の場合は必ずトウ立ちしにくい春作用の品種を選び、さらにビニールトンネル保温等でトウ立ちを防ぐ必要があるため、初心者にはやや難易度が高く、あまりお勧めできません(経験者向け)。

栽培メモ:YRくらま(タキイ種苗)ゴールデン粒状培養土野菜用深型ベジタブルポット10号