理想的なプランター菜園用防虫ネットとは?

プランター菜園をする場合に誰もが一度は悩む問題、それはやはり害虫被害ではないでしょうか?

家庭菜園を何のために行うのか、人それぞれ理由はあると思いますが、お金を出せば安価で大量に野菜がいつでも買える時代に、わざわざ多くの手間を掛けて、自分で野菜を作るからには、当然無農薬で安心安全な野菜を育て、新鮮な状態で美味しく食したいものです。

以前の記事で防虫ネットの詳細についてかなり深く解説しましたが(詳細はこちら)、今回は防虫ネットそのものの品質と同じくらい重要な”防虫ネットの設置法”について考えてみたいと思います。

多くの書籍では、以下のような方法が紹介されています。

『まずプランターに土をいれ、4隅にアーチ状または直線状の園芸支柱を差し込む。最後に防虫ネットを全体に掛けて、プランターの上部(ふちの部分)に洗濯ばさみで留めて出来上がり。このとき、虫が入らないように、しっかり留めること。』

しかし、実際、これを指示どおりにやってみると気づくことがあります。

まずは、必要な洗濯ばさみの数。『隙間ができないようにしっかりとプランターに防虫ネットを留める』ためには、私が使用している60cmの菜園プランターで最低22個(長辺4×2+短辺3×2+4隅のネットまとめ用2×4)必要です。

もともと四角い平面のネットを立体的に囲うわけですから、4隅が余ってしまい、これをきれいに設置するためには多くの留め具が必要になってしまうのです。

ネットの目合いによってはネットの上からそのまま水遣りができる場合がありますが、間引きをしたり、肥料を施したり、害虫駆除をするために、いちいち一部の洗濯ばさみを外す必要があり、作業終了後、またきれいに隙間なく洗濯ばさみを付け直すには相当な時間がかかってしまいます。

そもそも洗濯ばさみが大量に張り付いているプランターは、せっかく中では青々と元気に野菜が育っているのにも関わらず、生活臭があって外見的に美しくなく、植物を育てることによって得られる”癒し効果”も半減してしまうような気もします

さらに、強風が吹けばネットが風を受けて、支柱が内側に倒れこみ、土や野菜を圧迫してしまうことも避けられません。

そこで、もっと美的で、作業性が良く、十分な防虫性能を有する画期的なプランター用防虫ネットが開発できないものか、主に設置の方法に関して頭をひねって考えました。

その結果、まだアイデア段階に過ぎませんが、以下のような図案にたどり着きました。まだまだ構想段階で改良の余地がありますが、実現できればそれなりに今までの不満を解消できるプランター菜園用防虫ネットシステムになりそうな気がします。

プランター専用防虫ネット設計図

下の土台部分がプランターで、ここでは私が小松菜栽培に使用している菜園プランターを例にしていますが、どのようなプランターであっても応用可能です。

まず、支柱はどんな強風が吹いても内側に倒れこんで土や野菜を圧迫しないようにプランターにしっかり固定します。

ポリプロピレンは比較的やわらかく整形しやすいので、小さな穴を4隅に各4箇所あけ、支柱固定用の穴を作成し、その穴に細い結束バンドを通して支柱を2点でがっちり固定し、強風に強い構造としました。

さらに、防虫ネット中央付近にジッパー(ふとん袋などによくあるタイプのジッパーヘッドが2つあるタイプ)を縫いつけ、中央から左右に開くことができるようにします。

大きく開口するので、すそをまくり上げなくても、間引きや施肥、水遣りなどのあらゆる作業を行うことができ、終わったらジッパーを閉めるだけの簡単操作なので、作業性が格段によくなります。

この際なので、洗濯ばさみもなくしてしまいましょう!防虫ネットの末端を折り返して袋状に縫製し、糸を通すことができるように加工するのです。その袋に麻糸など、外見的に自然に調和しやすく丈夫な天然系の糸を通し、プランターにがっちりと結び付けます。

これなら、洗濯ばさみの隙間から虫が入ってしまうような可能性は全くなくなり、美的な上、より機能的でもあります

理想的なネットを実現するにはネットの容積=支柱の高さも重要な要素です。

私も実際に経験したことなのですが、アーチ状の支柱は容積が少なく、構造上、どうしても内側に狭まってしまう形なので、成長に伴って葉がネットに接触し、葉が丸まってしまったり、物理的接触によって成長に悪影響を与えていました。

その反面、直線状の支柱は、プランター側面の傾斜に沿って上に行くほど広がり、より理想的であるため、今回は直線状の支柱を採用することにしました。

今後、何回かに分けてさらに詳細を詰めて、実際に試作し、使用感、改良余地などを検証して、理想的な防虫ネット設置方法の『究極』を追求していきたいと思います。