病気と害虫ハンドブック

総合評価 ★★★★☆
困ったときのために常に手元の置いておきたい一冊!

書名:病気と害虫ハンドブック 植物別ですぐわかる
シリーズ:別冊NHK趣味の園芸
著者:草間祐輔、他3名
出版:日本放送出版協会
出版年:2005年8月
ページ数:223 (カラー)
大きさ:26cm
ISBN:4-14-645775-0

レビュー

家庭菜園をやっていると、適期は比較的スムーズに野菜が作れる場合が多いのですが、雨が長く続いたり、日照が少なかったり、本来野菜が好む環境から少し外れた気候になってしまうと病気に感染し収穫に至らないということが多々あります。

また夏にはいろいろな野菜が旺盛に育つのですが、虫もその分多くなり、その対策を十分に行わないと、虫食いばかりの野菜になってしまいます。

病害虫対策のために一番重要なのは、何が原因であるのかを早期に見極める知識を養うことではないでしょうか。

葉色がおかしいなぁと思ったときに、それが、水や栄養の過不足や温度、また日照の不足などによる「生理障害」なのか、菌やウイルスによる「病気」なのか、害虫による障害なのかを見極め、判断するのは、それほど容易ではありません。

また、正しく病気であると判定することが出来たとしても、なんという病気なのか、病名が分からなければ手の打ちようがありません。

逆に、正しく判断できればその病気に対応する農薬を正しくピンポイントで使用することによって最小限の農薬散布で最大の改善効果を得ることが出来ますし、水のやりすぎによる生理障害であると判断できれば雨の当たらない場所に移動したり、水やりの方法を再検討するなど、正しい根本的な対策を薬剤に頼らずに講じることが出来ます。

この本は、実際に病気や生理障害、虫害に陥った植物がカラー写真で多数掲載されており、自分の家庭菜園と見比べることによって不調の根本原因を発見するのに大変役立ちます。

冒頭34ページで病気と生理障害の違い、農薬を使う上で注意すべき点など、概論が記載され、その後はすべて植物別の具体的な症状がカラーで掲載されています。

本書の特徴はとにかくカラー写真が豊富であることで、微妙な色合いの特徴から病気を把握する場合にもかなり分かりやすい構成になっています。

冒頭以外は読み物として面白いというような本ではなく、困ったときに辞書をひくような使い方になると思いますが、かなり広い植物をカバーしており(266種類)、困ったときには必ず役に立つ本だと思いますので、総合評価は4点とさせていただきました。


病気と害虫ハンドブック