ビニールトンネル設置のコツ

このページではプランター菜園におけるビニールトンネル設置のコツについてYu-Rin流の方法をご紹介しています。

日本の冬はとても寒く家庭菜園を行うことは出来ないとお考えの方が多いと思いますが、実際には雪が降り積もる真冬であってもビニールトンネルで保温することで野菜の周年栽培が可能です

もちろん、野菜の種類や品種によって耐寒性が異なるため、どんな野菜で育てられるというわけではありませんが、是非積極的に活用して一年まるごと家庭菜園を楽しんでみてください

ビニールトンネルに利用するビニールの選び方やその効果については道具選びのポイントのコーナーで記事を書いていますので、まだお読みで無い方は先に「こちら」を読んでおいてください。

プランター菜園におけるビニールトンネルの設置法(基礎編)

まず、特にYu-Rin流というわけではない、一般的なビニールトンネルの設置法をご紹介します。

以下の写真のように、支柱をプランターの4隅に立てて、長方形に切ったビニールを上からかぶせ、すそを洗濯ばさみで留め、余った角の部分はぐるぐる巻きにして支柱にしっかり留めれば完成です!
*お好みでアーチ型の支柱を使ってもOKです

プランターでのビニールトンネル栽培

ただし、この方法は以下の問題に注意する必要があります

・ 日中の温度が上がりすぎ、高温によって葉焼けを起こすなど、生育に悪影響を与える場合がある。
・ 密閉状態のため、水分が蒸発せず、結果として根が酸欠になり、根腐れによる生育障害が発生しやすい。
・ 水遣りを行うために、いちいち洗濯ばさみをつけたり外したりしなければならず、忙しい朝にこれを行うのは現実的に困難(水やりについてはこちらの記事をご参照ください)。
・ 市販の穴あきビニールトンネルを使うと上記の問題は低減されるものの、厳寒期は保温不十分となり、効果がいまいち。

子育てが終わった専業主婦さんや定年後の方であれば、昼間ちょっと様子を見て換気したり・・・といったことが可能なのですが、日中仕事で家を空ける方にとっては、前述したような欠点が野菜にとって致命的となりうるので、トンネル栽培が実際上は難しい現実がありました。

そこで・・・

Yu-Rin流!プランター栽培におけるビニールトンネル設置法

いろいろと試行錯誤して、以下の方法を考案しましたのでご紹介します。

1.まず防虫ネットを張る(防虫ネットについてはこちらをご参照ください
2.その上に、ビニール(農ビ)をかぶせ、洗濯ばさみでしっかり留める。
3.はさみで、ビニールに直径5cm程度の穴を4箇所(前面2箇所+上2箇所)あける。

外観的にはこんな風になります(前2箇所、上2箇所に穴があいています)。

Yu-Rin流ビニールトンネル設置術

裏からみるとこんな感じ(上の穴2箇所が見えますが、側面には穴がありません)。

Yu-Rin流ビニールトンネル設置術

こうすると、先ほどの問題点が一挙に解決できます

・ 日中、温度が上がりすぎ、高温によって葉焼けを起こしたり、生育に悪影響を与える場合がある
→温度が一定以上に上昇すると上の穴から熱が逃げるので、高温障害が起こるほど温度が上昇することはありません。

・ 密閉状態のため、水分が蒸発せず、結果として根が酸欠になり、根腐れによる生育障害が発生しやすい。
→過剰な水分は上面の穴から出て行くので、土が不衛生になったり、根腐れが起こる心配はほとんどありません。

・ 水遣りを行うために、いちいち洗濯ばさみをつけたり外したりしなければならず、忙しい朝にこれを行うのは現実的に困難。
→側面の穴(幼苗時)や上側の穴(生育中期~後半)にジョーロのハス口を差し込んで水やりを行うことで、一切、被覆を外すことなく、そのまま水やりを行うことが出来るので、非常に管理が楽です。

・ 市販穴あきビニールトンネルでは十分な保温効果が得られない
→ポイントは裏に穴を開けないで、片方の面だけに穴を開けることと、下に防虫ネットを張っていることにあります。片面しか穴が開いていないので、風が直線的に抜けて、温まった空気が一気に逃げてしまうようなことがありません。一方、サイドから入って、上に抜ける気流が一定量発生するため、ビニール内の通気も確保しています。
裏に防虫ネットを張らないと、横から上に抜ける気流によって多くの熱をロスし、加温が不十分となる場合がありますが、ネットを張ることによって、この気流の量を一定に制御しています。

当サイトオリジナルの方法ですが、この方法によって冬季のプランター栽培が私にとっても現実的なものになりました。

是非お試しください!

*この記事は、神奈川県における厳寒期(1月)での使用を前提としています。地域の気候等によっては穴の数を増減したり、穴のサイズを変更したり、下の防虫ネットを外したりして、気流量を適宜調整したほうが良い場合があります。

*雪が頻繁に降る地域では、ビニールの上に雪が積もり、重さで野菜を圧迫してしまう場合がありますのでご注意ください