ミョウガの育て方

ミョウガの収穫方法

独特な風味が特徴の香味野菜「ミョウガ」は、非常に病虫害に強く、栽培の手間が掛からない多年草なので、一度植え付けておくだけで、毎年新鮮なミョウガを楽しむことが出来ます。

このページでは、2月~4月初旬にかけて園芸店に出回るミョウガの地下茎(根株、球根)を用いて、ミョウガをプランターで栽培する方法をご紹介します。

基本データ
栽培難易度 
名称・別名ミョウガ(茗荷、蘘荷)、ハナミョウガ(花茗荷)
科名ショウガ科
英名Myoga, Myoga ginger, Japanese ginger
原産地東アジア
植え付け適期2月上旬~4月中旬
発芽適温20~25℃
生育適温20~25℃
発芽時期4月下旬
最適プランターエアープランター600

Step 1:必要資材の準備

ミョウガをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。

はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。

ミョウガの地下茎(根株)

ミョウガはタネが市販されていないので、地下茎(根株)を購入して植え付けるのが一般的です。2月~4月初旬ごろに園芸店やホームセンターでミョウガ栽培用の地下茎が売られているので、時期を逃さず購入しましょう。出来れば下の写真のように少し芽が出始めたものがおススメです。

ミョウガの地下茎(根株)

プランター

ミョウガは地下茎を深く植え付ける必要があるので、少なくとも深さが25 ㎝以上あるプランターを選びましょう。

培養土

緩効性肥料入りの粒状培養土で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れています。

肥料

プランター菜園初心者には効き目が緩やかで長く持続する「緩効性肥料」がおすすめです。

ジョーロ

毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。

Step 2:地下茎の植え付け

手順1
鉢底石を入れる

良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品のゴールデン粒状培養土野菜用を使用する場合、この手順は不要です。

手順2
培養土を入れる

プランターの上から12 ㎝のところまで培養土を入れ、表面を平らにならす。
*エアープランター600の場合、プランター内側の上から3本目の溝に沿って入れるとちょうど12 ㎝になります。

手順3
ミョウガを培養土の上に配置する

下の写真のように、等間隔に4つほど、ミョウガの地下茎を配置します。
*購入した地下茎(根株)が極端に大きい場合は適度な大きさにカットする必要がありますが、通常は、そのまま植え付けて問題ありません。
*1つの地下茎から3つぐらいの芽が出ているのが理想です。

ミョウガのプランターへの植え付け方法

*芽が出来るだけ上を向くように配置しましょう。

ミョウガの植え付け(芽は上向きに)

手順4
培養土を追加する

プランターの上から5 ㎝のところまで培養土を追加し、表面を平らにならす。
*エアープランター600の場合、プランター内側の一番上の溝に沿って培養土を入れると、ちょうど上から5 ㎝になります。
*ここまでの作業で、ミョウガの地下茎は地下7 ㎝の深さに埋められることになります。
*発芽後に、更に3 cm程度の土増しを行うため、5 ㎝程度のスペースを空けておくのがポイントです。

ミョウガのプランターへの植え付け方

手順5
水やりをする

プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土が流れてしまわないよう注意。プランターは風通しの良い半日陰に設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。

Step 3:発芽・間引き・土増し

ミョウガは気温が低いうちは発芽しませんが、ゴールデンウィーク前後になると順次、地表から芽を出します。ミョウガは単子葉植物なので、他の多くの野菜にみられるような「双葉」はなく、独特な形状をしています。

発芽したミョウガ

最初は鉛筆のような形状で地表に芽を出しますが、1週間ほどすると、葉を広げます。

発芽から1週間後のミョウガ

通常、1年目は間引き不要ですが、極端に密集しすぎているようであれば、地際を指で強くつかみ、ぐるぐる回転させながら引き抜いて、間引きます。

生長中のミョウガ

ミョウガの芽が出揃い、本葉が4~5枚になったら、根太りを促進するために「土増し」を行います。プランター全体に3 cm程度、培養土を追加しましょう。

土増し前:プランターのフチから5 ㎝下まで培養土が入っています。

ミョウガの土増し(before)

土増し後:培養土を3 cm追加。水やりがしづらくなるので、プランター上部ギリギリまで土を入れずに、2 ㎝ほどの余裕を持たせましょう。

ミョウガの土増し(After)

定期的な追肥が必要

ミョウガは栽培期間が長期となるため、定期的な追肥が必要です。緩効性肥料なら1か月おき、一般的な化成肥料なら2週間おきを目安として追肥しましょう。追肥の際は株元を避け、プランターのふちに沿って蒔くようにすると根が肥料焼けして痛んでしまう心配がありません。

Step 4:育成・収穫

6月中旬:株の周囲から次々に新しい芽が出てきます。

ミョウガの新芽

7月中旬:新芽が大きく育って、プランター全体としてかなり混み合ってきます。

7月のミョウガ

8月中旬:下の写真のように、地上部の葉がびっしりと茂りますが、株元の風通しは十分確保できているので、この程度であれば特に間引きは不要です。

8月のミョウガ

9月になると、食用部となる太った花穂(つぼみ)が地表に顔を出しはじめます。収穫が遅れて、花が咲いてしまうと食用に適さなくなってしまうので、毎朝、つぼみが出ていないか、チェックしましょう。

ミョウガの収穫

ミョウガの収穫方法:指を3本ほど、つぼみの周囲に深く差し込み、つぼみの付け根部分を指先でしっかりつかんで、そのままねじりながら引っ張ると、食用部を傷つけずに収穫することが出来ます。

9月初旬から10月初旬までは、収穫しても次々に新しいつぼみが出てくるので、採り遅れないように注意しましょう。

ミョウガの収穫方法

Step 5:刈り取り・越冬

11月中旬以降、寒さで葉が茶色く枯れてきたら、雨に濡れて腐るまえに、地際からすべて刈り取っておきましょう。茎はそれほど固くないので、ハサミで簡単にカット出来ます。以降、春までは水やり不要です(被覆なども不要)。

ミョウガの越冬

12月下旬頃には完全に枯れて、地下部と切り離され、軽く引っ張るだけで簡単に抜けるようになります。雨で腐る前に、すべて引き抜いて、廃棄するようにしましょう。

ミョウガの越冬:茎抜き

翌年の4月下旬~5月上旬になるとまた新芽が出て、2年目以降は、より多く収穫することが出来ます。

一度植え付ければ数年間ほとんど手間を掛けずに新鮮なミョウガを楽しむことが出来るので、是非、ミョウガ栽培にチャレンジしてみてください!

栽培のポイント・注意点

半日陰がおススメ!

ミョウガは湿度の高い場所を好み、乾燥を嫌います。また、食用部となるつぼみが直射日光にあたると緑化し、食味が落ちてしまうので、日当たりの悪い半日陰にプランターを設置するのがおススメです。

ミョウガの蕾が出てこない主な原因と対策

ミョウガは花が咲く前の花蕾(つぼみ)が食用となりますが、収穫時期になってもつぼみが全く出てこないことがあります。

ミョウガが収穫できない主な原因と対策
  •  水分不足・乾燥
    ミョウガは湿気を好みます。直射日光が良くあたる場所で栽培すると土が乾燥し、食用となるつぼみを付けなくなってしまうことがあります。
    日当たりの良い場所で栽培する場合は、水分の蒸発を抑えるため、株元にワラなどを敷いて乾燥を防ぐようにしましょう。
    また、猛暑日は日陰であっても土が乾燥してしまうので、早朝と、夕暮れ、1日2回の水やりをお勧めします。
  •  植え付けた地下茎が貧弱
    ミョウガは多年草なので、一度植え付ければ、毎年収穫することが出来るのですが、植え付ける地下茎が細く、短いと、1年目は全く収穫できないことがあります。
    2年目からが収穫の本番ではあるのですが、太くしっかりした地下茎を植え付ければ、1年目から大量に収穫することが出来ます。100円ショップなどではなく、園芸店やホームセンターでしっかりした地下茎を選んで購入するようにしましょう。

ミョウガの地下茎は購入したらすぐに植え付ける

ミョウガの地下茎はビニールに密閉された状態で販売されることが多いのですが、そのまま室内に放置しておくと、カビが生えてダメになってしまうことがあります。

2月に購入して、すぐに植え付けても、4月下旬頃まで発芽することはないのですが、暖かくなれば自然に休眠から覚め、発芽します。

購入した地下茎を良い状態で維持することは一般家庭では難しいので、購入したらすぐに植え付けるようにしましょう。

病虫害の心配は不要

ミョウガはショウガ科なので、虫害を受けることはまずありません。また生命力が強く、病気にかかることも殆どないので、家庭菜園未経験者、虫が苦手な方でも手軽に栽培することが出来ます。

地植えは避ける

広いお庭がある家庭では、庭に直接、野菜を植え付けることがあると思いますが、ミョウガは非常に繁殖力、生命力が強いので、直接庭に植えると繁殖しすぎて手に負えなくなってしまうことがあります。

竹と同じように、地下茎が伸びて無限に増殖してしまう上に、生命力は雑草並みに強いので、一度増えてしまうと、完全な駆除が難しく、周囲の家にまで広がってしまうことがあります。

商用栽培では地植えが一般的ですが、家庭菜園では管理が難しいため、プランターで栽培するのがおススメです。また、プランター栽培終了後は、地下茎が含まれる培養土を庭に捨てたりせず、自治体のルールに従ってゴミとして廃棄するようにしましょう。

収穫適期を逃さない

9月になると食用となる花穂(つぼみ)が地表に出てくるのですが、早めに収穫しないと、下の写真のようにミョウガの花が咲いて、食用に適さなくなってしまいます。

開花したミョウガ

逆に、地表からごくわずかに確認できるタイミングで掘り起こすと、太り切っていない、痩せたミョウガを収穫することになります。

その日に収穫したほうが良いか、次の日まで待ったほうが良いかの見極めは難しいのですが、下の写真を例にすると、中央が収穫適期です。右側のミョウガは掘り起こしても恐らくまだかなり小さく、収穫には早いです。左側は成長が早い暑い時期であればすぐに収穫したほうが良いのですが、9月下旬以降であれば、翌日まで太らせてから収穫するのがおススメです。

ミョウガの収穫適期

ミョウガの間引き方法

1年目は基本的に間引き不要ですが、2年目以降は混み合いすぎると花穂が地表に出づらくなってしまうことがあるので、過度に密集しているようであれば適宜間引きを行いましょう。

ミョウガの新芽は、ニラと同様、地上部をハサミで地際からカットしてもすぐに再生して伸びてしまうので、地際を指で強く掴み、ぐるぐる回転させながら引き抜くのがおススメです。

間引き前がこちら。芽の間隔が1 cm程度しかありません。

ミョウガの間引き(間引き前)

間引き後が下の写真です。花穂が出てくるスペースが確保され、風通しも良くなりました。

ミョウガの間引き(間引き後)

3年に1度は掘り起こして植え替える

数年間栽培を継続すると、プランターの土が固くなり、排水性も悪くなるので、3年に1度は、地下茎を掘り起こして、土を新しい培養土に入れ替えましょう。

植え替えは、地上部が枯れて、休眠状態となっている2月頃がおススメです。

地下茎が育ちすぎて混み合うと成長が悪くなるので、地下茎(根株)の古く細い部分は切り落とし、1年目と同様の手順で、改めて植え付けるようにしましょう。

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