Yu-Rin流!ほうれん草の育て方

科名

ヒユ科(旧分類:アカザ科)

栽培難易度

★☆☆☆☆(特別な管理は必要なく栽培容易)

播種適期

ほうれん草は周年栽培が可能ですが、厳寒期や真夏は(冷害や害虫、乾燥等で)やや栽培難易度が高く、特に真冬はビニールトンネル保温なども必要になるため、プランター菜園の経験が浅い方は、3月~7月、9月~11月の中間期がお勧めです。

本当に美味しい旬のほうれん草を収穫したい場合は、真冬にビニールトンネルで栽培し、収穫直前に10日ほど意図的に寒さにあてて「寒締め」する方法がお勧めこのようにして収穫したほうれん草は「寒じめほうれん草」と呼ばれ、糖度が高く、えぐみも少ないのが特徴です。

お勧めの品種

タキイ種苗の「アクセラ」がプランター菜園にはお勧めです。

(主な特徴)
・低温伸長性が高いため、害虫の少ない時期の栽培が容易
・葉は濃緑色で、葉身と葉柄のバランスが良好で品質に優れる
・抽苔が遅く、春まきでも安心して栽培できる(*抽苔が遅い=トウ立ちしづらい=花が咲きづらい、ということ)
・病気に強い(べと病R1~7抵抗性)

プランター選びと播種法

ほうれん草は栽培期間が短いため、どんなプランターでも良く育ちます(適期で1.5ヶ月程度)。
レリーフプランター650なら2条、ベジタブルプランター浅型600なら3条まきがお勧め。
播種間隔は1cm前後が目安です。

レリーフプランター650、2条まき、1~1.5 cm間隔で播種を行った様子。タネの色が赤い色をしていますが、これは「農薬処理がしてあるよ」という目印。

ほうれん草:アクセラの種

種が隠れる程度に土をかぶせ、毎日水遣りを行えば3~4日ほどで発芽します。

ほうれん草:アクセラの発芽

もし過密なところがあれば早めに間引いておくようにしましょう。

ほうれん草:アクセラの発芽

関連コンテンツ≫種まきのコツ

発芽後の管理

ほうれん草で必要とされる発芽後の管理は、水遣りと間引きです。元肥が十分に施されているという前提で、追肥は基本的に必要ありません(冬季栽培の場合は栽培期間が長期に及ぶので追肥は必須)。

水遣りのポイント

土表面が乾いたら、プランターの排水口から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
頻繁に水を与えすぎると根腐れによる生育不良の原因になります(特に冬季は注意)。

関連コンテンツ≫水やりのコツ

間引きのポイント

間引きは2~3回に分けて行うのが基本です。状態の良いものを残して、虫害を受けたもの、成育の悪いものを選んで間引きますが、適期だとほとんど差が出ず、どれも良く育つ場合が多いので、現実的には株間を意識して、『場所を基準に』間引く形でも問題ありません。

ほうれん草はコマツナなどとは違って、横方向に葉を広げるため最終的にはかなり密な状態になりがちですが、アブラナ科の野菜ほどは虫害を受けづらいこともあり、やや密集気味(最終株間7cm程度)に育てたほうが多収となります。

関連コンテンツ≫間引きのコツ

追肥のポイント

暖かい時期なら種から育てても1.5ヶ月程度で収穫することが出来るので原則追肥は不要です。
元肥入りの培養土なら肥料は不要。元肥が入っていない培養土や古土なら間引きついでに元肥を1回施し、以降追肥は不要です。

葉の色合いを見て明らかに栄養不足と考えられる場合(葉色が薄い、黄色っぽい)は、即効性の固形肥料を追肥するか、液肥で対応します。
*水のあげすぎや日照不足による生育不良を肥料不足と見誤って追肥してしまうと逆効果!

冬季の栽培では収穫まで2ヶ月以上かかるため、3週間ごとを目安に定期的に追肥して成長を促します。

関連コンテンツ≫追肥のコツ

生育の様子

発芽したばかりのほうれん草の双葉。

ほうれん草:アクセラの発芽

発芽から数日で本葉が双葉の間から2枚揃って顔を出します

ほうれん草:アクセラの本葉

全体としてはこんな感じ。まだまだ本葉は小さいのでこの縮尺だと良く見えないほどです。

ほうれん草:アクセラの本葉

発芽から一週間程度すると以下の写真のように巾の広い本葉が大きく展開し始めます。これが将来、もっと大きく広がって深い緑色に染まり、ほうれん草の可食部となります。

ほうれん草:アクセラの本葉

さらに一週間後、だいぶそれらしい姿に成長

ほうれん草:アクセラの幼苗

この段階で最終間引きを行います。成長の良いものを残し、悪いものは間引きましょう。下の写真だと、明らかに中央の株の成長が良く、右側の株の成長が悪いので、中央の株を残して両サイドを間引くことになります。

ほうれん草:アクセラの幼苗

ほうれん草は特に虫害を受けやすいこともないのですが、無被覆だとどうしても虫食いだらけになってしまいます。防虫ネットを活用して虫の侵入をしっかりと防ぎましょう(下の写真の背景の白いものが防虫ネット)。私は基本的に写真を撮るときだけ防虫ネットをあけていますが、普段の水やりでは防虫ネットをいちいちあけずに、ネット越しに水を与えています。

ほうれん草:アクセラの幼苗

一瞬の気の緩みが命取り1匹でも虫が中に入ってしまうと一気に食い荒らされてしまうため、写真も手早く撮影し、常に防虫ネットで被覆した状態を保つのがキレイな野菜をつくるポイントです

防虫ネットについては詳しい記事を以前に書きましたので気になる方は「こちら」を参照してみてください。

上の写真から1週間ほどするとベビーリーフのサラダに良く入っているくらいのサイズに成長します(最終間引き後の姿)。

ほうれん草:アクセラ

あとは水を切らさないようにさえ注意すればぐんぐんと成長します

ほうれん草:アクセラ

しばらくの間、大きな変化はありませんが、収穫可能な時期が近づいてくると葉の色が濃緑色に変化します。

ほうれん草:アクセラ

濃緑色になってさらに葉が上に立ってくると収穫適期の合図

ほうれん草:アクセラ

収穫直前の姿はこんなに「ぎゅうぎゅう」ですが、タキイ種苗の「アクセラ」の場合は病気に強い特性があるため多少風通しが悪くても問題なく元気に育ってくれます

ほうれん草:アクセラ

ここで根元から引き抜いて収穫してもよいのですが、地際からはさみでカットするのがYu-Rin流

このようにすると土で葉が汚れず、きれいに収穫することが出来るんです

ほうれん草:アクセラ

知っておきたい!栽培のポイント

~その1~虫害に注意!

ほうれん草はアブラナ科野菜ほどではありませんが、アブラムシなどの害虫に好まれます。
播種直後から収穫直前まで、防虫ネットを使用して、害虫の侵入を防ぐことが無農薬でも虫食いの無いきれいなほうれん草を収穫するポイントです!
また、防虫ネットの使用有無を問わず、毎朝、葉裏をチェックして害虫を見つけ次第捕殺しましょう。

関連コンテンツ≫防虫ネットの選びのポイント

~その2~早取りを心がけよう!

大株にすると、見た目は立派ですが、硬くなり、アクも強くなって食味が落ちます。スーパーで売られているサイズを目安に、それと同じか、やや小さいサイズで収穫すると、本来の柔らかで風味豊かな食味が楽しめます。

~その3~冬季はビニールトンネルで生育促進!

真冬に栽培する場合はビニールトンネル保温が必要です。詳しくは『保温資材選びのポイント』、『ビニールトンネル設置のコツ』の記事をご参照ください。

栽培メモ:アクセラ(タキイ種苗)ゴールデン粒状培養土野菜用レリーフプランター650