このページでは空心菜(エンサイ、エンツァイ)をプランターでタネから栽培する方法をご紹介します。中国野菜としてお馴染みの空心菜は、病虫害を受けづらく初心者でも簡単に栽培することが出来る上、味にもクセが無いので、幅広い料理に利用することが出来ます。
生育が旺盛で、収穫しても10日ほどで再生するので、空心菜をプランターで1つ栽培しておくと、葉物野菜が不足しがちな真夏にとても重宝します。
栽培難易度 | |
名称・別名 | 空心菜(クウシンサイ)、蕹菜(ヨウサイ)、莚菜(エンサイ、エンツァイ) |
科名 | ヒルガオ科 |
英名 | Chinese Water Spinach, Chinese Watercress, Water Morning Glory, Kang Kong |
原産地 | 熱帯アジア |
タネまき適期 | 5月上旬~7月下旬 |
タネのまき方 | 条まき |
発芽適温 | 20~25 ℃ |
生育適温 | 15~25 ℃ |
発芽日数 | 18~20日 |
最適プランター | レリーフプランター650 |
空芯菜をプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材を購入の参考にしてください。
空心菜のタネは、登録商標の関係で、エンツァイ、エンサイという名称で販売されています。今回はサカタのタネのエンツァイを使用しますが、入手しやすいメーカーのもので構いません。
それほど多くの土量を必要としないので、容量16リットルのレリーフプランター650がおススメです。
野菜用の市販培養土であれば入手しやすいもので構いません。今回は以下のアイリスオーヤマの製品を使用しています。
追肥用に、窒素、リン、カリがそれぞれ8%含まれる化成肥料を準備しておきましょう。こだわりがある場合は、液肥、緩効性肥料などでも構いません。信頼できるメーカーのものを選びましょう。
毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールを導入すると日々の作業が格段に楽になります。
虫食いの無いきれいな葉を保つため、タネまき直後から0.6 mm目合いの防虫ネットでプランター全体を覆っておきましょう。
この記事では、プランターにすっぽりかぶせるだけで、手軽に防虫することが出来る以下の製品を使用しています。0.6 mm目合いで、レリーフプランター650がちょうどすっぽり入ります。
空心菜のタネは非常に硬く(硬実種子)、そのまま蒔いても発芽しづらいので、タネをまく前に一晩水に浸け、発芽しやすくしておきます。
*水に浸けておく時間は、12時間~18時間前後が目安です。
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品の粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。
*レリーフプランター650など、メッシュが細かく、取り外し可能なすのこが付属するプランターを使用する場合は、培養土の種類に関わらず、この手順を省略しても構いません(どちらでも構いませんが、この記事では鉢底石は使用していません)。
プランターに培養土を入れ、表面を平らにならし、泥が飛ばないよう静かに水をかけて、タネをまく前に培養土を湿らせておく。
*培養土はプランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
条まき。レリーフプランター650なら、2条。
*下の写真の白い枠の中に、2~3 cm間隔でタネをまきましょう。
タネが見えなくなる程度に土をかけます。普通に培養土でタネを覆土しても良いですが、バーミキュライトで全面を覆土すると、水やりの際に、泥が葉に跳ね返ることが無く、葉をきれいに保つことが出来るのでおススメです。
プランターの排水口から水が流れ出るまで水を与え、軽く手で押さえて土とタネを密着させる。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。
*プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
空芯菜は、催芽処理を行わずにそのままタネを蒔くと、発芽まで半月以上掛かることもありますが、一晩水に浸してからタネをまくと4日ほどで発芽させることが出来ます。
双葉の先端が、タネから抜けずに発芽してしまうこともありますが、そのまま放置すれば自然に抜けて双葉が展開します。なかなか双葉が開かない場合は、手でタネの殻をそっと引き抜いてあげても良いですが、発芽直後の双葉は軽く引っ張るだけで切れてしまうので、発芽後、数日経過してから行うようにしましょう。
双葉が完全に展開したら、初回の間引きを行いましょう(十分な株間がある場合は不要)。下の写真は間引き直前の様子。白丸を付けた株が周囲の株と比べて育ちが悪いので間引きます。
株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。
また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるので)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。
下の写真は間引き後の様子。今回は周囲の株の根を傷めないようハサミでカットしています。
初回の間引きを行ったら「土寄せ」もしておきましょう。土寄せは周囲の土を苗に寄せるのが基本ですが、今回はバーミキュライトをプランターの表面全体に追加し、苗のぐらつきを防いでいます。
下の写真のように、本葉が2~3枚となり、葉が重なり合うようになったら、最終間引き(2回目の間引き)を行いましょう(下の写真は間引き前)。
空芯菜をプランターで栽培する場合の最終株間は6~8 cmが目安です。下の写真は、最終間引き後の様子です。
最終間引きを終えたら、水やりを欠かさず、管理・育成します。特に空心菜は多湿を好むので、夏季は1日2回、水やりするようにしましょう。
空芯菜は暑さに非常に強いので、葉菜にしては珍しく真夏でも元気にぐんぐん成長します。
草丈が25~30 cmになったら収穫適期です。
空心菜の収穫方法:株元の葉を1~3枚残してハサミで切り取って収穫します。収穫すると葉の付け根から新しい脇芽が出てくるので、今度は成長した脇芽を1節以上残して収穫します。そうすると、また新しい脇芽が出てくるので、秋までずっと収穫し続けることが出来ます。
収穫したての空心菜はゴマ油でサッと炒めるだけで絶品です。家庭菜園初心者も、是非、チャレンジしてみてください!
このページでは家庭菜園の人気品種「おてがるチンゲンサイ青帝(サカタのタネ)」をプランターでタネから栽培する方法をご紹介します。
栽培難易度 | |
名称・別名 | 青梗菜(チンゲンサイ、チンゲン菜)、体菜(タイサイ)、しろ菜(パクチョイ) |
科名 | アブラナ科 |
英名 | Qing Geng Cai, Green Pak Choi |
原産地 | 中国 |
タネまき適期 | 3月中旬~9月下旬 |
タネのまき方 | 千鳥まき |
発芽適温 | 20~25 ℃ |
生育適温 | 20 ℃ |
発芽日数 | 3~5日 |
最適プランター | レリーフプランター650 |
チンゲンサイをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材を購入の参考にしてください。
家庭菜園でも手軽に栽培できるよう改良されたチンゲンサイ品種です。生育旺盛で、トウ立ちしづらく、春・秋なら55日前後、夏なら40日前後で収穫することが出来ます。
栽培期間が短くそれほど多くの土量を必要としないので、容量16リットルのレリーフプランター650がおススメです。
野菜用の市販培養土であれば何でも構いません。
毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。
チンゲンサイはアブラナ科なので、無被覆では虫害を受ける可能性が非常に高いです。特に、虫が多い環境・時期に栽培する場合は、タネまき直後から0.6 mm目合いの防虫ネットでプランター全体を覆っておきましょう。
防虫ネットを張るのが面倒な方には、プランターにすっぽりかぶせるだけで、手軽に防虫出来る以下の製品がおススメです。付属のネットは0.6 mm目合いで、レリーフプランター650がすっぽり入ります。この記事でもこちらを使用しています。
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品の粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。また、メッシュが細かく、取り外し可能なすのこが付属するプランターを使用する場合、培養土の種類に拠らず、この手順は省略しても構いません。
プランターに培養土を入れ、表面を平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
千鳥蒔き。レリーフプランター650なら、6点、各点4粒。
*下の写真の白丸の位置に、4粒ずつ、タネをまきましょう。
タネが見えなくなる程度に土をかける
プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与え、軽く手で押さえて土とタネを密着させる
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。
*プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
チンゲンサイは、適期ならタネをまいてから3日ほどで、一斉に発芽します。
下の写真のように双葉が完全に展開したら、初回の間引きを行って、各点3株とします(発芽数が3株以下の場合は不要)。
株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。
また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるので)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。
下の写真は間引き後の様子。初回の間引きと同時に「土寄せ」も行うようにしましょう。
本葉が2~3枚となり、葉が重なり合うようになったら、2回目の間引きを行います(下の写真は間引き前の様子)。
密集している箇所は、根が絡んでいることがあるので、引き抜いて間引くと周囲の株まで痛めてしまうことがあります。以下のような状態であれば、引き抜かずにハサミでカットして間引くのが安全です。2回目の間引きで、各点2株、プランター全体で12株とします。
本葉が5枚前後になったら、最終間引きを行い、各点1株、プランター全体で6株としましょう(下の写真は最終間引き後の様子)。
最終間引きを終えたら、水やりを欠かさず、管理・育成します。
徐々に、株の葉数が増えてずんぐりとしてきます。
下の写真のように十分に葉数が増え、中心部が詰まってきたら収穫適期です!
チンゲンサイの収穫方法:そのまま引き抜かずに、株元(根元)をハサミやナイフで切り取るのがお勧めです。こうすると葉が土で汚れず、軽く水で洗ってすぐに調理することが出来ます。
虫害にさえ注意すれば、比較的簡単に育てること出来るので、家庭菜園未経験の方も、是非チャレンジしてみてください!
チンゲンサイは葉菜としてはやや広めの株間を必要とするので、千鳥蒔きがおススメです。株間が狭いと病虫害を受けやすく、育ちも悪くなりやすいので、レリーフプランター650なら千鳥蒔きで6株程度に抑えると、初心者でも無理なく育てることが出来ます。
短期間で、小株をたくさん採りたい場合は、ミニチンゲンサイもおススメです!
チンゲンサイはアブラナ科で、特に虫害を受けやすいので、タネまき直後から防虫ネットでプランター全体を覆っておくようにしましょう。
この記事では「すっぽり虫よけカバー(大)」を、播種直後から、収穫直前まで使用しました。普通の防虫ネットよりも手軽なのでおススメです。
チンゲンサイの理想的な生育温度は、人が少し肌寒さを感じる20 ℃前後です。最高気温が30 ℃を超えるような時期は、生育不良となりやすい上、害虫も多く、熟練者でも栽培管理がかなり難しいので、まだ少し肌寒さが残る3月中旬や、残暑が落ち着いた9月中旬頃のタネまきがおススメです。
]]>沖縄料理に欠かせない南国野菜「ゴーヤ」には、食欲増進作用があり、夏バテ防止に役立つだけでなく、日よけ用の「グリーンカーテン」としても人気で、夏の家庭菜園の定番となっています。
このページでは、プランターに2本の支柱を立て、その間にネットを張って、摘心したゴーヤの子ヅルを誘引する栽培方法をご紹介します。
栽培難易度 | |
名称・別名 | ゴーヤ、ゴーヤー、ニガウリ、ツルレイシ |
科名 | ウリ科 |
英名 | Bitter gourd, Bitter melon, Goya |
原産地 | インド、熱帯アジア |
タネまき適期 | 4月中旬~5月上旬 |
タネのまき方 | 点まき |
発芽適温 | 25~30℃ |
生育適温 | 18~28℃ |
発芽日数 | 6~10日 |
最適プランター | エアープランター600 |
ゴーヤをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材を購入の参考にしてください。
ゴーヤには様々な品種があり、果実の色、形、味にそれぞれ特徴がありますが、栽培方法はどれも同じなので、お好みのものを選んでください。このページでは、家庭菜園でも育てやすく、通称「アバシ」と呼ばれる短太型で肉厚の果実が特徴の「島さんご(タキイ種苗)」を使用しています。実つきが良く、生育旺盛なので、果実収穫用にも、緑のカーテン用にも利用できます。
ゴーヤは生育が旺盛で、草丈が2メートル以上にもなり、多くの水分を必要とするので、大きめのプランターがおススメです。
野菜用の市販培養土であれば何でも構いません。
毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。
長さ 210 cm、太さ11 mmのものがおススメです(セキスイ イボ竹 φ 11 mm x 210 cmなど)。通販だと送料が高くなってしまうので、近くのホームセンターや、園芸店で購入するのがお勧めです。
*表面がツルツルのものはネットがズレ落ちやすいので、凹凸(イボ)があるものを選んでください。
今回はプランターに2本の支柱を立て、その間に「つるものネット」を張って、ゴーヤの子ヅルを誘引します。エアープランターを使う場合、横幅が0.6 m、支柱が2.1 m(地上部 1.9 m程度)なので、0.6 ×1.8mのネットを購入すると無駄なくキレイに張ることが出来ます。
窒素、リン、カリがそれぞれ8%含まれる、最も一般的な化成肥料です。信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
プランターに培養土を入れ、表面を平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
点まき。エアープランター600なら2点、各点4粒。
タネが見えなくなる程度に土をかける
プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与え、軽く手で押さえて土とタネを密着させる
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。
*プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
適期ならタネをまいてから1週間ほどで順次発芽します(ゴーヤの発芽適温=25~30 ℃)。寒さが残る時期は発芽しづらく、仮に発芽しても寒さですぐに枯れてしまうので、ゴールデンウィーク前後の種まきがお勧めです。
発芽翌日には、双葉が開きます。
大きな本葉2枚が展開する頃までに、各点2株に間引いて、プランター全体で4株とします。
間引き方法:株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるので)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。
本葉が5枚(下の写真くらいのサイズ)になったら最終間引きを行い、各点1株、プランター全体で2株としましょう。
最終間引きを終えたら、プランターに2本の支柱を立て、誘引用のネットを設置します。
支柱は風で倒れないよう、丈夫な紐でしっかりと固定しておきましょう。
*通常、エアプランター専用の支柱ホルダーを使用して支柱を立てますが、今回はエアプランターの角にある穴に紐を通して支柱を固定しています。こうすると60 cm幅のネットをピンと張ることが出来ます。
ネットの端に支柱を通して、出来るだけピンと張るように設置します。緩いとゴーヤの重みを支えきれなくなってしまうので、きつめに張るようにしましょう。
ゴーヤは近くにネットがあると、自らひげを絡ませて、ネットに沿って生長します。
草丈が25 cm前後になったら、晴れた日に、生長点(一番先端の部分)をカット(摘心)して、主枝の成長を止め、子ヅルの発生を促しましょう。摘心は消毒したハサミで行っても良いのですが、指でつまんで折り取るのが手軽でおススメです。
下の写真は摘心前の様子。
摘心すると下の写真のようになります。
摘心することで子ヅルへ栄養が行き渡るようになり、子ヅルがぐんぐん伸びてきます。この子ヅルにゴーヤが着果することになります。
子ヅルが密集しすぎると、葉が重なって光合成出来ず、実付きも悪くなってしまうので、ネット全体にうまく子ヅルが広がるよう麻ひもで誘引してあげましょう。
ネット全体に隙間なく子ヅルが行き届くようにうまく誘引していきます。
初夏になると更に葉が増え、花も咲き始めます。
8月に入ると、徐々に実も付き始めます。
果長が20 cm以上となれば収穫適期です(下の写真)。ハサミでカットして収穫しましょう。
*小さくても肥大が止まったら早めに収穫するようにしましょう。
虫害も受けづらく、比較的簡単に育てることが出来るので、是非、家庭菜園初心者の方もチャレンジしてみてください!
通常ゴーヤは緑色の未熟果を食用としますが、完熟させるとオレンジ色に変化し、自然に実が裂けて、真っ赤な種子があらわれます。生でそのまま赤いタネを頬張ると、さわやかな甘みがあり美味しいです(中のタネは食べられないので飲み込まないようご注意ください)。家庭菜園ならではの味を是非楽しんでみてください。
ゴーヤは暑さには強いのですが、寒さにはかなり弱い特性があります。特に、幼苗に霜が降りるとすぐに枯れてしまうので、霜が降りる心配の無いゴールデンウィーク前後の種まきがおススメです。
ゴーヤは通常、最初、雄花ばかりが咲き、雌花は咲きません。初夏以降、徐々に雌花が咲き、自然に着果するので、焦らずそのまま栽培を継続してみてください。
通常は、生育状態が良ければ人工授粉をしなくても、虫の媒介によって雄花の花粉が雌花に付着して自然着果しますが、高層マンションなど虫がいない環境で栽培する場合は、スイカの育て方のページを参考に、人工授粉を行ってください。
]]>このページでは、家庭でタネの発芽試験を行うための方法を紹介しています。タネには寿命があるので、特に古いタネを使用する場合は、念のため事前に発芽試験を行い、発芽力がどの程度あるのかを種まき前に確認しておきましょう。
タネ袋の裏には「有効期限」が明記されており、基本的には期限内にタネを使い切ることが推奨されています。ただ、家庭菜園においては購入した野菜のタネを1シーズンで全て使い切ることは難しく、タネを保存しておいて翌シーズン以降にまた再利用するケースがほとんどだと思います。
タネ袋の裏に記載されている有効期限(播種期限)がタネの寿命であると勘違いされがちなのですが、実際にはそうではなく、以下のページで紹介しているとおりに保管すれば、有効期限を5年以上過ぎても、家庭菜園では全く問題なく使用できる場合が大半です。
但し、タネの保存条件や期間によっては、タネが寿命を迎えて発芽しない場合や、発芽率が大幅に低下している可能性があるので、古いタネを使用する際は、シーズン前に予め発芽率を確認しておくと安心です。
タネが発芽するためには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。これらを発芽の三条件(又は、発芽の三要素)と呼びます。
発芽の三条件に土が含まれていないことからも分かるように、土が存在するかどうかは発芽には関係が無いので、発芽試験においても土は使用しません。
また、タネが適度な水分と酸素に触れていなければ発芽しないので、蓋つきのシャーレの中に、湿らせたキッチンペーパーを入れ、その上にタネを置いて観察すると、発芽の三条件をすべて満たすことが出来、家庭でもかなり正確な発芽検定を行うことが出来ます。
ガラス製でフタ付き、底の表面が平らなものであれば何でも構いません。この記事では内径69 mm、高さ20 mmの、以下のガラス製シャーレを使用しています。
シャーレ内にタネを並べたり、発芽後のタネを取り除くために使用します。間引き用のピンセットが手元にあればそれを流用して構いません。以下の商品のように、先端の内側にギザギザが付いているステンレス製のものだと、万能で作業性が良く、錆びずに何年も使えるのでおススメです。
家庭にあるもので構いません。今回は二枚重ねて使用しますが、極厚のものであれば、1枚でも構いません。
定期的にキッチンペーパーを湿らせるために使用します。霧吹きでも代用できますが、霧吹きの勢いでタネの位置が動いてしまうことがあるので、タネの無い場所にスポイトで水を垂らしてキッチンペーパー全体を湿らせる方法がおススメです。
鉛筆でシャーレの底面の型を取り、ハサミで一回り小さく切り取ります(2枚)。
シャーレの底に隙間なく切り取ったキッチンペーパーを2枚重ねて敷きます。左側にあるのはフタです。
スポイトで水を垂らして、キッチンペーパー全体を水で湿らせます。シャーレを傾けても水が溜まらず、キッチンペーパーが水を保持している状態が最適です。
タネが互いに触れ合わないように、ピンセットで丁寧にタネを並べます。今回は正確な発芽率を算出するためにタネを100個使用しますが、タネが生きているかどうかだけを簡易的に確認したい場合は、5個~10個程度を並べるだけでも構いません。
シャーレにガラス蓋をかぶせて半密閉状態にし、室内、室温で、遮光せず、そのまま静置します。
毎朝シャーレを観察し、キッチンペーパーが乾いているようであれば水分を補充します。タネの種類によって異なりますが、翌日~数日後には下の写真のように発芽します。毎日、発芽したタネの数と日付を記録しておきましょう。
タネから少しでも発根しているものは発芽したものと判定します。下の写真であれば、一番左下にあるタネ以外はすべて発芽しています。
発芽したタネをピンセットで1つ1つ丁寧に取り除きます。スポイトでキッチンペーパーに水分を補給し、ガラス蓋をかぶせて翌日まで静置します。
タネが発芽してから、日ごとの発芽数の推移を記録し、変化が見られなくなったら発芽試験は終了です。
発芽率を以下の式で算出します。
発芽率(%) = 発芽したタネの数 ÷ 使用したタネの数 × 100
今回は、100個のタネを使用して、100個が発芽したので、発芽率は100%であることが分かりました。
前述の手順に従って手持ちのタネの発芽率を調べてみましょう。今回は例として、発芽率が低く、発芽の揃いも悪いことで知られる「シソ」の発芽率を調べてみます。タネ袋の裏には「65%以上」との記載がありますが、実際にはどの程度の発芽率があるのでしょうか?
今回はシソのタネを100個使用しました。
発芽検定開始から、48時間後、8個のタネが発芽しました。発芽したタネはピンセットで取り除きます。
4日目には75個のタネが一斉に発芽。まだ途中ですが、すでに公称値の65%を大きく超える発芽率に達しています。
8個のタネが発芽。
5個のタネが発芽。
1個のタネが発芽。
2個のタネが発芽。この後、2日間観察しましたが、これ以上の変化は見られなかったので発芽試験終了としました。
得られた結果を表にまとめると以下のようになります。
発芽数(日次) | 発芽数(合計) | |
---|---|---|
1日目 | 0 | 0 |
2日目 | 0 | 0 |
3日目 | 8 | 8 |
4日目 | 75 | 83 |
5日目 | 8 | 91 |
6日目 | 5 | 96 |
7日目 | 1 | 97 |
8日目 | 2 | 99 |
9日目 | 0 | 99 |
10日目 | 0 | 99 |
このままでは傾向が掴みづらいのでグラフ化してみましょう。
タネ袋の裏には発芽率65%以上との記載がありましたが、実際には99%であることが分かりました。また、4日目に発芽のピークがあること、発芽日数は3日~8日とかなり大きなバラツキがあることも分かりました。
このページでは家庭菜園の定番品種「シャオパオ(サカタのタネ)」をプランターでタネから栽培する方法をご紹介します。
栽培難易度 | |
名称・別名 | 青梗菜(チンゲンサイ、チンゲン菜)、体菜(タイサイ)、しろ菜(パクチョイ) |
科名 | アブラナ科 |
英名 | Qing Geng Cai, Green Pak Choi |
原産地 | 中国 |
タネまき適期 | 3月下旬~9月下旬 |
タネのまき方 | 条まき |
発芽適温 | 20~25 ℃ |
生育適温 | 20 ℃ |
発芽日数 | 3~5日 |
栽培期間 | 25~40日 |
最適プランター | レリーフプランター650 |
ミニチンゲンサイをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材を購入の参考にしてください。
家庭菜園で人気のミニチンゲンサイ品種です。10~15 cmの、手のひらサイズで収穫することが出来るので、普通のチンゲンサイよりも栽培期間が短く、保存も、調理もしやすいのが特徴です。
栽培期間が短くそれほど多くの土量を必要としないので、容量16リットルのレリーフプランター650がおススメです。
緩効性肥料入りの粒状培養土で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れています。
毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。
ミニチンゲンサイはアブラナ科なので、無被覆では虫害を受ける可能性が非常に高いです。特に、虫が多い環境・時期に栽培する場合は、タネまき直後から0.6 mm目合いの防虫ネットでプランター全体を覆っておくと安心です。
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品のゴールデン粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。
プランターに培養土を入れ、表面を平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
条まき。レリーフプランター650なら2条。
*5 mm間隔を目安としてタネをまきましょう。
タネが見えなくなる程度に土をかける
プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与え、軽く手で押さえて土とタネを密着させる
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。
*プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
ミニチンゲンサイは発芽しやすいので、適期ならタネをまいてから3日ほどで、一斉に発芽します。
双葉が完全に展開したら、初回の間引きを行って、風通しを良くしてあげましょう。
間引き方法:株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるので)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。
間引き後は下の写真のような感じになります。風通しが良くなり、株元までしっかりと日が差し込むようになりました。
しばらくすると本葉が出てきます。
本葉が増えてくると、また葉が重なり合ってしまうので、適宜間引きながら、密集しないように管理します。
ミニチンゲンサイの最終株間は5 ㎝前後にするのが一般的ですが、株間が広いほど虫害を受けづらいので、無農薬でも虫食いの無いきれいなミニチンゲンサイを育てたい場合は、下の写真のように株間を8 ㎝程度にすると良いでしょう(下の写真は、最終間引き後の様子)。
最終間引きを終えたら、毎日の水やりを欠かさずに、管理・育成します。
徐々に、葉の付け根の部分が肥大して、ミニチンゲンサイらしい形になってきます。
草丈が10 cm~15 cmとなり、株がこれくらいずんぐりしてきたら、いよいよ、収穫適期です!
ミニチンゲンサイの収穫方法:引き抜かずに、株元(根元)をハサミで切り取る方法がお勧めです。こうすると葉が土で汚れず、軽く水で洗ってすぐに調理することが出来ます。また、間引きを兼ねて収穫する場合も周囲の株の根を傷めないよう、引き抜かずに根元からハサミでカットして収穫するようにしましょう。
タネまき後、夏まきなら25日、秋まきでも40日程度で手軽に収穫することが出来るので、家庭菜園未経験の方も、是非チャレンジしてみてください!
普通のチンゲンサイだとレリーフプランター650の場合、6株程度しか育てることが出来ませんが、ミニチンゲンサイであれば、今回のようにかなりゆったりした株間でも14株、株間5 cm, 2条なら24株ほど育てることが出来るので、結果として普通のチンゲンサイよりもかなり多収となります。
タネまきから、収穫までの栽培期間も普通のチンゲンサイと比べるとかなり短く、いつでも手軽に栽培することが出来るので、家庭菜園初心者にはミニチンゲンサイがおすすめです。
ミニチンゲンサイはアブラナ科なので、虫害を受けやすく、時期や環境によっては、防虫ネットを使用していても、虫害が発生してしまうことが少なからずあります。毎日葉裏をチェックして、害虫を見つけ次第、捕殺するようにしましょう。
チンゲンサイの理想的な生育温度は、人が少し肌寒いと感じる20 ℃前後です。最高気温が30 ℃を超えるような時期は、生育不良となりやすい上、害虫も多く、熟練者でも栽培管理がかなり難しいので、まだ少し肌寒さが残る3月下旬や、残暑が落ち着いた9月下旬頃のタネまきがおススメです。
]]>野菜のタネの高精細写真を掲載しています。クリックすると拡大することが出来ます。実は、トマトのタネには細かい毛がびっしりと生えていることなど、普段なかなか気づかない発見があると思います。
「家庭菜園を趣味にしたいけど、何から始めたら良いのか分からない」という方のために、家庭菜園(プランター菜園)を行う上で最低限必要となる知識やコツをまとめました。
最初にこのページで家庭菜園の全体像を把握してから、当サイトの個別コンテンツを読み進めて頂くと、効率良く家庭菜園の知識やスキルを身に着けることが出来ます。
家庭菜園と一口に言っても、大きく2つに大別することが出来ます。これから家庭菜園をはじめようと思っている初心者にはプランター菜園がおススメです。
昨今の菜園ブームで、プランター菜園だけでなく、市民農園も人気が高まっていますが、好条件の畑ほど倍率が高くなかなかスタート出来ない、各畑のルールに従わなければならず自由な栽培が出来ないなど、色々な意味で周囲の影響を強く受けることが避けられない欠点があります。
また、自宅からの移動負担が大きく、現実的に毎日野菜をチェックすることが難しいので、病虫害に気づいた時にはもう手遅れ、ということが多々あります。そこで管理の大半をプロが行ってくれる「体験農園」が急増しているのですが、便利な分だけ管理費用も高額で、初心者にはややハードルが高く感じられると思います。
プランター菜園は、思い立った瞬間に気軽に始められる上に、本格的な農具も不要なのでお金もほとんど掛かりません。自宅で栽培するのできめ細やかな手入れをすることが出来、毎日成長を家族で観察しながら、栽培を楽しむことが出来ます。
市民農園とは異なり畑まで移動する負担が無く、費用も体力もそれほど必要無いので、長く続けやすいことも大きな魅力といえます。
手軽に始められるプランター菜園で家庭菜園の楽しさや、収穫の喜びを知ると、知識やスキルも自然と身に付いてきますが、10年以上続けてもまだまだ上があるという「趣味としての深み」があることが、プランター菜園を生涯に渡って楽しむ方が多い理由となっています。
プランターでは立派な野菜は育たないと思い込んでいる方がいるかもしれませんが、そんなことはありません。夏の風物詩のスイカだって、ちょっとしたコツを守るだけで、プランター菜園で立派に育てることが出来ます!
プランター菜園を始めるにあたって、一番最初にやらなければならないことは、栽培計画(菜園計画)を立てることです。栽培計画とは、いつどのタイミングで、どの野菜を育てるか、年間の計画を立てることをいいます。
野菜のタネを蒔くのに適した時期は、一年の中でも限られているので、適期を逃さないよう計画的に栽培するようにしましょう。
まず、どの野菜を育てるのかを決めましょう。どの野菜を育てたいかで自由に決めて構いませんが、難易度の高い野菜は避けるのが無難です。
全く未経験の初心者がプランター菜園をはじめるのに特にお勧めの野菜は、ベビーリーフ、ミニトマト、スイスチャードです。
これらはいずれも、病虫害を受けづらい、栽培が容易、彩りが鮮やか、味にクセが無く野菜嫌いの子供でも食べやすい、トゲや枝でケガをする危険が無い、という特徴があるので、特に、小さな子供の食育を兼ねて、プランター菜園にチャレンジしたいという方にもおススメです。
ベビーリーフ:お店で購入すると少量でもそれなりの値段がしますが、プランターで栽培すれば、誰でも簡単に、大量に収穫することが出来ます。風通しや日当たりなどの条件が悪くてもまず失敗することはありません。
ミニトマト:十分な日当たりが確保できるのであれば、ミニトマトもお勧めです。採れたてのミニトマトは風味や甘みが強く、プランター菜園ならではの格別な味わいを楽しむことが出来ます。
スイスチャード:スーパーではあまり見かけることが無く、栽培中の彩りもカラフルで美しいので、家庭菜園ならではの楽しみを満喫することが出来ます。
育てる野菜を決めたら、次に、タネをまく時期を決めましょう。タネをまく時期は非常に重要で、時期を誤ると、発芽せずに失敗したり、収穫前に枯れてしまうことがあります。
いつタネをまけば良いのかはタネ袋の裏に記載されているのですが、タネはプロの農家も使用するので、必ずしも一般家庭で野菜を育てる前提の記載とはなっていない点に注意してください。
当サイトでは一般家庭で栽培することを前提に、野菜毎の種まきのベストタイミングを一覧できるようにしてあります。野菜毎の詳しい育て方についても種まきカレンダーからリンクしているので、是非栽培計画を立てる際に役立ててください。
ほとんどの野菜は、4月~5月上旬、または、9月がタネをまくベストタイミングとなっています。
栽培技術が向上し、ビニールトンネル保温などのスキルを身につければ適期以外でも栽培することは出来るのですが相応の技術力を必要とするので、事前にしっかりと計画し、誰でも簡単に栽培できるベストタイミングにタネが蒔けるように準備しましょう。
野菜を決めて、春作 or 秋作を決めたら、次に、その野菜の育て方を調べておきましょう。
当サイトでは50種類以上の野菜の育て方を掲載しているので、一般的な野菜であれば、ほぼサイト内で見つけることが出来ます。
野菜によっては、あんどん型支柱などの通常とは異なる特殊な用具を必要とする場合があるので、栽培全体の流れだけでなく、必要なものを予め確認しておくようにしましょう。
プランターを設置出来る場所は、各家庭の事情によってかなり限られているとは思いますが「風通しが良く、日当たりの良い場所」が理想です。
ただし、野菜によって必要な日照量は大きく異なります。例えば、夏野菜は強い直射日光を必要とするので、日陰になりづらい場所にプランターを設置する必要がありますが、ミョウガや、ハーブ類は半日陰のほうがむしろ良く育つので、軒下など、あまり直射日光が当たらない場所のほうが向いています。
プランターは移動できる強みがあるので、育てる野菜の特性や、時期に合わせ、最適な場所を選んで設置するようにしましょう。
一部のマンションでは、ベランダでのプランター菜園(ベランダ菜園)が規約で禁止されていることがあります(避難経路確保のため)。マンションにお住まいの方は事前に管理規定を確認しておきましょう。
育てる野菜を決めたら、次に、品種を選びましょう。
ネットショップや大手園芸店には、同じ野菜でも数十種類の品種のタネが並んでいて、どれを選べば良いのか、初心者にはなかなか分からないと思います。
以下に挙げる4つのポイントを守れば、初心者でも失敗することなく、はじめてのプランター菜園を成功させることが出来ます!
野菜や花のタネは、F1種(エフワンしゅ)と、固定種(こていしゅ)に大別することが出来ます。
F1種のほうが栽培が簡単なので、特にはじめて家庭菜園・プランター菜園にチャレンジする際は、F1種を選ぶと良いでしょう。
F1種と、固定種、どちらであるかは、タネ袋をみれば判別することが出来ます。
F1種には様々なメリットがあるのですが、主なものは以下の通りです。
F1種は良いことづくめなのかといえば、必ずしもそうとは限りません。個人の嗜好なのでなんとも言えないのですが「固定種のほうが美味しい」という声が少なからずあるのも事実です。
実際、現在流通している野菜の99%以上をF1種が占めていますが、固定種が中心であった昭和の頃の野菜のほうが美味しかったように記憶している方も少なからずいらっしゃると思います。
まずは栽培が容易なF1種で栽培スキルを磨き、慣れてきたら、固定種の栽培にも挑戦し、味や風味の違いを楽しんでみるのも良いでしょう。
野菜の品種は生育の速さや、収穫までに要する日数によっても分類することが出来ます。
必ずタネ袋に記載されているので、家庭菜園・プランター菜園初心者は、生育が旺盛で、短期で収穫することの出来る「極早生種」「早生種」を選ぶようにしましょう。
生長が早く収穫までの栽培期間が短いほど、病虫害を受ける機会も少なくなるので、無事に収穫出来る可能性が高く、結果として失敗しづらくなります。
レタス類、ツケナ類など、葉を食用とする野菜は、栽培中に花が咲いてしまうと、葉が硬くなり、食用に適さなくなってしまいます。このように花が咲いてしまう現象を「抽苔(ちゅうだい)」と呼びます。
栽培中に抽苔してしまうと収穫出来なくなってしまうことから、品種改良によって花を咲きづらくした「晩抽性」品種が多数市販されています。
晩抽性の品種を選べば、多少管理が悪くても、抽苔による失敗を回避することが出来るので、特に、プランター菜園初心者にはお勧めです。
プランター菜園の場合、あまりに背丈の大きな野菜を育てると重心のバランスが悪くなり、プランター自体が風で倒れやすくなってしまうので、特に草丈が2メートルを超えるような大型野菜は、小型に改良された品種(矮性種:わいせいしゅ)を選ぶようにしましょう。
また、矮性種のほうが(ミニ人参、ミニ白菜、ミニカボチャなど)収穫までに要する栽培期間が短く、食味も良い上に、栽培スペースもコンパクトで、調理も容易なので、大型野菜を育てる際も矮性種がおススメです。
野菜毎の育て方のページにおススメの品種を記載しているので、品種選びの参考にしてください。
育てる野菜・品種・時期が決まったら、プランター菜園を行ううえで最低限必要なものを一式買い揃えましょう。
タネをまく時になって足りないものがあることに気が付くと、栽培をスタートすることが出来ず、結果として種まきのベストタイミングを逃してしまうことになるので、少なくとも半月以上の余裕を持って早めに準備しておくことをお勧めします。
先に記載した通り、品種によって育てやすさが大きく異なるので、プランター菜園に慣れるまでは「F1」「極早生」の育てやすい品種を選ぶようにしましょう。
タネをまくタイミングで慌てて注文しようとしても、人気品種は売り切れていることが多いので、早めに計画して、発注・確保しておくことが大切です。
プランターは、大きければ大きいほど、野菜の生育には有利なのですが、培養土のコストや、取り回しなどの面では不利になります。
レリーフプランター650(16リットル)は汎用性が高く、ほとんどの野菜を無理なく育てることが出来るので、いくつか用意しておくと便利です。
素材や、サイズ、機能性の違いなどの詳細については、以下をご覧ください。
野菜を美味しく育てるためには、専用の土(培養土)が必要です。
価格もピンキリで、非常に多くの培養土が流通していますが、「野菜用」「元肥入り」と記載されているものを選ぶようにしましょう。
培養土選びのポイントについては、以下をご覧ください。
肥料は野菜の成長を促進する効果があります。
肥料にも色々な種類、銘柄があるのですが、はじめてプランター菜園に挑戦する初心者には、効き目が緩やかな「緩効性肥料」がおススメです。
初心者の場合、肥料のやりすぎ、やり忘れ、偏りなどが想定されますが、多少管理が不適切であったとしても、緩効性肥料であれば実害が生じることは少なく、シビアな管理も不要なので、初心者でも失敗せず野菜を収穫することが出来ます。
プランター菜園1年目は緩効性肥料だけで十分ですが、2年目以降は、以下を参考に、緩効性肥料、化成肥料、液肥の3種類を常備して使い分けることにもチャレンジしてみてください。
プランター菜園では、毎日水やりをすることになるので、お気に入りのジョーロを1つ用意しておきましょう。
当サイトでは、安価で機能性にも優れるトンボジョーロを長年愛用し、水やりや、液肥の希釈散布などに利用しています。
ジョーロ選びのポイントは、以下で詳しく解説しているので、興味がある方はご覧ください。
何らかの理由で、タネまきのベストタイミングを逃してしまった場合は、苗を購入して植え付けるようにしましょう。
タネとは異なり、欲しい品種が購入できることは稀なのですが、タネから育てるよりも手軽で、遅れも取り戻すことが出来ます。
苗は品質のバラツキが大きく、初心者には見極めが難しいので、最初のうちは管理が行き届いている園芸専門店で購入することをお勧めします。
プランター菜園を始めるために必要なものがすべて揃ったら、いよいよ、プランター菜園のスタートです!
最初は覚えなければいけないことが山ほどあるように感じられると思いますが、実は、家庭菜園における野菜の育て方というのは、野菜の種類に拠らずほぼ共通しています。
基本的な野菜の育て方の手順を予め理解しておけば、各野菜の育て方のページに記載されている各手順の本質的な意味も、より理解しやすくなります。
プランターに培養土を入れて表面を平らにならしたら、タネをまき、軽く培養土を掛けてタネが見えなくなるように埋め、水やりをします。
種まきの方法に関する詳細は以下を参照してください。
タネには発芽に光のエネルギーを必要とするものと(好光性種子)、暗いほうが発芽しやすいもの(嫌光性種子)があります。好光性種子はタネを浅く埋め、嫌光性種子は深く埋めるのがコツです。
それでもうまく発芽しない場合は、以下のページをチェックしてみてください。
発芽前は毎朝一日一回、発芽後は、土の表面が乾いたらプランターの排水口から水が流れ出すまで、たっぷりと水を与えます。
真夏の日中や、冬季の夕方の水やりは避けましょう。
水やりのコツについて詳しくは、以下をご覧ください。
タネが発芽して、本葉が出始めたら、初回の間引きを行い、以降、成長に伴って葉が混み合う度に段階的な間引きを行って、最終株間とします。
間引きのポイントは、以下に詳しく記載しています。
栽培期間が2か月以内の野菜を、元肥入りの培養土で栽培する場合は、基本的に追肥は不要です。
果菜は一般的に栽培期間が長期となるので、定期的な追肥を行って肥料切れしないように注意しましょう。
初心者にはマイルドに長く効き続ける緩効性肥料がおススメです。
葉菜:手で引き抜いて収穫すると葉が土で汚れて、後から洗う手間が生じるので、株元にハサミや、ナイフを入れて根元からカットするのがおススメです。
果菜:食用部をハサミでカットするだけで収穫出来ます。果菜はトゲがあるものも多いので、厚手の軍手を準備しておくと安心です。
根菜:地上部を束ねて、まっすぐ上に引き抜いて収穫する方法(ダイコンなど)と、プランターを横転させて土ごと取り出す方法(ジャガイモなど)があります。
当サイトでは、50種類以上の野菜の育て方を掲載しています。初心者向けの野菜はすでにほぼ網羅していると思いますので、野菜毎の詳しい栽培方法や注意点についてはそちらをご参照ください。
また、似たような野菜は栽培方法も基本的に同じです。例えば、漬け菜の一種である「べかな」が見つからなくても、同じ漬け菜の一種である「小松菜の育て方」を参考にすれば、まったく問題なく育てることが出来ます。
とても長い記事になってしまいましたが、プランター菜園をはじめるために必要となる知識はここにすべて網羅されています。
このページをきっかけに、ひとりでも多くの新たなプランター菜園愛好家=仲間が誕生することを心から願っています!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
]]>独特な風味が特徴の香味野菜「ミョウガ」は、非常に病虫害に強く、栽培の手間が掛からない多年草なので、一度植え付けておくだけで、毎年新鮮なミョウガを楽しむことが出来ます。
このページでは、2月~4月初旬にかけて園芸店に出回るミョウガの地下茎(根株、球根)を用いて、ミョウガをプランターで栽培する方法をご紹介します。
基本データ | |
---|---|
栽培難易度 | |
名称・別名 | ミョウガ(茗荷、蘘荷)、ハナミョウガ(花茗荷) |
科名 | ショウガ科 |
英名 | Myoga, Myoga ginger, Japanese ginger |
原産地 | 東アジア |
植え付け適期 | 2月上旬~4月中旬 |
発芽適温 | 20~25℃ |
生育適温 | 20~25℃ |
発芽時期 | 4月下旬 |
最適プランター | エアープランター600 |
ミョウガをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。
はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。
ミョウガの地下茎(根株)
ミョウガはタネが市販されていないので、地下茎(根株)を購入して植え付けるのが一般的です。2月~4月初旬ごろに園芸店やホームセンターでミョウガ栽培用の地下茎が売られているので、時期を逃さず購入しましょう。出来れば下の写真のように少し芽が出始めたものがおススメです。
プランター
ミョウガは地下茎を深く植え付ける必要があるので、少なくとも深さが25 ㎝以上あるプランターを選びましょう。
培養土
緩効性肥料入りの粒状培養土で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れています。
肥料
プランター菜園初心者には効き目が緩やかで長く持続する「緩効性肥料」がおすすめです。
ジョーロ
毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品のゴールデン粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。
プランターの上から12 ㎝のところまで培養土を入れ、表面を平らにならす。
*エアープランター600の場合、プランター内側の上から3本目の溝に沿って入れるとちょうど12 ㎝になります。
下の写真のように、等間隔に4つほど、ミョウガの地下茎を配置します。
*購入した地下茎(根株)が極端に大きい場合は適度な大きさにカットする必要がありますが、通常は、そのまま植え付けて問題ありません。
*1つの地下茎から3つぐらいの芽が出ているのが理想です。
*芽が出来るだけ上を向くように配置しましょう。
プランターの上から5 ㎝のところまで培養土を追加し、表面を平らにならす。
*エアープランター600の場合、プランター内側の一番上の溝に沿って培養土を入れると、ちょうど上から5 ㎝になります。
*ここまでの作業で、ミョウガの地下茎は地下7 ㎝の深さに埋められることになります。
*発芽後に、更に3 cm程度の土増しを行うため、5 ㎝程度のスペースを空けておくのがポイントです。
プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土が流れてしまわないよう注意。プランターは風通しの良い半日陰に設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
ミョウガは気温が低いうちは発芽しませんが、ゴールデンウィーク前後になると順次、地表から芽を出します。ミョウガは単子葉植物なので、他の多くの野菜にみられるような「双葉」はなく、独特な形状をしています。
最初は鉛筆のような形状で地表に芽を出しますが、1週間ほどすると、葉を広げます。
通常、1年目は間引き不要ですが、極端に密集しすぎているようであれば、地際を指で強くつかみ、ぐるぐる回転させながら引き抜いて、間引きます。
ミョウガの芽が出揃い、本葉が4~5枚になったら、根太りを促進するために「土増し」を行います。プランター全体に3 cm程度、培養土を追加しましょう。
土増し前:プランターのフチから5 ㎝下まで培養土が入っています。
土増し後:培養土を3 cm追加。水やりがしづらくなるので、プランター上部ギリギリまで土を入れずに、2 ㎝ほどの余裕を持たせましょう。
ミョウガは栽培期間が長期となるため、定期的な追肥が必要です。緩効性肥料なら1か月おき、一般的な化成肥料なら2週間おきを目安として追肥しましょう。追肥の際は株元を避け、プランターのふちに沿って蒔くようにすると根が肥料焼けして痛んでしまう心配がありません。
6月中旬:株の周囲から次々に新しい芽が出てきます。
7月中旬:新芽が大きく育って、プランター全体としてかなり混み合ってきます。
8月中旬:下の写真のように、地上部の葉がびっしりと茂りますが、株元の風通しは十分確保できているので、この程度であれば特に間引きは不要です。
9月になると、食用部となる太った花穂(つぼみ)が地表に顔を出しはじめます。収穫が遅れて、花が咲いてしまうと食用に適さなくなってしまうので、毎朝、つぼみが出ていないか、チェックしましょう。
ミョウガの収穫方法:指を3本ほど、つぼみの周囲に深く差し込み、つぼみの付け根部分を指先でしっかりつかんで、そのままねじりながら引っ張ると、食用部を傷つけずに収穫することが出来ます。
9月初旬から10月初旬までは、収穫しても次々に新しいつぼみが出てくるので、採り遅れないように注意しましょう。
11月中旬以降、寒さで葉が茶色く枯れてきたら、雨に濡れて腐るまえに、地際からすべて刈り取っておきましょう。茎はそれほど固くないので、ハサミで簡単にカット出来ます。以降、春までは水やり不要です(被覆なども不要)。
12月下旬頃には完全に枯れて、地下部と切り離され、軽く引っ張るだけで簡単に抜けるようになります。雨で腐る前に、すべて引き抜いて、廃棄するようにしましょう。
翌年の4月下旬~5月上旬になるとまた新芽が出て、2年目以降は、より多く収穫することが出来ます。
一度植え付ければ数年間ほとんど手間を掛けずに新鮮なミョウガを楽しむことが出来るので、是非、ミョウガ栽培にチャレンジしてみてください!
半日陰がおススメ!
ミョウガは湿度の高い場所を好み、乾燥を嫌います。また、食用部となるつぼみが直射日光にあたると緑化し、食味が落ちてしまうので、日当たりの悪い半日陰にプランターを設置するのがおススメです。
ミョウガの蕾が出てこない主な原因と対策
ミョウガは花が咲く前の花蕾(つぼみ)が食用となりますが、収穫時期になってもつぼみが全く出てこないことがあります。
ミョウガの地下茎は購入したらすぐに植え付ける
ミョウガの地下茎はビニールに密閉された状態で販売されることが多いのですが、そのまま室内に放置しておくと、カビが生えてダメになってしまうことがあります。
2月に購入して、すぐに植え付けても、4月下旬頃まで発芽することはないのですが、暖かくなれば自然に休眠から覚め、発芽します。
購入した地下茎を良い状態で維持することは一般家庭では難しいので、購入したらすぐに植え付けるようにしましょう。
病虫害の心配は不要
ミョウガはショウガ科なので、虫害を受けることはまずありません。また生命力が強く、病気にかかることも殆どないので、家庭菜園未経験者、虫が苦手な方でも手軽に栽培することが出来ます。
地植えは避ける
広いお庭がある家庭では、庭に直接、野菜を植え付けることがあると思いますが、ミョウガは非常に繁殖力、生命力が強いので、直接庭に植えると繁殖しすぎて手に負えなくなってしまうことがあります。
竹と同じように、地下茎が伸びて無限に増殖してしまう上に、生命力は雑草並みに強いので、一度増えてしまうと、完全な駆除が難しく、周囲の家にまで広がってしまうことがあります。
商用栽培では地植えが一般的ですが、家庭菜園では管理が難しいため、プランターで栽培するのがおススメです。また、プランター栽培終了後は、地下茎が含まれる培養土を庭に捨てたりせず、自治体のルールに従ってゴミとして廃棄するようにしましょう。
収穫適期を逃さない
9月になると食用となる花穂(つぼみ)が地表に出てくるのですが、早めに収穫しないと、下の写真のようにミョウガの花が咲いて、食用に適さなくなってしまいます。
逆に、地表からごくわずかに確認できるタイミングで掘り起こすと、太り切っていない、痩せたミョウガを収穫することになります。
その日に収穫したほうが良いか、次の日まで待ったほうが良いかの見極めは難しいのですが、下の写真を例にすると、中央が収穫適期です。右側のミョウガは掘り起こしても恐らくまだかなり小さく、収穫には早いです。左側は成長が早い暑い時期であればすぐに収穫したほうが良いのですが、9月下旬以降であれば、翌日まで太らせてから収穫するのがおススメです。
ミョウガの間引き方法
1年目は基本的に間引き不要ですが、2年目以降は混み合いすぎると花穂が地表に出づらくなってしまうことがあるので、過度に密集しているようであれば適宜間引きを行いましょう。
ミョウガの新芽は、ニラと同様、地上部をハサミで地際からカットしてもすぐに再生して伸びてしまうので、地際を指で強く掴み、ぐるぐる回転させながら引き抜くのがおススメです。
間引き前がこちら。芽の間隔が1 cm程度しかありません。
間引き後が下の写真です。花穂が出てくるスペースが確保され、風通しも良くなりました。
3年に1度は掘り起こして植え替える
数年間栽培を継続すると、プランターの土が固くなり、排水性も悪くなるので、3年に1度は、地下茎を掘り起こして、土を新しい培養土に入れ替えましょう。
植え替えは、地上部が枯れて、休眠状態となっている2月頃がおススメです。
地下茎が育ちすぎて混み合うと成長が悪くなるので、地下茎(根株)の古く細い部分は切り落とし、1年目と同様の手順で、改めて植え付けるようにしましょう。
]]>香辛料としてお馴染みのトウガラシは、プランターで簡単に栽培することが出来ます。
トウガラシには(辛くないものも含め)様々な種類があるのですが、このページでは、最も一般的な「鷹の爪とうがらし」をプランターで種から栽培する方法をご紹介します。
基本データ | |
---|---|
栽培難易度 | |
名称・別名 | 唐辛子(トウガラシ)、唐芥子、蕃椒(バンショウ) |
科名 | ナス科 |
英名 | Chili pepper, Cayenne pepper, Hot chilli pepper |
原産地 | 中南米 |
播種適期 | 4月中旬~5月上旬 |
種のまき方 | 点まき |
発芽適温 | 25~30℃ |
生育適温 | 25~30℃ |
発芽日数 | 6~8日 |
最適プランター | エアープランター600 |
トウガラシ(鷹の爪)をプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。
はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。
タネ
非常に辛く、上向き、房状に着果する最も一般的なトウガラシ品種です。果肉が薄いので乾燥させて長期保存するのに適しています。
プランター
大量の房を真っ赤に完熟させるために多くの栄養を必要とするので、土がたくさん入る大きめのプランターがおススメです。エアプランター600のように、別売りの支柱ホルダーが取り付けられるものだと、簡単かつ確実に支柱を固定することが出来、とても便利です。
培養土
緩効性肥料入りの粒状培養土で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れています。
肥料
窒素、リン、カリがそれぞれ8%含まれる、最も一般的な化成肥料です。信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
支柱
長さ 120 cm前後、太さ11 mmのものがおススメです(セキスイ イボ竹 φ 11 mm x 120 cmなど)。
通販だと送料が高くなってしまうので、近くのホームセンターや、園芸店で購入すると良いでしょう。
*表面がツルツルのものより、凹凸(イボ)があるもののほうが、麻ひもの固定がしやすくおススメです。
ハサミ
整枝や、収穫に使用します。園芸専用のしっかりしたハサミを1つ用意しておくと、太い枝でも少ない力で安全にカットすることが出来、作業性が非常に良くなります。
ジョーロ
毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品のゴールデン粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。
プランターに培養土を入れ、表面を平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
*タネをまくための「蒔き溝、蒔き穴」を作る必要はありません。
点まき。エアープランター600なら2点、各点4~5粒。
培養土をタネが完全に見えなくなるまで追加する(すでにプランターに入っている培養土を「寄せる」のではなく、新たにタネの上に培養土を追加)。
*このようにするとタネをまいた部分だけが少し高くなって株元の排水性が向上し、根腐れを予防することができます。
プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
毎日水やりを行うと1週間ほどで順次発芽します(発芽適温は25~30 ℃です。寒さが残る時期では発芽しにくいため、ゴールデンウィーク頃の種まきがお勧めです)。
双葉が完全に展開し、本葉が出始めたタイミングで、初回の間引きを行って各点2~3株、プランター全体で4~6株とします。
間引きの方法:株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるため)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。
しばらくすると本葉が展開します。葉が重なり合うようになったら更に1株を間引いて各点2株としましょう。
下の写真くらいのサイズになったら、最終間引きを行い、各点1株、プランター全体で計2株とします。
トウガラシは栽培期間が長期となるため、定期的な追肥が必要です。緩効性肥料なら1か月おき、一般的な化成肥料なら2週間おきを目安として追肥しましょう。追肥の際は株元を避け、プランターのふちに沿って蒔くようにすると根が肥料焼けして痛んでしまう心配がありません。
草丈が大きくなると、風にあおられて茎が折れてしまうことがあるので、最終間引きが終わったら早めに支柱を設置し、麻ひもで主枝を誘引しておきましょう。
エアープランター600と併せ、専用の支柱ホルダーを使用すると、以下のように簡単に支柱を固定することが出来、強風で支柱が倒れてしまう心配もありません。今回は太さ11 mm, 長さ1200 mmの支柱を使用しています。
しばらくすると1番花の花芽が付きます。この頃になると、各節(葉の付け根)から「わき芽」が伸びてくるので整枝を行いましょう。
トウガラシ(鷹の爪)の整枝の概要は以下のとおりです。鷹の爪は一番花と同じ節から、主枝と見分けがつかないほど勢いの良い側枝が出て、2股に分かれるので(=第一分枝)、第一分枝より下のわき芽をすべて摘み取り、第一分枝より上を放任とする整枝法がお勧めです。
実際の様子は以下の通りです。写真ではわかりづらいのですが、矢印のところに1番花の花芽があり、まっすぐ上に伸びていた主枝が左右に分枝しています。栄養を集中させるため、第一分枝より下の節から出るわき芽はすべて手で摘み取っておきましょう。
整枝後は、下の写真のようになります。第一分枝より上は樹勢維持と、収量アップのため、わき芽を取らず放任とします。
整枝してしばらく育成すると花が咲き始めます。
唐辛子は人工授粉などを行わなくても、次々に自然着果して沢山の実をつけます。緑色の未熟果は青唐辛子として収穫することが出来ます。
青唐辛子もそれなりに辛いのですが、真っ赤に完熟すると、辛みは一層強くなります。下の写真のように全体が赤く色づいたら収穫しましょう。
鷹の爪の収穫方法:株全体の実がすべて赤くなってから株ごと引き抜いて収穫する方法と、ハサミで実を1つずつ収穫する方法があります。生育状態にも拠りますが、第一分枝の房以外は、ほぼ同時に色付くことが多いので、第一分枝の房だけ先にハサミで1つずつ収穫し、それ以外の房は下の写真のように全体がほぼ色付いたタイミングで、株ごと、または枝ごと収穫するのがおススメです。
フレッシュな鷹の爪は日持ちせず、冷蔵庫でも1週間程度が限界です。収穫した鷹の爪を短期間ですべて使い切ることは難しいので、収穫したらすぐに乾燥させ、長期保存するようにしましょう。
どの方法で乾燥させても構いませんが、直射日光の当たらない風通しの良い場所で乾燥させたほうが風味良く仕上がります。
完全に水分が抜け、振るとカサカサと音がするようになったら、密閉容器(または、ジップロック)に、乾燥材と一緒に入れておきましょう。室温で、一年以上、保存することが出来ます。
収穫した鷹の爪を乾燥させる最も手軽な方法です。
実を1つずつ収穫せず、枝ごとカットして収穫し、枝を束にして麻ひもで縛り、軒下に逆さに吊るしておきます。
収穫した鷹の爪をざるに並べて陰干しする方法です。
場所を取りますが、手間を掛けずに大量の鷹の爪を乾燥させることが出来ます。出来るだけ重ならないように平らに並べるようにしましょう。
収穫した鷹の爪を麻ひもで編み込んで吊るす方法は、非常に手間が掛かりますが、見栄えが美しく、高品質な鷹の爪を作ることが出来ます。
2本の麻ひもを使いますが、説明では分かりやすいように2色の麻ひもを使用しています(実際には無着色の麻ひも2本を使用します)。
同様に繰り返し、最後に紐をしっかり縛る。
トウガラシ(鷹の爪)をプランター栽培するためのポイント
今回ご紹介した「鷹の爪とうがらし」の整枝方法と栽培の要点は以下の通りです。
連作障害に注意
ナス科野菜全般にいえることですが、トウガラシも連作障害を受けやすい特性があります。トウガラシを栽培する際は、新しい培養土、または、過去3~4年はナス科野菜の栽培に使用していない土を使用するようにしましょう。
連作障害とは、同じ科の野菜を連続して栽培することで、その科に特有の病原菌が土壌中で大量増殖し、また、その科が特に必要とする栄養分が著しく不足することによって土の栄養バランスが崩れ、結果として、うまく野菜が育たない状態に陥ることをいいます。
収穫する際は手袋を着用
トウガラシには、カプサイシンという辛み成分が含まれます。直接、手で触わると、ヒリヒリしたり、肌が荒れることがあるので、収穫作業を行う際は、手袋を着用するようにしましょう。
特に、小さな子供が、トウガラシを触った手で、目をこすると非常に危険なので注意するようにしてください。
トウガラシ、鷹の爪、赤唐辛子、青唐辛子の違いは?
「トウガラシ」は野菜の名称で、「鷹の爪」は品種名です。トウガラシには数百種類の品種があるのですが、そのうちの1つが「鷹の爪」ということになります。
日本では「トウガラシといえば鷹の爪」というほど鷹の爪が一般的ですが、それ以外にも、シシトウ、ハラペーニョ、ハバネロ、ブートジョロキアなど、トウガラシには多くの品種が存在します。
一般に、トウガラシは、未熟なうちは緑色で、完熟すると赤くなりますが、未熟なうちに収穫したものが青唐辛子、完熟後に収穫したものが赤唐辛子になります。
ちなみに、シシトウは緑色の未熟な状態で収穫しますが、収穫せず完熟させれば、他のトウガラシ同様、赤くなります。
鷹の爪の実が付かない主な原因
花は咲くのに、結実せず花が落ちてしまうことがあります。鷹の爪の実が付かない主な原因は、以下の通りです。
非常に鮮やかな色合いが特徴で、食用色素としても用いられるパプリカは、虫害にさえ注意すれば、プランターでも1株から10果以上、収穫することが出来ます。
このページでは病気に強く、極早生で栽培しやすい家庭菜園の人気品種「フルーピーイエロー」をプランターで種から栽培する方法をご紹介します。
基本データ | |
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栽培難易度 | |
名称・別名 | パプリカ、ベルペッパー、カラーピーマン |
科名 | ナス科 |
英名 | Paprika, Bell pepper |
原産地 | 中南米、ハンガリー |
播種適期 | 4月中旬~5月上旬 |
種のまき方 | 点まき |
発芽適温 | 25~30℃ |
生育適温 | 25~30℃ |
発芽日数 | 6~8日 |
最適プランター | エアープランター600 |
パプリカをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。
はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。
タネ
病気に強く、生育旺盛で育てやすい家庭菜園の人気品種です。果色は鮮やかな黄色で、果肉は厚く、ビタミンCや、ルテインを豊富に含むのが特徴です。
プランター
パプリカは野菜の中でも特に多くの栄養を必要とするので、土がたくさん入る大きめのプランターがおススメです。エアプランター600のように、別売りの支柱ホルダーが取り付けられるものだと、簡単かつ確実に支柱を固定することが出来、とても便利です。
培養土
緩効性肥料入りの粒状培養土で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れています。
肥料
窒素、リン、カリがそれぞれ8%含まれる、最も一般的な化成肥料です。信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
支柱
長さ 120 cm前後、太さ11 mmのものがおススメです(セキスイ イボ竹 φ 11 mm x 120 cmなど)。
通販だと送料が高くなってしまうので、近くのホームセンターや、園芸店で購入すると良いでしょう。
*表面がツルツルのものより、凹凸(イボ)があるもののほうが、麻ひもの固定がしやすくおススメです。
ハサミ
整枝や、収穫に使用します。園芸専用のしっかりしたハサミを1つ用意しておくと、太い枝でも少ない力で安全にカットすることが出来、作業性が非常に良くなります。
ジョーロ
毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品のゴールデン粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。
プランターに培養土を入れ、表面を平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
*タネをまくための「蒔き溝、蒔き穴」を作る必要はありません。
点まき。エアープランター600なら2点、各点4粒。
培養土をタネが完全に見えなくなるまで追加する(すでにプランターに入っている培養土を「寄せる」のではなく、新たにタネの上に培養土を追加)。
*このようにするとタネをまいた部分だけが少し高くなって株元の排水性が向上し、根腐れを予防することができます。
プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
播種後、毎日水やりを行うと、1週間ほどで発芽します(パプリカの発芽適温は、25~30 ℃です。寒さが残る時期では発芽しにくいので、ゴールデンウィーク頃の種まきがお勧めです)。
双葉が完全に展開し、本葉が出始めたら、初回の間引きを行い、各点3株、プランター全体で6株とします。
間引きの方法:株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるため)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。
しばらくすると本葉が展開します。本葉が4枚程度になったら、更に1株を間引いて、各点2株としましょう。
下の写真くらいのサイズになったら、最終間引きを行い、各点1株、プランター全体で計2株とします。
パプリカは栽培期間が長期となるため、定期的な追肥が必要です。緩効性肥料なら1か月おき、一般的な化成肥料なら2週間おきを目安として追肥しましょう。追肥の際は株元を避け、プランターのふちに沿って蒔くようにすると根が肥料焼けして痛んでしまう心配がありません。
草丈が大きくなると、風にあおられて茎が折れてしまうことがあるので、早めに支柱を設置し、麻ひもで主枝を誘引しておくようにしましょう。
エアープランター600と併せ、専用の支柱ホルダーを使用すると、以下のように簡単に支柱を固定することが出来、強風で支柱が倒れてしまう心配もありません。今回は太さ11 mm, 長さ1200 mmの支柱を使用しています。
麻ひもによる支柱への誘引の方法ですが、下の写真のように、パプリカの主枝側は少し余裕を持たせ、支柱側はしっかり結ぶようにすると、パプリカの茎を傷つけることなく、がっちり固定することができます。
しばらくすると1番花の花芽が付きます。この頃になると、各節(葉の付け根)から「わき芽」が伸びてくるので整枝を行いましょう。
パプリカの整枝の概要は以下のとおりです。パプリカは一番花のすぐ下の節、または、一番花と同じ節から、主枝と見分けがつかないほど勢いの良い側枝が出て、2股に分かれるので(=第一分枝)、第一分枝より下のわき芽をすべて摘み取り、第一分枝より上は放任する整枝法がお勧めです。
実際の様子は以下の通りです。主枝が大きく2つに枝分かれする青丸の部分が第一分枝です。栄養を集中させるため、第一分枝より下の節から出るわき芽はすべて手で摘み取りましょう。
整枝後は、下の写真のようになります。第一分枝より上は樹勢維持と、収量アップのため、わき芽を取らず放任とします。
整枝してしばらく育成すると、白いパプリカの花が咲き出します。
パプリカは人工授粉を行わなくても、次々に自然着果して沢山の実をつけます(自家受粉性)。鮮やかな色が特徴のパプリカも、未熟なうちは緑色で、完熟すると色が変化して品種固有の色になります。
実の色が鮮やかな黄色に変わったら、収穫適期です。
1つずつ、ハサミでカットして収穫しましょう。
是非、採れたてならではの、フレッシュな味わいを楽しんでみてください!
パプリカをプランター栽培するためのポイント
パプリカの整枝方法と栽培の要点は以下の通りです。
連作障害に注意
ナス科野菜全般にいえることですが、パプリカも連作障害を受けやすい特性があります。パプリカを栽培する際は、新しい培養土、または、過去3~4年はナス科野菜の栽培に使用していない土を使用するようにしましょう。
連作障害とは、同じ科の野菜を連続して栽培することで、その科に特有の病原菌が土壌中で大量増殖し、また、その科が特に必要とする栄養分が著しく不足することによって土の栄養バランスが崩れ、結果として、うまく野菜が育たない状態に陥ることをいいます。
尻腐れ果の発生を防ぐために十分な水やりを行う
真夏の高温乾燥期は、尻腐れ果などの生理障害発生を予防するため、朝晩、1日2回の水やりを欠かさず行うようにしましょう。
真夏の猛暑で、お昼になると完全に土が乾き、葉もしおれてしまうようであれば、朝、昼、晩、1日3回の水やりを行うと、尻腐れ果の発生を予防することが出来ます。ただし、真夏の日中は、ホースリール内の水が非常に高温になるので、ホースリールを使って水やりを行う場合はしばらく水を出し、冷たくなったことを確認してから、たっぷりと水やりを行うようにしてください。
尻腐れとは、果頂部(パプリカの先端部分)が黒く変色し壊死してしまうこと。高温乾燥期の尻腐れ果の発生は、主に土壌中の水分が不足することによってカルシウム分を吸収できなくなり、カルシウム不足となることが原因。また、肥料の与えすぎによる窒素過剰が原因となることもあります。尻腐れ果は、大きくなる前に摘果して、取り除くようにしましょう。
パプリカの実が付かない主な原因
花は咲くのに、結実せず、花が落ちてしまうことがあります。パプリカの実がならない主な原因は、以下の通りです。