Yu-Rin流!山東菜の育て方

科名

アブラナ科

栽培難易度

★★☆☆☆(特別な管理は必要ないが虫害に注意)

播種適期

山東菜は半結球タイプの野菜なので白菜ほどは時期を選ばずに播種が可能ですが(白菜の場合は播種適期を誤ると結球せず失敗する可能性有)、アブラナ科であるため虫害を受けやすいことに注意が必要です。

特に以下で紹介しているタキイ種苗の「大型山東菜」の場合は、丈が最大で50センチ程度にまで成長するため栽培後半は防虫ネットで完全に防除することが困難になります。

基本的には時期を選ばず周年栽培が可能な野菜といわれていますが、家庭菜園で無農薬栽培を行う場合には虫の少ない10月上旬蒔き、12月収穫が虫害を受けづらく、寒さによって風味や甘味も増すためお勧めです。

お勧めの品種

あくまで純粋な山東菜が作りたい場合はタキイ種苗の「大型山東菜」がお勧めです。他にもツケナ類との交配種や丸葉種など様々な改良種が市販されていますので好みにあったものを選びましょう。

(主な特徴)
・大きく育てれば50センチ程度のサイズにまで成長するものの、間引きを兼ねた早取り収穫(=べか菜としての収穫)も可能(←家庭菜園的に重要)
・立性(葉が横に広がらず上に伸びる)であるため、株間を狭くとれる(←プランター菜園的に重要)
・生育が旺盛で病気にも強い(←家庭菜園的に重要)
・固定種であるため採種も可能。

プランター選びと播種法

山東菜は比較的栽培期間が短いため、どんなプランターでも良く育ちます。

レリーフプランター650なら2条、ベジタブルプランター浅型600なら3条まきがお勧め。播種間隔は0.5cmが一応の目安ですが、以下で紹介している大型山東菜は固定種であり、F1種と比較すると発芽がばらつきやすい傾向があるため、栽培時期やタネの鮮度に応じて念のためやや厚めに蒔いておくと安心です。

山東菜の種

レリーフプランター650、条まき(2列)、発芽直後の姿。

山東菜発芽

種が隠れる程度に土をかぶせ、毎日水遣りを行えば3日ほどで発芽します。

発芽後の管理

山東菜で必要とされる発芽後の管理は、水遣りと間引き、追肥です。

水遣りのポイント

土表面が乾いたら、プランターの排水口から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
頻繁に水を与えすぎると根腐れによる生育不良の原因になります(特に冬季は注意)。

> 栽培テクニック~上手に野菜を育てるコツ > 水やりのコツ

間引きのポイント

間引きは葉の重なり具合を見ながら数回に分けて行い、状態の良いものを残して、虫害を受けたもの、成育の悪いものを選んで間引くようにします。

間引き前の様子。全体として株間が狭く、双葉が隣同士で重なり合っていることが分かります。このままの状態で放置すると互いに成長を妨げ、結果的に共倒れとなってしまうため遅れずに間引きを行いましょう。

山東菜

初回の間引きに最適な株サイズは以下の写真がおおよその目安。本当に発芽したばかりだとどれが優良苗なのか判断がつかず、遅すぎるとすでに生育が悪くなり始めていて手遅れ。間引きは適期を逃さず行うのがポイントです

山東菜

実際の間引き作業では無理に指で引き抜こうとすると、周囲の株を傷つけてしまう恐れがあるため、このようにピンセットを使い、周囲の株に触れないように慎重に根元をつかんでまっすぐ引き抜きましょう。ピンセットは薬局や100円ショップなどで入手できますが先端の内側に滑り止めのぎざぎざがついているタイプがお勧めです。

山東菜

2回目以降の間引きについては直接指で引き抜いても構いませんが、根が絡むなどして周囲の株を傷つけてしまう可能性がある場合は、先端がシャープなはさみで株元からカットする方法が一番確実です。根は残ることになりますが、間引きの目的である「葉の重なり」 は解消されるため特に問題はありません。

1回目の間引き前後の様子。手前は間引き済み、奥は間引き前。奥の列は葉が重なり合っているのに対し、手前の列は株元まで光がしっかり届いていることが分かります。間引きと併せて土寄せもしっかり行っておきましょう。

山東菜

> 栽培テクニック~上手に野菜を育てるコツ > 間引きのコツ

追肥のポイント

生育を促進するため葉色や生育の状況を見ながら、2~3週間おきに定期的に追肥します。

葉の色合いを見て明らかに栄養不足と考えられる場合(葉色が薄い、黄色っぽい)は、随時、液肥で対応します。
*水のあげすぎや日照不足による生育不良を肥料不足と見誤って追肥してしまうと逆効果!←特に注意したいところです。

> 栽培テクニック~上手に野菜を育てるコツ > 追肥のコツ

生育の様子

1回目の間引きを終えて本葉が出てきたサントウサイ。この時期はまだまだ葉が巻くようなことはなく、一体何の野菜を育てているのか自分以外には分からないような状態です

山東菜

全体は2条で、葉が重なり合ったら1株おきに間引きする作業を繰り返します。奥に見える白いものは防虫ネット。当サイトのように完全無農薬で栽培する場合、防虫ネットでプランター全体を完全に覆い、アブラムシなどの害虫は発見次第駆除(捕殺)するようにしないとあっという間に虫食いだらけになってしまうため注意しましょう

山東菜

上の写真から3日後。

山東菜

さらにその3日後、一気に本葉が増えこんな感じに↓

山東菜

さらに3日後・・・本葉のサイズがぐぐっと大きくなり・・・

山東菜

さらにその3日後、だいぶそれらしい感じに この頃までは比較的横方向に葉を伸ばす傾向が強いため、栽培期間中最も株間が混み合い虫害が発生しやすい時期になります。

山東菜

栽培後半になればこのように葉が立ってきます。

山東菜

葉の巻きは白菜ほど強くはありませんが上方向によくまとまって伸びるためプランターでの管理は再び容易になります。

山東菜

以下のような状態になれば収穫の適期。一度に全部収穫してしまわずに大きく育ったものから順次収穫を行い、毎日フレッシュな採れたての山東菜を頂きましょう

山東菜

知っておきたい!栽培のポイント

~その1~虫害に注意!

サントウサイはアブラナ科なので、害虫に非常に好まれます。
播種直後から防虫ネットに入りきらない大きさになるまで、防虫ネットを使用して害虫の侵入を防ぐことが無農薬でも虫食いの少ないきれいな山東菜を収穫するポイントです!

防虫ネットの使用有無を問わず、毎朝、葉裏をチェックして、アブラムシやコナガなどの害虫は見つけ次第捕殺しましょう。

⇒防虫ネットについてはこちらの記事を参照してください。

上記に加え、出来るだけ虫の少ない時期を選んで栽培するとより確実です。

コラム~山東菜、サントウサイ、サントウナ、菜っ葉、べか菜~

当サイトでは「山東菜(サントウサイ)」という表記を使用していますが、地域によってサントウナと読ませる場合もあるようです。

山東菜という名前は中国の山東省が原産であることに由来しますが、白菜とかなり近い種であることから「花芯白菜」「山東白菜」などとも呼ばれています。

また、一般のスーパーなどにはあまり流通しておらず、野菜として販売される場合も山東菜として店頭に並ぶよりも、まだ葉が巻かない早取りの山東菜を「べか菜(ベカナ)」あるいは「菜っ葉(ナッパ)」として販売するケースが多いようです。

特に、べか菜としての収穫を目的として山東菜を栽培する場合はこのページよりも小松菜の育て方のページを参考にしていただいたほうが分かり易いと思います。

栽培メモ:大型山東菜(タキイ種苗)ゴールデン粒状培養土野菜用レリーフプランター650