Yu-Rin流!玉ねぎの育て方

科名

ユリ科

栽培難易度

★★★☆☆(病虫害に強く栽培容易だが、タネからだと収穫まで9ヶ月間の管理が必要)

*一般的には、園芸店などで苗やホームタマネギを入手して栽培しますが、以下の記事ではタネから育てる方法を紹介しています。

播種適期

関東圏では9月中旬~下旬頃が播種の適期です(翌年6月収穫)。
中生、晩生の玉ねぎは長期間貯蔵できるものが多いので、適期に大量栽培して食べたいときに食べるのがお勧めです。
適期を守らないとトウ立ちによる失敗、成長不十分による冬枯れなどのトラブルの原因となるため、必ず適期を守りましょう!

お勧めの品種

この記事ではタキイ種苗の「O・P黄(オーピーキ)」を紹介していますが、他の品種でも同様に栽培することが出来ます。

O・P黄(オーピーキ)の主な特徴)
・強勢で作りやすい中生種
・玉は甲高球型、平均320gの大玉
・6月の収穫後、12月末までの吊り貯蔵が可能

プランター選びと播種法

玉ねぎは栽培期間こそ長いものの、それほど多くの土量を要求しないため、通常のレリーフプランター650程度で問題なく良品を収穫することが出来ます。

レリーフプランター650なら2条、ベジタブルプランター浅型600なら3条まきがお勧め。
播種間隔は0.5cmを目安とします。

中央に写っているのが玉ねぎの種

O・P黄

種が隠れる程度に土をかぶせ、毎日水遣りを行えば1週間ほどで発芽します。

レリーフプランター650、2条まき、発芽直後の姿。

O・P黄

土の中から二つ折りになってニョキッと輪が出てくるのがなんとも特徴的です。
(苗の先端は土に埋まっている状態、もう少し成長すると自然に先端が天に向かって飛び出します)

発芽後の管理

玉ねぎの栽培で必要とされる発芽後の管理は、水遣り、間引き、追肥です。

水遣りのポイント

土表面が乾いたら、プランターの排水口から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
頻繁に水を与えすぎると根腐れによる生育不良の原因になります(特に冬季は注意)。

間引きのポイント

間引きは葉が重なり合う前に定期的に複数回に分けて行います。
状態の良いものを残して、虫害を受けたもの、成長の悪いものを選んで間引きますが、実際にはほとんど差が出ずどれも良く育つ場合が多いので、現実的には株間を意識して『場所を基準に』間引くことが多いです。

発芽直後は等間隔に蒔いたつもりでも、どうしても部分的に密集してしまいます(間引き前)。

O・P黄

上の写真から3日後、苗の先端が土から顔を出し、まっすぐ天に向かって伸び始めたら、適宜間引いて等間隔(1cm)に調整します。
(下の写真は間引き後の様子)

O・P黄

プランター菜園における最終株間はO・P黄(オーピーキ)の場合、10cm前後が目安。適宜計画的に間引いて最終的に玉同士がぶつかりあわない距離を確保します。

追肥のポイント

栽培期間が長いため、定期的な追肥が必要です。一般的な化成肥料なら2週間に1回程度。
ただし、定植直後は肥料を与えると苗の活着が悪くなるため追肥は厳禁!
3月中旬で止め肥えとし、以降は追肥せずに収穫まで管理します。

*葉の色合いを見て明らかに栄養不足と考えられる場合(葉色が薄い、黄色っぽい)は、液肥で対応します。
*水のあげすぎや日照不足による生育不良を肥料不足と見誤って追肥してしまうと逆効果!←特に注意したいところです。

追肥に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
肥料選びのポイント(プランター菜園用)
追肥のコツ

生育の様子

株間約1cmですくすく成長中の玉ねぎ苗。

O・P黄

一週間ほどでこんな感じに。

O・P黄

上の写真からさらに一週間後、株が大きくなって一部混み合ってきたので少し間引きを行って、こんな感じに。

O・P黄

11月上中旬頃になると株元もかなりがっちりしてきます。

O・P黄

上の写真の段階で株間は2cm~3cm間隔。
定植用の苗としてはまだ早く、もう一息といったところです。

O・P黄

11月20日頃になると、ようやく『玉ねぎ苗』として適期になります。

タネから育てる場合は・・・
タネ→玉ねぎ苗→ホーム玉ねぎ→玉ねぎ(収穫)
という過程をたどるため9ヶ月ほどかかりますが、2ヶ月間かけてようやく最初のステップ(タネ→玉ねぎ苗)を無事終えることになります。

タネから栽培に使用してきたプランターはそのまま移植せず継続して玉ねぎの収穫まで使用できるので、全ての苗を適期の『玉ねぎ苗』として抜いてしまわずに、5cm程度の株間になるように『間引く』イメージで苗を抜き取ります。
(根が切れてしまわないように、移植ゴテなどで『掘り起こす』ほうが安心)

O・P黄

大量に抜き取った苗(下の写真)は、捨ててしまうともったいないので、別のプランターに株間5cmで植えつけて上の写真と同じような形にすれば、たくさんの玉ねぎを無駄なく収穫することが出来ます
移植する場合は、上の写真を参考に深く植えすぎないように注意しましょう。純白の部分が完全に土に埋まり、葉が左右に分かれる部分は土表面よりかなり上にあるのがポイントです。

O・P黄

また、移植する場合は、出来るだけ良い苗を選抜して、いまいちなものは捨ててしまうのがよいです。
(詳細は後述の栽培のポイントを参照)

定植から半月後。
*プランター四隅の棒とロープの役割は『強風対策の記事』をご参照ください。

O・P黄

12月初旬になると部分的にではありますが、少しだけ株元がふっくらと丸みを帯びてきます。

O・P黄

12月末になると、寒さで下葉が少し枯れ始めますが、玉ねぎ(O・P黄)は耐寒性が強いため、葉の上に直接雪が降り積もってしまっても枯れてしまうことはありません。
虫、病気の心配もほとんどないため、ネットやビニールトンネル保温などは必要なく、冬季は極端な乾燥にだけ気を付けつつ、無被覆で春を待ちましょう。

O・P黄

年明けて3月中旬になると、葉にも厚みが出て、株がかなりがっちりとしてきます。
3月中旬を過ぎて暖かくなると同時に、成長が再び活発になり、6月の収穫時期に向けて玉の肥大も始まるため、3月上旬にしっかり追肥して肥料切れにならないよう注意しましょう!
(3月下旬以降は品質低下の原因となるため、追肥は避けます)

O・P黄

5月初旬(ゴールデンウィーク)頃になると株元がぷっくら肥大して、ベビーオニオンとして収穫するとちょうどいいサイズになります。

O・P黄

本収穫用に玉のサイズを10cm程度まで肥大させるため、ひとつおきに間引き収穫!
カットせずにまるごとシチューなどに使うことが出来、食材としてもちょっとお洒落ですね。

O・P黄

間引き収穫したことで株間が10cm程度に広がりました。

O・P黄

5月下旬になると玉もまるまる太ってきますが、まだ収穫には早い状態です。

O・P黄

6月、肥大が完了し、収穫適期になると、以下のように茎が倒伏し『もう収穫していいですよ~!』と教えてくれます。
このサインを見逃さないことが適期収穫のポイントです!

O・P黄

玉ねぎを土から引き抜いた後、葉の部分を縛って軒先などに吊るしておけば、O・P黄の場合、12月末まで貯蔵しておけます!

新たまねぎ、特に収穫直後の玉ねぎは、特に風味が豊かで、食感も市販のものとは明らかに違った良さが感じられますよ~

O・P黄

知っておきたい!栽培のポイント

~その1~根気が大切!

栽培自体は極めて容易なので、ホーム玉ねぎからなら初心者でも簡単に栽培できます。市販苗からでも初級者で十分栽培できるでしょう。
タ ネからだとさすがに長期の管理が必要とされるので思わぬトラブル(強風による転倒、長期旅行中の水不足、その他の不確定要素)に見舞われて失敗する可能性 もあり、ある程度、プランター自体の管理に慣れている必要はありますが、ちゃんと管理できていればまず問題なく収穫できるはずです。
つまり・・・玉ねぎ栽培において一番大事なのは根気です!!

~その2~苗は厳選を!(優良な玉ねぎ苗の条件)

トウ立ち等の失敗を避けるため、以下の基準を満たす苗を厳選しましょう!
・葉が青々していて力強い。
・根元が肥大しておらず直径は6~7mm程度。
・根がしっかり生え揃っていて、株元と根の色は純白。

言葉だと分かりづらいですが、要するに以下のような苗です。

O・P黄

園芸店で苗を購入して苗から栽培する場合も、出来るだけ理想に近い苗を選んで購入しましょう。
購入する場合は以下の記事も参考にしてみてください。

優良苗の買い方

~その3~冬場の管理も念入りに!

前述したとおり、冬季は寒さで下葉が枯れてきます。放置すると雨などにあたって腐り、不衛生になるため、晴れた日に茶色く枯れた葉を定期的に摘み取っておくと安心です。

栽培メモ:O・P黄(タキイ種苗)ゴールデン粒状培養土野菜用レリーフプランター650