プランター選びのポイント

プランター選びのポイント

プランターにはたくさんの種類(素材、サイズ、形状)があります。このページでは、野菜を栽培するのに最適なプランター選びのコツをご紹介します。

素材について

プランターは以下に挙げる素材のものが現在広く流通しています。まずは素材の違いによる特性の違いから学びましょう。

プランターの素材と特徴
  • プラスチック
    メリット:プランター菜園において最も一般的な素材。軽量かつ安価で実用性が高い。サイズや形状のバリエーションも豊富。
    デメリット:通気性が無く、高級感に乏しい。
  • 素焼き(テラコッタ)
    メリット:通気性が良く、景観上もおしゃれ。
    デメリット:衝撃で割れやすく、プランター自体が非常に重く、移動が大変。
  • 木材
    メリット:天然素材のため外観が美しく、通気性も良好。
    デメリット:他の素材と比較して経年劣化が激しい。プランター自体が重い。

プランター菜園では、花の栽培以上に土の量が多くなるため、結果として全体重量(=プランター+培養土+水分)も重くなってしまうことが避けられません。

プラスチック製プランターは、プランター自体が非常に軽いため、庭の掃除や、台風対策のため一時的に移動させたいときに容易にプランターを動かすことが可能です。また、価格的にも安価で、プランター側面からの水分蒸発が無いため、慣れれば厳密な水分コントロールがしやすいという利点があります。

当サイトも、基本的には、プラスチック製のプランターを使用しています。

一方、素焼きや木のプランターは適度な通気性があり、デザイン性の高さも魅力なのですが、重量があるため移動させるのが大変なのが難点です。ただ逆にいえば、強風にあおられてもプランター自体が転倒することは少なく、水やりが少々不適切でも過湿になりづらいことから、経済的余力と、筋力があり、おしゃれにプランター菜園を楽しみたい方にはお勧めです。

また、お魚屋さんなどで良く見かける「発泡スチロール箱」に排水用の穴を開けてプランターを自作し、野菜を栽培する方法もあります。発泡スチロールは軽量で、保温性・保湿性が高く、特に冬季の栽培ではプラスチックプランターより有利ですが、景観の悪さ、素材のもろさなどを総合的に考えると、あまりお勧めは出来ません。

素材に特段のこだわりが無いのであれば、まずはプラスチック製のプランターからはじめましょう

サイズ(容量)について

プランター菜園では土量が多ければ多いほど、良好な野菜の生育が期待できます。逆に、容量が小さすぎると根を張るスペースが不足し、生育不良となったり、病気の原因となることがあります。

では、プランターは大きければ大きいほど良いのかといえば必ずしもそういうわけでもなく「プランター重量+培養土重量+水分重量+野菜重量=プランター全体の重量」が、自分の力で持ち上げられる範囲にあることが必要です。

MEMO

プランター自体に転倒防止対策が施されている場合でも、台風や豪雨の際に地上部の損傷を避けるため、軒下などに一時的に移動させなければならないことがしばしばあります。

また、無駄に大きいプランターを使用すると培養土も多く必要となるため、それだけ多くのコストが掛かることにもなります。

育てる野菜の特性に合わせ、13リットル~25リットル程度のプランターを揃えるのがおすすめ

形状と機能性について

プランターの(上から見た)形状としては、長方形、正方形、円形のものがありますが、プランター菜園では長方形のプランターが作業性の観点から最も一般的です。ただ、形状自体が野菜の生育に与える影響はほぼ無いため、プランターを設置するスペースとデザインの好みで選んでも特に問題はありません。

野菜の生育に影響を与えるのは、プランターの上から見た時の形状ではなく、むしろ横から見た時の高さ(深さ)のほうが重要です。特に根を深く張る野菜を育てる際は深型のプランターを選ぶようにしましょう。

また、意外と見落としがちなのが「すのこ」です。

安価な製品では取り外し可能なすのこが無く、底面を直接メッシュ状にして、排水を確保しているものが多いですが、底面の強度が弱く壊れやすいものが多く、また栽培の後半で根が底面から張り出してメッシュを塞ぎ、排水不良となることがあります。

出来ればしっかりしたスノコ付きの製品(取り外し可能なタイプ)を選ぶようにしましょう。

また、排水穴は底面ではなく、側面についているものがお勧めです。これは底面から害虫が侵入する恐れが無く、また、長期旅行時に排水穴を塞いで水を溜めておけば、数日間水やりをしなくても土を過度な乾燥から防ぐことが出来るためです。

取り外し可能なスノコが付属し、排水穴が側面にあるプランターがおすすめ

当サイトで使用しているプランター

大好き!プランター菜園で実際に使用しているプランターと、そのスペックを以下に記載します。プランター選びの参考にしてみてください。

レリーフプランター650
  • 特徴
    当サイトで最も多く利用しているプランターです。スノコの品質が高く、汎用性と作業性に優れています。
  • サイズ
    幅 65.3 cm × 奥行 24.5 cm × 高さ 18.5 cm
    (底サイズ:幅 52.5 cm × 奥行11.5 cm)
  • 土の容量
    16.0リットル
  • 材質
    ポリプロピレン
ベジタブルプランター浅型600
  • 特徴
    広い奥行きがあるため、小松菜などの葉菜や二十日大根などの小型野菜を大量に栽培したい時に重宝します。レリーフプランターと同タイプの高品質なスノコが付属しています。
  • サイズ
    幅 60.0 cm × 奥行 34.0 cm × 高さ 18.5 cm
    (底サイズ:幅 50.5 cm × 奥行24.5 cm)
  • 土の容量
    22.0リットル
  • 材質
    ポリプロピレン
エアープランター600
  • 特徴
    深型レリーフプランターの後継製品。新開発のタワーメッシュ構造によりスノコ以上の通気性を実現。ミニ人参などの根菜や、地上部が大きくなる果菜(トマト、キュウリ、ナス、ピーマンなど)に適しています。
    別売りの支柱ホルダーを使うと、支柱を簡単、確実に固定することが出来ます。
  • サイズ
    幅 60.0 cm × 奥行 27.2 cm × 高さ 26.0 cm
    (底サイズ:幅 50.5 cm × 奥行24.5 cm)
  • 土の容量
    20.0リットル
  • 材質
    ポリプロピレン
ベジタブルポット深型 10号
  • 特徴
    大根など地下に深く伸びる野菜を栽培する上で必須のプランター。スノコはありませんが、上げ底構造のため、通気、排水は良好です。
  • サイズ
    直径 33.8 cm × 高さ 35.1 cm
    (底サイズ:直径 25.0 cm)
  • 土の容量
    18.0リットル
  • 材質
    ポリプロピレン
ベジタブルポット 10号
  • 特徴
    ナス、トマト、キュウリ、マクワウリなどの果菜を1株だけ育てるのに適しています。スノコはありませんが、上げ底構造のため、通気、排水は良好です。
  • サイズ
    直径 32.8 cm × 高さ 28.1 cm
    (底サイズ:直径 25.3 cm)
  • 土の容量
    15.0リットル
  • 材質
    ポリプロピレン
エアースクエアプランター 300
  • 特徴
    土量が少ないので女性でも手軽に扱うことが出来ます。各種ハーブや、野菜の少量栽培に向いています(スノコ無)。
  • サイズ
    幅 30.0 cm × 奥行 30.0 cm × 高さ 26.0 cm
    (底サイズ:幅 17.5 cm × 奥行 17.5 cm)
  • 土の容量
    10.0リットル
  • 材質
    ポリプロピレン

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