優良苗を選ぶコツ

当サイトでは野菜を『タネから』『無農薬で』『プランター栽培』する方法をご紹介していますが、実際には、当サイトを参考に『苗から』育てている方も多いかと思います。

私としても、全くの初心者がいきなり育苗に挑戦するのはやや難しいように感じますので、最初は苗から育ててコツをつかむ(成功体験をする)ことが、中長期的には家庭菜園を楽しみ、長く継続することに役立つと考えています。

そこでこのページでは、優良苗の買い方のコツについてご紹介します。

農学の分野では「苗半作」といわれるほど、苗の出来はその後の生育に重要な影響を与えるため、苗から育てる場合は良い苗を選んで買うことを心がけましょう。

優良苗のチェックポイント

優良苗とは、苗としての素質が高く、収穫までの生育が良好であると期待される苗のことを指します。

売り場に並んでいる苗を見比べて、完璧な優良苗を選び取るのは実際にはかなり難しいのですが、1つ1つの苗を手にとって、以下のポイントをチェックしてみてください。

・ 葉にハリがあり、しおれていない
・ 虫害の痕跡が無い
・ 病気の痕跡(不自然な斑点や色)が無い
・ 双葉が残っている
・ 徒長していない(葉と葉の感覚が間延びしていない)

・ 葉数(野菜により異なる)
・ 花房の有無(野菜により異なる)

全て完璧であるものはなかなか見つからないと思いますが、特に無農薬家庭菜園の場合、病虫害がもっとも対処しづらい問題であるため、病気と虫害があるものは選ばないようにしましょう。

他では書けない最重要ポイント

先にあげたチェックポイントは基本的に間違っていないと思いますが、実は、そんなことよりも遥かに重要なポイントがあります。

書籍だとさすがに書けないと思いますが、このサイトは特定の企業との利害関係が無いためはっきり書きますが、一番重要なのは『どこで買うか』ということです。

つまり・・・

種苗業者直営の販売店で買う

確実に良い苗を仕入れようとするなら、はっきりいって、これに尽きます。

*実店舗が地理的に難しければ、(金額的に多少割高になりますが)ネットでも種苗業者直営の通販サイトから直接苗を購入することが出来ます。

私も本を出すなら、先に書いたようなポイントをいくつも挙げて、なんとなく論理的に理解できる記述をすると思いますが、やはり現実的に考えれば、これ以外は考えられません。

参考書を片手に、ホームセンターや近所のスーパーの園芸特設コーナーで、その売り場で一番良さそうな苗を探した経験がある方も多いと思いますが、正直なところ、これはあまり良い方法ではないと思っています。

あくまで私の主観ですが、苗の良し悪しに関していえば以下のとおりです。

(悪い)スーパー等の園芸特設コーナー<<<常時植物を販売しているホームセンター<<植物専門の園芸店<種苗業者直営(良い)

考えてみれば当然なのですが、日ごろ植物を扱っているわけでもなく、特設で植物を販売するような店では、入荷~販売まで植物の素人が管理することになるため、植物が置かれる場所や水遣り等の日々の管理が悪く、その中でいくら良い苗を探したとしても種苗業者直営の店で一番悪い苗以下のクオリティでしかない場合がほとんどです。

一般的にこのようなお店はクオリティは低いけれども安いのが売りなので、ある程度スキルがあって、苗を見て自分でその後の成長がある程度予想でき、リカバリーできる技術が無いならば、手を出さないのが無難です。
*もちろん、運がよければ非常に理想的な苗に出会えることもあります。

一方、植物を専門としている園芸店クラスになると、店員の植物に関する知識が豊富で、かなりマニアックな質問にもすらすら答えてくれるはずです。

このようなお店では商品のチェックも厳しく、管理担当の店員はわずかな兆候も見逃さず必要な対処を行っています。

当然、『管理を徹底する=コストが掛かる=商品価格も上がる』のはやむをえないところですが、値段に見合う苗ばかりが置かれていて、このサイトや参考書に書かれている程度のチェックポイントを満たさないレベルの苗はすぐに外され、販売されていないので、誰でも安心して買うことが出来ます。

種苗業者直営店の苗はすごい!

実際に行ってみたことがある方はよくご存知だと思いますが種苗業者直営の店舗はまさに別格です!

日本に数店しかないので、なかなか行く機会はないかもしれませんが、ある野菜の品種特性までしっかり管理されて販売されており、種苗業者にとってはそれが研究成果、他社との差別化ポイントの全て(生命線)なので、本当に良く管理されています。

園芸店でもある植物の一般知識程度はフォローしている場合が多いですが、野菜に特化した特定の品種の性質まで完全に理解しているかどうかに関しては、種苗業者直営店舗に全く及びません。

クオリティを求めれば当然価格も高くなりますが、その後数ヶ月手間暇をかけて育てることを考えれば、妥協せず高品質な苗を選び、ストレス無く安心して家庭菜園を楽しむのが良い判断なのかもしれません。特に初心者の方にとっては栽培上の注意点なども聞きやすい環境で、苗自体の質が高く失敗しづらいためお勧めです。