パセリの育て方

パセリの栽培方法

パセリは生命力が非常に強く、虫害を受けることも無い上、日当たりが悪い環境でも旺盛に育つので、特にはじめての家庭菜園にお勧めです。

このページでは耐暑性、耐寒性に優れ、カールした葉が特徴のパセリ「カーリ・パラマウント」をプランターで種から栽培する方法をご紹介します。

基本データ
栽培難易度 
名称・別名パセリ、オランダミツバ、和蘭芹(オランダゼリ)
科名セリ科
英名Parsley
原産地地中海沿岸
播種適期5月上旬~6月上旬、9月上旬~下旬
種のまき方点まき
発芽適温15~20℃
生育適温15~23℃
発芽日数7~12日
最適プランター5号鉢

Step 1:必要資材の準備

パセリをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。

はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。

タネ

耐暑性、耐寒性に優れ、生育旺盛で育てやすい定番品種です。葉は濃緑色で肉厚、葉縁が良くカールするのが特徴です。

プランター

日々の料理の付け合わせに、少量のパセリを使いたい方は、野菜用のプランターではなく、園芸用の5号鉢が最適です。大きなプランターだと、生育が旺盛すぎて手に負えなくなってしまうので、管理しやすい小さな鉢を選ぶようにしましょう。

培養土

緩効性肥料入りの粒状培養土で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れています。

肥料

窒素、リン、カリがそれぞれ8%含まれる、最も一般的な化成肥料です。信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。

ジョーロ

毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。

Step 2:種まき

手順1
鉢底石を入れる
良く洗った5号鉢に鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる
*新品のゴールデン粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。
手順2
培養土を入れる
5号鉢に培養土を入れ、出来るだけ平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、多少余裕をもって入れましょう。
*種をまくための「蒔き溝、蒔き穴」を作る必要はありません。
手順3
種をまく
点まき。5号鉢なら、各点4粒、計3点。
手順4
種に土をかぶせる
培養土を種が完全に見えなくなるまで追加する(すでに5号鉢に入っている培養土を「寄せる」のではなく、新たに種の上に培養土を追加)。
手順5
水やりをする
排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土や種が流れてしまわないよう注意。風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
注意

パセリは発芽に光のエネルギーを必要とします(好光性種子)。タネを土に深く埋めすぎないように注意しましょう。

Step 3:発芽・間引き

適期に毎日欠かさず水やりを行うと、種まきから1~2週間ほどで、順次発芽します。

発芽したら各点3株を残して間引きましょう(下の写真は間引き後の様子)。

パセリ発芽

間引きの方法:株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるため)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。

双葉が完全に展開し、本葉が出始めたら、さらに間引いて各点2株とします(下の写真は間引き直前の様子)。

パセリ本葉

本葉が2枚になったら、最終間引きを行って各点1株とし、5号鉢全体で3株としましょう。

パセリ最終間引き

定期的な追肥が必要

パセリは栽培期間が長期となるため、定期的な追肥が必要です。緩効性肥料なら1か月おき、一般的な化成肥料なら2週間おきを目安として追肥しましょう。追肥の際は株元を避け、5号鉢のふちに沿って蒔くようにすると根が肥料焼けして痛んでしまう心配がありません。

Step 4:育成・収穫

最終間引きを終えてしばらくすると、徐々に本葉が増えて、葉も少しずつカールし始めます。

パセリ本葉3枚

本葉がどんどん増えてきます。

生育中のパセリ

下の写真くらいのサイズになれば、収穫まであと一息です。葉数が多くなってきたら、株の育成のため最低7枚の葉は残すようにしながら少しずつ収穫を始めると良いでしょう。

収穫可能となったパセリ

下の写真くらいになれば収穫適期です。

収穫適期のパセリ

パセリの収穫方法ですが、株ごと収穫するのではなく葉をハサミで切り取って行う方法がお勧めです(摘み取り収穫)

毎日必要な分を収穫しても、またすぐに再生するので、肥料と水を切らさないようにさえすれば、一年近く収穫を楽しむことが出来ます

栽培のポイント・注意点

小さな鉢で栽培する

ハーブ全般に言えますが、生命力が非常に強く、土量の多い大きなプランターで栽培すると茂りすぎて管理が大変になります。

実際に家庭で使用するパセリはそれほど多くないと思いますので、特に理由が無ければ手軽に管理できる小さな鉢で栽培し、生育を抑制しながら栽培するのがお勧めです。

半日陰がお勧め

パセリは日当たりが強い場所で育てると葉が乾燥して硬くなってしまいます。

軒下など、日当たりが悪く他の野菜の栽培には適さない場所を有効活用して栽培しましょう。室内のキッチンガーデニングにも最適です。

古葉は早めに除去

黄変した古い葉は収穫に併せてこまめに取り除き、常に新鮮な葉だけを残すようにしましょう。

また、食べきれない場合であっても古葉は定期的に収穫(除去)し、出来るだけ若い葉だけを残すようにするのが長く新鮮なパセリを楽しむコツです。

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