チンゲンサイの育て方

チンゲンサイの育て方・栽培方法

このページでは家庭菜園の人気品種「おてがるチンゲンサイ青帝(サカタのタネ)」をプランターでタネから栽培する方法をご紹介します。

チンゲンサイ栽培のポイント
  • 千鳥まきで、プランターのスペースを無駄なく活用し、良品を収穫!
  • 虫害を受けやすいので、タネまき直後から防虫ネットを使用
  • 収穫が遅れても筋っぽくなりづらいので、使う分だけ順次収穫

基本情報

栽培難易度
名称・別名青梗菜(チンゲンサイ、チンゲン菜)、体菜(タイサイ)、しろ菜(パクチョイ)
科名アブラナ科
英名Qing Geng Cai, Green Pak Choi
原産地中国
タネまき適期3月中旬~9月下旬
タネのまき方千鳥まき
発芽適温20~25 ℃
生育適温20 ℃
発芽日数3~5日
最適プランターレリーフプランター650

Step 1:必要資材の準備

チンゲンサイをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材を購入の参考にしてください。

タネ

家庭菜園でも手軽に栽培できるよう改良されたチンゲンサイ品種です。生育旺盛で、トウ立ちしづらく、春・秋なら55日前後、夏なら40日前後で収穫することが出来ます。

プランター

栽培期間が短くそれほど多くの土量を必要としないので、容量16リットルのレリーフプランター650がおススメです。

培養土

野菜用の市販培養土であれば何でも構いません。

ジョーロ

毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。

防虫ネット

チンゲンサイはアブラナ科なので、無被覆では虫害を受ける可能性が非常に高いです。特に、虫が多い環境・時期に栽培する場合は、タネまき直後から0.6 mm目合いの防虫ネットでプランター全体を覆っておきましょう。

防虫ネットを張るのが面倒な方には、プランターにすっぽりかぶせるだけで、手軽に防虫出来る以下の製品がおススメです。付属のネットは0.6 mm目合いで、レリーフプランター650がすっぽり入ります。この記事でもこちらを使用しています。

肥料は不要

栽培期間が短いため、元肥入りの培養土を使用する場合、追肥用の肥料は不要です。

Step 2:タネまき

手順1
鉢底石を入れる

良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品の粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。また、メッシュが細かく、取り外し可能なすのこが付属するプランターを使用する場合、培養土の種類に拠らず、この手順は省略しても構いません。

手順2
培養土を入れる

プランターに培養土を入れ、表面を平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。

手順3
タネをまく

千鳥蒔き。レリーフプランター650なら、6点、各点4粒。
*下の写真の白丸の位置に、4粒ずつ、タネをまきましょう。

千鳥蒔き
手順4
タネに土をかける

タネが見えなくなる程度に土をかける

手順5
水やりをする

プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与え、軽く手で押さえて土とタネを密着させる
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。
*プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。

Step 3:発芽・間引き

チンゲンサイは、適期ならタネをまいてから3日ほどで、一斉に発芽します。

発芽直後のチンゲンサイ

下の写真のように双葉が完全に展開したら、初回の間引きを行って、各点3株とします(発芽数が3株以下の場合は不要)。

チンゲンサイの初回の間引き
間引きの方法

株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。

また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるので)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。

下の写真は間引き後の様子。初回の間引きと同時に「土寄せ」も行うようにしましょう。

バーミキュライトで泥は根を防止
土寄せとは?

土を株元に寄せ集めることで、苗のぐらつきを防ぐ菜園作業のこと。苗が風雨で倒れて傷んでしまうのを防ぐ効果があります。

今回は、土寄せの代わりに「バーミキュライト」を足して、苗のぐらつきを防いでいます。通常の土寄せでは、雨が降ると泥が跳ねかえって葉が汚れてしまいますが、バーミキュライトを表面に敷くと、雨による泥の跳ね返りを防ぐことが出来るのでおススメです。バーミキュライトは園芸店や、ホームセンターの園芸コーナーなどで購入することが出来ます。

本葉が2~3枚となり、葉が重なり合うようになったら、2回目の間引きを行います(下の写真は間引き前の様子)。

2回目の間引き前

密集している箇所は、根が絡んでいることがあるので、引き抜いて間引くと周囲の株まで痛めてしまうことがあります。以下のような状態であれば、引き抜かずにハサミでカットして間引くのが安全です。2回目の間引きで、各点2株、プランター全体で12株とします。

2回目の間引き直後

本葉が5枚前後になったら、最終間引きを行い、各点1株、プランター全体で6株としましょう(下の写真は最終間引き後の様子)。

最終間引き後のチンゲンサイ

Step 4:育成・収穫

最終間引きを終えたら、水やりを欠かさず、管理・育成します。

育成中のチンゲンサイ

徐々に、株の葉数が増えてずんぐりとしてきます。

育成中のチンゲンサイ

下の写真のように十分に葉数が増え、中心部が詰まってきたら収穫適期です!

チンゲンサイ、収穫適期

チンゲンサイの収穫方法:そのまま引き抜かずに、株元(根元)をハサミやナイフで切り取るのがお勧めです。こうすると葉が土で汚れず、軽く水で洗ってすぐに調理することが出来ます。

収穫したチンゲンサイ

虫害にさえ注意すれば、比較的簡単に育てること出来るので、家庭菜園未経験の方も、是非チャレンジしてみてください!

栽培のポイント・注意点

千鳥蒔きで株間を確保

チンゲンサイは葉菜としてはやや広めの株間を必要とするので、千鳥蒔きがおススメです。株間が狭いと病虫害を受けやすく、育ちも悪くなりやすいので、レリーフプランター650なら千鳥蒔きで6株程度に抑えると、初心者でも無理なく育てることが出来ます。

短期間で、小株をたくさん採りたい場合は、ミニチンゲンサイもおススメです!

ミニチンゲンサイの育て方・栽培方法 ミニチンゲンサイの育て方

防虫ネットで虫害を防ぐ

チンゲンサイはアブラナ科で、特に虫害を受けやすいので、タネまき直後から防虫ネットでプランター全体を覆っておくようにしましょう。

防虫ネットを掛けたチンゲンサイ

この記事では「すっぽり虫よけカバー(大)」を、播種直後から、収穫直前まで使用しました。普通の防虫ネットよりも手軽なのでおススメです。

真夏は避ける

チンゲンサイの理想的な生育温度は、人が少し肌寒さを感じる20 ℃前後です。最高気温が30 ℃を超えるような時期は、生育不良となりやすい上、害虫も多く、熟練者でも栽培管理がかなり難しいので、まだ少し肌寒さが残る3月中旬や、残暑が落ち着いた9月中旬頃のタネまきがおススメです。

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