永田農法でかんたん、おいしい野菜づくり

総合評価 ★★★☆☆
永田農法の第一歩はこの本から!

書名:永田農法でかんたん、おいしい野菜づくり
著者:永田照喜治、杉原葉子/監修
出版:主婦と生活社
出版年:2007年2月
ページ数:119 (二色刷、一部カラー)
大きさ:21cm
ISBN:978-4-391-13381-3

レビュー

『永田農法を基礎から学びたい!』という方に向けた本。

全体的に初心者でも理解しやすい配慮がなされており、この本を読めば、誰が読んでも永田農法がどういうものなのかを知ることができます。

印刷はほとんど二色刷りですが、永田農法の一番基本となる重要な部分はカラーで写真解説されているため、特に分かりづらいことはなく、必要十分な品質に仕上がっています。

永田農法を全く知らない人のために少しだけ永田農法の特徴を紹介すると…

・固体の化学肥料や堆肥などを一切用いず、液肥だけで育てる。
・苗の植え付けの際、ポットから出して土をすべて洗い流したあと、根を2~3cmに切り詰めてから植え付ける。
・肥料や水を与えすぎない
・永田農法で育てた野菜は甘みが増す(特にトマト栽培で定評がある)

という感じになると思いますが、その他、用土の選定に関しても、一般的な栽培とは異なる部分がありますし、栽培法全般にわたって永田農法ならではのノウハウがあるのですが、その多くをこの一冊で学ぶことが出来ます。

永田農法を絶賛する熱烈ファンが多いことも確かなのですが、外見的にあまり優秀なものが出来にくいことや、永田農法で育てた野菜の味に対する好みの違いなどもあるため、否定的な考えを持つ方も多く、この農法については好みが分かれてしまうところが難しいところです。

また、永田農法は肥料(液肥)や農薬を使うという点で、有機農法や無農薬栽培、無肥料栽培とは本質が全く異なっているのですが、Webなどで検索するとこれらがごっちゃになって解説されていることがありますので注意しましょう。

本書の構成は、9~24ページがフルカラーで、永田農法の基本作業がひととおり解説されており、その後は2色刷りで、野菜ごとの各論の説明という形になっています。作業には一貫性があり、共通する部分が多いので、最初のカラーページを読めばほとんど理解できるのですが、果菜類、葉菜類では液肥をいつまで施すか、元肥としての液肥の使い方など、詳細が異なるので、各論部分も大変参考になります。

とにかく甘いトマトが作りたい!という家庭菜園家に人気の永田農法、一度この本を読んで試してみてはいかがでしょうか?


永田農法でかんたん、おいしい野菜づくり