家庭菜園での水やりや液肥の散布に欠かせないジョーロには、様々な種類(サイズ、素材、機能)があるため、用途に合ったものを正しく選ぶことが大切です。
このページではプランター菜園に最適なジョーロ選びのポイントについて解説します。
素材(プラスチック製がお勧め)
ジョーロの素材には大きく分けて、ブリキ、トタン、ステンレスなどの金属系と、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチック系の2種類があります。
金属系はレトロな印象でデザイン性の高さが魅力ですが、素材自体が非常に重く扱いづらいため、室内の小鉢への水遣りなどには適していますが、屋外で大量の水を使って育てるプランター菜園にはあまり向いていません。
Yu-Rin
中に入れる水だけでも相当な重量になるため、軽量なプラスチック製ジョーロがプランター菜園にはお勧めです。
容量(8リットル前後がお勧め)
どのくらいのサイズのプランターを、何個使ってプランター菜園を行うかによって異なりますが、一般的な目安としては8リットル前後がお勧めです。
16リットルのプランターに土を入れ、土の表面が少し乾きはじめた状態で水やりを行うと、大体4リットルくらい水を与えた段階で底から水が染み出してきます(厳密には、土の乾燥度合い、土の種類、プランター形状によって変化します)。
すなわち、8リットルのジョーロを使うと1回の水汲みで2つのプランターへの水やりが出来、プランターが4個なら2回の水汲みが必要ということになります。
力に自信があればもっと大きな容量のジョーロでも良いのですが、キッチンのシンクなど限られたスペースで水を汲む必要がある場合は、シンクと干渉しないかどうかを事前に確認しておきましょう。
8リットルのプラスチック製ジョーロに水を満タンに入れると約8.5 kgになります。特に夏場はかなりの重労働になるので、体力に自信が無い方は小さめのジョーロを使うか、ホースリールの利用も検討してみてください。
ハスの実(取り外し可能なもの)
ジョーロには先端の部分(=ハス口、ハスの実)が取り外せるタイプのものと、一体型のものがありますが、プランター菜園では特にハス口が取り外せるものが便利です。
防虫ネットを被覆したプランターならハス口を下に向け、水の出口を防虫ネットに密着させれば、そのまま防虫ネット越しに水やりを行うことが出来ますし、野菜の葉が密集したプランターでは上から水を与えても葉が水を弾いてなかなか土が潤わないので、ハス口を横に向け真横から株元に向けて水を与えるか、ハス口を外して直接株元に水やりを行うと効率的です。
こうした細かな作業を行うためにも、ハス口が取り外し可能で、向きも自由に調整できるものがお勧めです。
当サイトで使用しているジョーロ
大好き!プランター菜園で現在使用しているのは、昔から定番のジョーロとして親しまれている「トンボジョーロ8型」です。
直射日光のあたる場所に外置きし、毎日使用するというハードユースでも、3年程度問題なく使うことが出来、プラスチック製品としては高い耐久性を備えています(さすが日本製!)。
デザインは地味ですが、容量の割りに価格が安く、シャワー部分(ハス口)だけでなくジョーロの枝部分を取り外すことも出来るため、日本の狭いシンクで水を汲む際に非常に便利です。
また、ノズルには「こし網」がついているので、詰まりにくい設計になっています。
いつも参考にさせていただいています。
ジョーロは、ホースリールがあれば、基本的に不要ではないかと思っていますが、ジョーロもあったほうがよいものなのでしょうか?
ともひろさん
ご訪問ありがとうございます。固形肥料だけを使うようでしたら、ホースリールさえあれば、ジョーロは無くても大丈夫です。
私の場合、水やりは専らホールリールを利用し、液肥散布はジョーロで行っています。
(液肥の原液を、適切な濃度にジョーロ内で希釈し、そのまま散布)
今年もどうぞ宜しくお願いします。