培養土の選び方

培養土の選び方

プランター菜園を行う上でプランターと並んで重要なのが培養土です。特に培養土は野菜の味を決める重要な要素となるため、正しく選んで使用することが大切です。

このページではプランター栽培に最適な培養土選びのポイントについて紹介したいと思います。

用土・培養土とは?

野菜に限らず、植物をプランターで栽培するためには、必ず「土」が必要となりますが、どんな土でも良く育つわけではありません。

「野菜を栽培する」といった特定の目的に適した土のことを「用土」といいますが、用土はさらに、土の大半を構成する「基本用土」と、排水性や通気性などを調整するための「補助用土」の2種類に大別されます。

本来は、基本用土と補助用土を自分で混合し、更に、酸度や、肥料分なども調整して「培養土」を作り、その培養土で野菜を栽培することになりますが、適切な培養土を自分で調整出来るようになるためには、一定の知識や経験が必要となります。

そこで現在は、メーカーが野菜栽培用に配合した「培養土」をホームセンターや通販で購入して利用するのが一般的です。

野菜を栽培するための土の種類
  • 用土
    特定の目的に使用される土原料のこと。基本用土と、補助用土の2種類がある。

    • 基本用土
      培養土の大半を構成する用土のこと。赤玉土、黒土、鹿沼土など。
    • 補助用土
      基本用土に混合し、排水性、通気性、酸度などを調整するための用土。バーミキュライト、パーライト、ピートモスなど。
  • 培養土
    複数の基本用土、補助用土、肥料などを予めプロが配合し、そのまますぐに野菜栽培等に利用できるようにした土のこと。野菜用のほかに、草花用、挿し木用など、目的毎に様々な種類の培養土が市販されている。

培養土に求められる特性

野菜をプランターで栽培するためには、野菜用培養土を購入することになりますが、実際にホームセンターに行ってみると、様々な種類があり、値段もピンキリであることが分かります。

一概には言えませんが、一般論としては、高価格帯の培養土ほど、培養土としての基本性能が高く、結果として、安定的な収穫に繋がりやすい傾向があります。

また、培養土を形状から大別すると、粒状と、非粒状の2種類があります

粒状のほうが培養土としての基本性能は高い傾向にありますが、粒状に加工するためのコストが掛かる分だけ販売価格も高めです。

培養土に求められる特性
  • 保水性
    水を土の内部に保持する能力のこと。
  • 排水性
    水を排水する能力のこと。排水性の高い培養土は雨が降っても水たまりが出来ず、過剰な水分はプランターの底部から速やかに排水される。
  • 通気性
    土中に空気を保持する能力のこと(野菜が健全に育つためには根に空気が触れることが必要)。
  • 保肥性
    栄養分を土中に保持する能力のこと。

プランター栽培にお勧めの培養土

プランター菜園は、畑とは異なり密閉度が高く、培養土の質が直接野菜の生育に影響しやすい特性があります。そのため、信頼できるブランドのものを選ぶようにしましょう。

また、培養土には、野菜用以外にも、バラ用、観葉植物用、多肉植物用、タネまき用、花用など、様々な種類のものが市販されていますが、野菜を栽培するのであれば、必ず、野菜用と明記された培養土を選ぶようにしてください。

野菜用の培養土であれば、元肥(肥料)は予め配合されているものが大半ですが、念のため、元肥入りと表記されているかも確認しておきましょう。

培養土選びのポイント
  • 信頼できるメーカーの製品であること。
  • 「野菜用」と明記されていること。
  • 「元肥入り」であること。

当サイトでは、長年「ゴールデン粒状培養土野菜用(旧製品)」を愛用してきましたが、販売終了に伴い、現在はその後継品にあたる「花・野菜の培養土 ゴールデン粒状培養土配合(新製品)」を利用しています。旧製品とは異なり完全な粒状ではないので、鉢底石が必要ですが、旧製品よりも大幅に安価で、発芽の揃いも大幅に改善されています。

家庭菜園経験を積むと、自分で用土を配合し、オリジナルの培養土を作ることも出来るようになります。まずは、大手メーカー製の野菜用培養土でプランター菜園に慣れ、物足りなくなってきたら、徐々に、ステップアップしていくと良いでしょう。

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