ベビーリーフは種まきから3週間ほどで収穫することが出来、とても簡単に栽培することが出来るので、はじめての家庭菜園に特におすすめです。
このページでは7種のリーフレタスのタネがミックスされたベビーリーフ品種「ガーデンベビー」をプランターで種から栽培する方法をご紹介します。
基本データ | |
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栽培難易度 | |
名称・別名 | ベビーリーフ、ムスクラン |
科名 | キク科、アブラナ科、ヒユ科など複数の混合 |
英名 | Baby Leaf, Mesclun |
原産地 | 南フランス |
播種適期 | 3月初旬~10月中旬 |
種のまき方 | ばらまき |
発芽適温 | 15~20℃ |
生育適温 | 15~20℃ |
発芽日数 | 4~6日 |
最適プランター | レリーフプランター650 |
ベビーリーフはベビーリーフという植物が存在するわけでは無く、あくまで様々な野菜の若葉のミックスの総称です。
ベビーリーフの種子は、一般的にはミズナ、ホウレンソウ、レタス、漬菜類の種子が混合されていますが、その配合比率や、ベビーリーフを構成する野菜の種類はブランド毎に様々で、特に決まりもありません。
このページで使用している「ガーデンベビー」は7種のリーフレタスの種子がミックスされており、葉色や葉形が多様でサラダとしての見栄えが良く、種子はキク科のみで構成されているので虫害を受けづらく、発芽も揃いやすい特性があります。
Step 1:必要資材の準備
ベビーリーフをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。
はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。
タネ
7種類のキク科種子のミックスなので、プランターに蒔くだけで、異なる彩りや、葉形を楽しむことが出来る家庭菜園の人気品種です。
プランター
ベビーリーフは少ない土量でも良く育つので、レリーフプランター(ばらまき)がおススメです。
培養土
緩効性肥料入りの粒状培養土で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れています。
ジョーロ
毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。
栽培期間が短いので、ゴールデン粒状培養土のような元肥入り培養土を使用する場合、肥料(追肥)は不要です。
Step 2:種まき
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品のゴールデン粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。
プランターに培養土を入れ、表面を平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
プランター全体に出来るだけ均一に「バラ蒔き」する。
培養土をタネが完全に見えなくなるまで追加する(すでにプランターに入っている培養土を「寄せる」のではなく、新たにタネの上に培養土を追加)。
プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
ガーデンベビーを構成する種子は、発芽に光のエネルギーを必要とします(好光性種子)。そのため、タネに土を掛け過ぎないように注意しましょう。
Step 3:発芽・間引き
適期なら3~5日ほどで一斉に発芽します。
双葉が完全に展開し本葉が出始めたタイミングで、1度だけ間引きを行って最終株間=1.5~2 cmに調整します(下の写真は間引き後の様子)。
間引きの方法:株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるため)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。
Step 4:育成・収穫
最終間引きを行って株間を1.5~2 ㎝に調整したら、それ以上の間引きは行わず、そのまま収穫適期まで育成します。
徐々に葉が増えて、込み合ってきます。
下の写真はおよそ草丈6 cmの様子です。
数日するとさらに成長して10 ㎝弱の草丈となります。
下の写真のようにぎっしりと隙間無く葉が詰まり、草丈が10~15 ㎝程度になれば収穫適期です。
ベビーリーフの収穫は、株元(根元)を1つずつハサミで切り取る方法がお勧めです。こうすると葉が土で汚れず、軽く水で洗ってすぐに利用することが出来ます。また、間引きを兼ねて収穫する場合も周囲の株の根を傷めないよう、引き抜かずに根元からハサミでカットして収穫しましょう。
収穫したてのベビーリーフはさっと洗ってサラダにして頂くと、家庭菜園ならではの新鮮な風味を楽しむことが出来ます。
栽培のポイント・注意点
密植栽培で多収に
他の野菜とは異なり若葉を収穫するベビーリーフは密集栽培でもまったく問題なく育ちます。株間を出来るだけ少なくとって多収を目指しましょう。
高温では発芽しない
ガーデンベビーを構成する7種のリーフレタスは、冷涼な気候を好み、25℃以上では極端に発芽率が悪くなります。周年栽培が可能ですが、慣れるまでは7~8月は避けるようにしましょう。
大株に育ててもOK
今回使用したガーデンベビーは、もともと様々な種類のリーフレタスの種を混合したものなので、生育の良い数株を残してベビーリーフを収穫後、そのままリーフレタス栽培に移行することも出来ます。リーフレタスの育て方は以下をご覧ください。