Yu-Rin流!ナバナ(菜花)の育て方

科名

アブラナ科

栽培難易度

★★☆☆☆(特別な管理は必要なく冬季なら虫害も少ない)

播種適期

ナバナは品種によって夏蒔き~秋収穫、秋蒔き~冬収穫のタイプがあります。

家庭菜園で無農薬栽培を行う場合、夏蒔きでは虫害が避けづらく管理が難しいため、9月中旬蒔き~11月から翌年1月頃まで収穫する作型がお勧めです。

お勧めの品種

ナバナは「食用菜の花」、「菜花」、「なばな」、「花菜」など・・・地域によって様々な呼び名で流通していますが、基本的にどれも同じもので、アブラナ科のつぼみ、花茎、若葉を食用とする野菜の総称です。

前述のとおり、家庭菜園では秋蒔き~冬収穫が適しているため、耐寒性、低温伸張性の高い品種を選ぶと良いでしょう。また家庭菜園(特にプランター菜園)では栽培できる株数が限定されるため、側枝の発生が旺盛な品種を選び、1株から何度も収穫することが多収のポイントになります。

タキイ種苗の冬華(トウカ)はこれらの条件を全て満たし、特にプランター菜園にお勧めです

(冬華の主な特徴)
・側枝の発生が旺盛なため摘み取り収穫で2ヶ月間以上の長期大量収穫が可能
・耐寒性が高く、生育旺盛な冬どり品種
・蕾は濃緑で艶があり、日持ちが良い

プランター選びと播種法

ナバナは栽培期間が長い野菜ですが、標準プランター以上のプランターであれば問題なく育ちます。

プランターへの直播き、ポット育苗後の定植、どちらも可能ですが、直播きのほうが余計な手間がかからずオススメです。

直播きの場合、播種は点まき、一箇所当たり種子8粒、株間15cmがお勧めです。
*幅が65cmのレリーフプランター650を使用する場合、プランターのサイドから10cmのところに1点。そこから15cmおきに合計4点

ナバナの種はこんな形状。種が隠れるくらいに土をかぶせ、十分に水を与えておけば3日ほどで揃って発芽します。

ナバナの種

関連コンテンツ>種まきのコツ

発芽後の管理

ナバナで必要とされる発芽後の管理は、水遣りと間引き、追肥です。

水遣りのポイント

土表面が乾いたら、プランターの排水口から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
頻繁に水を与えすぎると根腐れによる生育不良の原因になります(特に冬季は注意)。

ナバナは一般的な葉菜よりもやや多湿を好むので水分を切らさないように注意しましょう。

> 栽培テクニック~上手に野菜を育てるコツ > 水やりのコツ

間引きのポイント

間引きは葉の重なり具合を見ながら数回に分けて行い、状態の良いものを残して、虫害を受けたもの、成育の悪いものを選んで間引くようにします。

発芽して双葉が展開したら各点を4株とします。その後も葉が重なるようになったら順次間引きを進め、最終的に各点1株を残し、プランター全体で計4株になるようにします。

ナバナの双葉

> 栽培テクニック~上手に野菜を育てるコツ > 間引きのコツ

追肥のポイント

生育を促進するため葉色や生育の状況を見ながら、2~3週間おきに定期的に追肥します。特に厳寒期は肥料切れによって凍害などが発生しやすくなるためやや多めに施肥するようにしましょう。

葉の色合いを見て明らかに栄養不足と考えられる場合(葉色が薄い、黄色っぽい)は、随時、液肥で対応します。

> 栽培テクニック~上手に野菜を育てるコツ > 追肥のコツ

生育の様子

1回目の間引きを終えた直後の様子。各点4株、プランター全体で4点。

ナバナ双葉

さらに一週間後、本葉が2枚出た段階で各点2株まで間引きを進めます。

ナバナ

さらにその一週間後。本葉3枚で最終間引きを行って各点1株とします。

ナバナ

さらに一週間もすると完全に葉が重なり合って以下のような状態になります。この頃(10月中旬)には虫もほぼいなくなるため、播種直後から使用していた防虫ネットを外し、無被覆栽培に移行して問題ありません。

ナバナ

さらに一週間後の株元の様子。栽培後半になると以下のように横に広がらずある程度立ってくるため株元の風通しは十分に確保されます。

ナバナ

11月に入ると株の中心部分から頂花蕾が伸びてきます。つぼみの状態で早々に収穫するのがセオリーですが、和え物にする場合はわざと少しだけ咲かせて黄色味が入るようにしたほうが色鮮やかになります。

ナバナ

ちなみに以下の写真は上のナバナを題材にクローズアップ撮影した写真。プロの写真家からもお褒めの言葉を頂いた自信作です

ナバナ

さて話を元に戻しますが・・・頂花蕾を収穫すると以下のように側花蕾が次々に出てきます。取り遅れないようにどんどん収穫しましょう。11月~年明け頃まで収穫し続けることが出来ます。

ナバナ

収穫はつぼみだけでなく15cm程度を目安に若葉ごと刈り取るのがポイント

ナバナ収穫

収穫した葉や茎もまるごと使っておひたしにしてみました。春を思わせる適度なほろ苦さと、収穫したてならではの芳醇な風味が絶品です。栽培自体もそれほど難しくはないので是非ご家庭でお試しください

ナバナ

知っておきたい!栽培のポイント

~その1~虫害に注意!

ナバナはアブラナ科なので虫害を受けやすい傾向があります。暑さが少し和らいだ9月中旬頃に播種を行いますが、この時期はまだ虫が多く、虫害を受けやすいため、播種直後から10月中旬頃までは防虫ネットを使用し、害虫の侵入を防ぐようにしましょう。

防虫ネットの使用有無を問わず、毎朝、葉裏をチェックして、害虫は見つけ次第捕殺するのが無農薬栽培の基本です。

⇒防虫ネットについてはこちらの記事を参照してください。

~その2~肥料切れに注意!

ナバナはつぼみを食用としますが、花を作るためには多くのエネルギーが必要になります。肥料が不足すると厳寒期の凍害やアントシアン着色などの原因となるため、追肥をやや厚めに定期的に行って肥効をしっかり維持するようにしましょう。

~その3~収穫適期を逃さない!

ナバナはつぼみが出来てから3日もすると開花してしまいます。基本的には「つぼみが大きく膨らみ開花しないぎりぎりのタイミング」がベストなので、実際の収穫適期は2日程度しかありません。毎日チェックして取り遅れないようにしましょう。

冬華の場合、最初に出来るつぼみ(頂花蕾)はやや早めに収穫し、その後次々に出てくる側花蕾をメインに収穫したほうが多収となります。

栽培メモ:冬華(タキイ種苗)ゴールデン粒状培養土野菜用レリーフプランター650