Yu-Rin流!シソの育て方
科名
シソ科
栽培難易度
★★☆☆☆(比較的容易だが、虫害に注意)
播種適期
シソは4月蒔き⇒6月収穫開始⇒9月まで収穫という作型がお勧めです。
お勧めの品種
シソはあまり品種がなく、選択の幅が非常に限られています(赤葉、青葉、縮れの有無程度)。
以下の記事ではタキイ種苗の「青シソ(固定種)」を使用していますが、他品種でも同様に栽培可能です。
(主な特徴)
・青葉で、縮みはほとんど無く、丸みのある大葉、切れ込みは浅い
・生育旺盛で耐暑性に優れる
プランター選びと播種法
シソはほとんど土や容器を選ばないため、レリーフプランター以上のプランターであれば問題なく育ちます。
プランターへの直播き、ポット育苗後の定植、どちらも可能です。
直播きの場合、播種は点まき、一箇所当たり3~5粒、株間15cmがお勧めです。
*幅が65cmのレリーフプランター650を使用する場合、プランターのサイドから10cmのところに1点。そこから15cmおきに合計4点
ポット育苗の場合も定植時、株間を15cm確保します(定植適期は本葉4~5枚の頃)。
シソは発芽に光のエネルギーを必要とするため(好光性種子)、浅めに土をかぶせるようにするのが播種のポイント。乾燥させないように毎日水遣りを行えば二週間前後で発芽します。F1種ではない固定種のため、発芽の揃いは悪いです
発芽後の管理
シソで必要とされる発芽後の管理は、水遣り、間引き、追肥です。
水遣りのポイント
土表面が乾いたら、プランターの排水口から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
頻繁に水を与えすぎると根腐れによる生育不良の原因になります。
間引きのポイント
発芽が揃った頃と、葉が重なり合ってきた頃に2回に分けて行うのが基本です。
発芽後、各点2株に間引き。
さらにこのくらいのサイズで、各点1本立ちにして、65cmプランターなら4株に。
追肥のポイント
元肥が含まれない培養土や古土を使用する場合、間引きの時に元肥を施しますが、栽培期間が長いので、定期的な追肥も不可欠です。
2~3週間に1回程度、葉色を見ながら定期的に追肥し、成長を促進します。
葉の色合いを見て明らかに栄養不足と考えられる場合は、液肥で対応します。
*水のあげすぎや日照不足による生育不良を肥料不足と見誤って追肥してしまうと逆効果です
生育の様子
最終間引きを終えて、順調に成長しているシソ。防虫ネットで被覆しておくと安心。
葉の枚数が10枚を超えたら、下葉から順次収穫できます。
収穫適期の姿。常に葉を6~8枚残して樹勢を維持するのがポイント。
シソは通常、料理のアクセントに使う程度で、あまり大量に使用することがないため、どうしても需要<供給になりがち。4株でも多すぎるほどたくさん摘み取り収穫できます。
採れすぎちゃって困った、という場合は・・・
『栄養満点!冷製シソベーゼパスタ』にすれば一度にたくさんのシソを摂取することが出来ますよ
秋になるとトウ立ちして『穂ジソ』を収穫することができます。
葉とはまたちょっと違った風味食感を楽しんでみましょう。
知っておきたい!栽培のポイント
~その1~虫害に注意!
シソは、雑草のように非常に強靭なイメージがあり、実際、山間部では自生している場合も少なくありませんが、都市部で無農薬プランター栽培する場合においては、虫害にかなりのケアが必要です。
生育初期は防虫ネットを使用すれば、比較的簡単確実に防除できます。
ただ後半は、株のサイズが大きく、防虫ネットですっぽり囲い込むことは困難となるため、毎日葉裏をチェックして害虫を見つけ次第、捕殺して防除することになります。
特に注意したい害虫は、『ベニフキノメイガ』という”くもの巣”のような糸を張るいもむしと、かわいらしい昆虫の『オンブバッタ』。
これらが一旦発生してしまうと、繁殖+食害スピードが極めて速いため、毎日防除を行っても数週間で手に負えなくなって、撤収せざるを得ない場合がほとんどです。
早期発見、早期防除、そしてなにより(虫が多くなる真夏前の)『早期収穫』に努めましょう。
⇒防虫ネットについてはこちらの記事を参照してください。