全面リニューアルしました!(2019年11月2日)

ニラの育て方

ニラの栽培方法

ニラは生命力が特に強く、一度植え付ければ病虫害を受けることもなく、5年以上収穫し続けることが出来ます。長期の管理や追肥、株分けなどの作業が必要となりますが、このページに記載の手順を守れば、家庭菜園初心者でも十分育てることが出来ます。

この記事では生育旺盛で収穫後の再生力が極めて強い肉厚広巾品種「広巾にら」をプランターで種から栽培する方法をご紹介します。

基本データ
難易度 
名称・別名韮(ニラ、韭)、韮白(キュウハク)、彌良(ミラ)
科名ユリ科
英名Chinese chives, Green chives
原産地中国
種まき適期3月中旬~下旬
種のまき方点まき
最適プランターレリーフプランター650

Step 1:必要資材の準備

ニラをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。

はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。特に、種の品種は耐病性や育てやすさに大きく影響するため、初めて栽培する方には以下の品種の使用をお勧めします。

必要な資材

  • 広巾ニラ
  • プランター
    レリーフプランター650
  • 培養土
    ゴールデン粒状培養土野菜用
  • 緩効性肥料
  • ジョーロ
  • ハサミ

Step 2:種まき(1年目のみ)

手順1
鉢底石を入れる
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる
*新品のゴールデン粒状培養土野菜用を使用する場合、この手順は不要です。
手順2
培養土を入れる
プランターに培養土を入れ、出来るだけ平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
*種をまくための「蒔き溝、蒔き穴」を作る必要はありません。
手順3
種をまく
点まき。レリーフプランター650なら5点、各点10粒。

ニラの種のまき方

手順4
種に土をかぶせる
培養土を種が完全に見えなくなるまで追加する(すでにプランターに入っている培養土を「寄せる」のではなく、新たに種の上に培養土を追加)。
*このようにすると種を蒔いた部分だけが少し高くなって株元の排水性が向上し、根腐れを予防することができます。
手順5
水やりをする
プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土や種が流れてしまわないよう注意。プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
注意
ニラは種に光があたると発芽しない性質があります(嫌光性種子)。そのため、厚めに種に土を掛け、種に光が届かないようにしましょう。

Step 3:発芽・間引き(1年目のみ)

無事に発芽したら、間引きを行います。

下の写真はまだ発芽直後のニラ。ニラは発芽がかなりばらつくため、すぐに間引かずしばらく様子をみましょう。

ニラの発芽

以下の写真くらいのサイズになったら、各点6~7株残して間引きます(大きくなると引き抜きづらくなるため、1回目の間引きで最終株数にします)。

間引き適期のニラ

ニラの間引きは、根ごと除去する必要があるためハサミを使わず手で慎重に引き抜いて行います。途中で葉がちぎれてしまわないよう注意して行いましょう。

定期的な追肥が必要
ニラは栽培期間が長期となるため、定期的な追肥が必要です。緩効性肥料なら1か月おき、一般的な化成肥料なら2週間おきを目安として追肥しましょう。追肥の際は株元を避け、プランターのふちに沿って蒔くようにすると根が肥料焼けして痛んでしまう心配がありません。

Step 4:育成(1年目のみ)

間引きを終えてしばらくすると、徐々に葉が伸びてきます。

ニラの幼苗

最初は上の写真のように葉が細いですが、成長に伴って自然に徐々に葉の幅が広くなってきます。下の写真くらいのサイズになれば、地際からハサミで刈り取って収穫することが出来ます(詳しい収穫方法は「Step6:収穫」を参照)。

1年目のニラ収穫適期

収穫しすぎに注意
1年目は強い根を養成するため、初夏に1度収穫するのみとし、以降は収穫を控えましょう。

1年目の11月頃になると、下の写真のように葉が茂ってきます。このまま冬を迎え、自然に葉が枯れてから枯れた葉を刈り取って越冬に備えても良いのですが、一旦このタイミングで地際からハサミですべて刈り取っておくと良いでしょう。

ニラ1年目

12月にはまた葉が再生して伸びてきます。

収穫後に再生中のニラ

1月中旬頃になれば葉が自然に枯れるので、きれいに地際からハサミで刈り取っておきましょう。

ニラの冬枯れ

刈り取った後の様子。春まではこの状態のまま休眠状態となるので、特に水やりも追肥もせず、そのまま放置します。

ニラの越冬に備えた刈り取り後

Step 5:株分け(毎年)

翌年3月になると、ニラが休眠から目覚め、再び葉が伸びてきます。下の写真のタイミングで、プランターからニラを掘り起こしましょう。

春になり再び芽吹くニラ

プランター自体を横に倒して土を崩し、根を出来るだけ傷つけないように慎重に掘り起こすと、1つの株が「分けつ(分球)」して増え、束になっています。

分けつしたニラの根

鱗茎(りんけい)」と呼ばれる茎の末端の少し膨らんだ部分を一つ一つポキポキと手ではがして分割し、ばらばらにします。さらに、新しい根の発生を促すため、長い根は数センチ残してハサミでカットします。

ニラの株分け

きれいに洗ったプランターに、新しい培養土を入れ、株分けしたニラを1箇所あたり5~7本束ねて、3点に植えつけます。

2年目のニラの植え付け

植え付けから数日して根付くと、また葉が伸び始めます。

ニラ株分け後の植え付け

2年目以降も毎年春になったら同じように株分けを行いましょう。そうすると株全体がリフレッシュし、食味の良い新鮮なニラを5年以上収穫することが出来ます。

培養土もリフレッシュ
1年経つと培養土も排水性が悪くなり、プランターも汚れが目立つ状態になります。毎年の株分けの際にプランターを良く洗い、新しい培養土に入れ替えるようにしましょう

Step 6:収穫(2年目以降)

株分け後、完全に根付いて成長した二年目のニラ。1年目と比べ葉の巾もかなり広くなっています。

2年目のニラ

収穫は草丈が20 ㎝くらいになったら、地際からハサミでばっさりと刈り取るのがポイント。下の写真は収穫後の様子。

ニラ刈り取り後

地面ギリギリのところからハサミで刈り取りますが、2~3週間もするとまた元通りに再生し、再び収穫することが出来ます。

ニラ収穫方法

ニラの成長速度に負けないように、ニラ餃子、炒め物、ニラチヂミ、ニラの卵焼きなど・・・工夫してどんどん消費しましょう!

ニラの卵焼き

注意
プランター1つでも大量のニラが収穫出来てしまうため、一般の家庭では食べ切れなくなってしまうことが多々あります。その場合でも株を若く保って食味を維持するために、収穫可能なサイズになったら必ず地際から刈り取っておくようにしましょう(「刈り捨て」または「捨て刈り」といいます)

毎年、夏になると花芽が伸びてきますが、これが高級中華食材として知られる「花ニラ」です。株の疲労させないために、花芽が出てきたら開花させず、つぼみの状態ですべて収穫するようにしましょう(収穫適期の花ニラ)。

花ニラ

栽培のポイント・注意点

花ニラは早めに収穫

花ニラは知る人ぞ知る高級食材です。非常に香り高く、食味にも優れているため、早めに収穫し、その旬の味を堪能しましょう。開花させると株が疲弊し、葉の食味まで落ちてしまうため花芽が伸びてきたら早めの収穫を心掛けましょう。

捨て刈り(刈り捨て)を忘れずに行う

ニラのプランター1つだけでも大量に収穫が可能なため、一般の家庭では供給が需要を上回り、食べきれなくなりがちです。その場合でも株を老化させないように、収穫適期のサイズ(20 ㎝くらいの草丈)になったら地際から葉を刈り取り、新しい葉の成長を促すようにしましょう。最初の株分けで3点植えとし、多すぎるようであれば翌年は2点植えにして植え付ける株数も少なくするなど、適宜栽培量を調整すると無駄無く消費することが出来ます。また逆に、ニラが不足するようであれば4点植えにして栽培量を増やし、2か所ずつ互い違いに収穫するとほぼ毎週収穫を楽しむことが出来ます。

ニラの豆知識

ニラ特有の匂いの正体は?

硫化アリルの一種であるアリシンです

ニラには独特の風味があり、餃子や卵焼きに入れると非常に風味が良くなり食が進みますが、この匂いの正体は硫化アリルの一種であるアリシンという物質です。硫化アリルはユリ科の植物に含まれ、玉ねぎを包丁で切る際に目にしみるのもこの硫化アリルが原因です。

硫化アリルには疲労回復効果や、血液をサラサラにする効果があるとされ、漢方薬としても韮白(キュウハク)という名称で古くから利用されています。

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