Yu-Rin流!ブロッコリーの育て方

科名

アブラナ科

栽培難易度

★★☆☆☆(手間のかからない秋作がお勧め。春作はやや難しい)

播種適期

以下のスケジュールがお勧め。秋作のほうが手間がかからず、難易度も低いです。

春作:2~3月播種⇒室内ポット育苗⇒4月定植⇒6月頂花蕾収穫
秋作:7~8月播種(直播き)⇒10月頂花蕾収穫

*側枝花蕾を収穫する場合は頂花蕾収穫後、継続して長期間(秋作で最長5ヶ月間)収穫を楽しむことが出来ます。

お勧めの品種

タキイ種苗の「ハイツSP」がプランター菜園にはお勧めです。

(主な特徴)
・草勢が強く、耐暑性にも優れ、育てやすい
・頂花蕾収穫後、側枝花蕾が収穫可能(←家庭菜園的に重要)

プランター選びと播種法

秋作の場合はプランターに直播きすれば育苗は必要ありません。

春作の場合、厳寒期の播種となるため、ポット育苗がほぼ必須です。

多くの家庭菜園参考書や、他サイトで推奨されている特別な『催芽処理』や、高価な『加温育苗器』も、以下の方法なら必要なく、もっと自然な方法で簡便確実に栽培を進めることが出来ます。

育苗用ポット選びと播種

播種、育苗用のポットは鉢の開口部の直径が12cm前後のものを使用します。
ビニール製のポットが一般的ですが、室内育苗用に(もし入手可能であれば)プラスティック製の12cmポットのほうがより好ましいです。
(室内でビニールポットだとどうしても汚くなりやすいので。。。)

プラスティック製12cmポットは100円ショップなどで入手できます。
ちょっと入手しづらいかもしれませんが、兼弥産業株式会社のスリット鉢が手に入れば、育苗環境としては最も理想的です。(普通の鉢とどう違うのかはこちらのサイトに詳しいです。類似品に注意!)

1つのポットに3~4粒、少し間隔を離して種を蒔き、乾燥させないように毎日水遣りを行って、室内で管理します(霧吹きで水遣りすると便利です)。
最終的に1つのポットから1株を厳選しますので、2株定植したい場合は2つのポットで育苗を進めます。

土は専用の「種まき用培養土」である必要は無く、いつも使用しているもので大丈夫です。表面にバーミキュライトを一面に薄く敷いておくと水分の蒸発が抑制され、より発芽しやすい上、室内に置いたときの見た目もきれいです
置く場所としては、室内の出来るだけ光の当たる場所(=窓際)がお勧めです。

厳寒期、種が隠れる程度に土をかぶせ、室内育苗により自然発芽させたブロッコリー。播種後1週間前後で発芽する。

ハイツSP

定植用プランター選び

ブロッコリーは根張りが良いため容量の大きなプランターほど良く育ちますが、レリーフプランター650以上のプランターなら問題なく育ちます。
葉が横方向に広く伸びるためレリーフプランター650なら2株植えが最適です。

発芽後の管理

ブロッコリーで必要とされる発芽後の管理は、水遣り、間引き、定植(春作のみ)、追肥です。

水遣りのポイント

(定植後)土表面が乾いたら、プランターの排水口から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
頻繁に水を与えすぎると根腐れによる生育不良の原因になります(特に冬季は注意)。

間引きのポイント

間引きは成長の様子を見ながら、葉が重なり合わないように数回に分けて行うのが基本です。
状態の良いものを残して、虫害を受けたもの、成育の悪いものを選んで間引きます。

1回目の間引き後(4本発芽、1株を間引いて3株に)

ハイツSP

2回目の間引き。さらに1株間引いて2本立ちに(本葉2~3枚時)。

ハイツSP

本葉が4~5枚の頃、最終間引きを行って、1本立ちに。

ハイツSP

追肥のポイント

室内育苗中は原則追肥は不要です。
元肥入りの培養土なら肥料は不要。
元肥が入っていない培養土や古土なら間引きついでに元肥を1回施し、以降定植まで追肥は不要です。
葉の状態を注意深く観察し、あきらかに栄養不足が疑われる場合は液肥で対応します。

定植後は定期的に2~3週間に一回を目安に追肥します。

生育の様子

4月上旬までは室内で育苗し、これくらいのサイズになったら定植適期。
*トマトやナスと違って耐寒性があるので、やや寒さの残る4月上旬でも元気に育ちます。

ハイツSP

しっかり根鉢が形成されていると植え付け作業がしやすい。

ハイツSP

プランターに定植したらしっかり土寄せを行って排水性を確保。その後、十分水遣りを行い根付かせる。

ハイツSP

定期的な追肥を欠かさず行って、生育と花蕾形成を促進する。

ハイツSP

中央部分に発生した頂花蕾がこれくらいのサイズになれば収穫の適期。
*側枝花蕾の収穫を楽しむために、頂花蕾を遅れずに収穫し、株を疲れさせないのがポイント!

ハイツSP

頂花蕾を収穫すると、次々脇から側枝花蕾が発生し、引き続き収穫を楽しむことが出来ます。

頂花蕾の収穫からわずか一週間で、側枝花蕾がこんなに成長。側枝花蕾は小さいサイズでテンポ良く収穫を。

ハイツSP

知っておきたい!栽培のポイント

~その1~虫害に注意!

通常、アブラナ科野菜は完全無農薬栽培において防虫ネットが欠かせませんが、ブロッコリーはかなり大きく葉を広げるため、防虫ネットですっぽり囲い込むことが困難です。

毎日葉裏をチェックして害虫を見つけ次第、捕殺して防除しますが、春作では栽培後半が初夏となるため、虫が多すぎて防除にも限界があり、頂花蕾収穫後の側枝花蕾収穫を長期間楽しむのは現実的にはかなり難しいです。

一方、秋作は頂花蕾収穫が10月頃、側枝花蕾収穫が11月スタート、翌年3月頃までの長期収穫となるため、時期的に害虫が少なく、結果的に多収となります。
栽培初期の育苗などの手間もかからないので、初心者には秋作をお勧めします。

~その2~直播きも可能!

前述のとおり、秋作の場合、育苗も出来ますが、直播きも可能です。
直播きのほうが少ない栽培日数で収穫することが出来、お勧めです。

~その3~開花させない!

収穫が遅れると黄色い花が咲き始めます。花が咲くと食味が落ちるだけでなく、花を咲かせるために多くのエネルギーを消費し、その後の生育に悪影響を与えるため、開花前の適期収穫を心がけましょう。

コラム~ブロッコリーの葉がもつ驚きの撥水性!?~

なんとブロッコリーの本葉は買ったばかりの高級傘と比べても圧倒的な撥水作用を持っています

これがその様子本葉に霧吹きで水をかけたのですが、葉は全くぬれず、水が一箇所に集まって球状になり、葉のうえをころころと、転がっています。
双葉のほうは水がべた~っとなってしまって撥水作用がないのですが、本葉はどうやっても濡れません。

ブロッコリーの撥水作用

ころころ転がって光り輝く水滴はなかなか美しいです

栽培メモ:ハイツSP(タキイ種苗)ゴールデン粒状培養土野菜用レリーフプランター650