カブは種まきから2カ月半ほどで収穫することが出来、特別な管理も必要無いので、家庭菜園経験の浅い初心者でも簡単に育てることが出来ます。
このページでは特に食味に優れた伝統品種「みやま小かぶ」をプランターで種から栽培する方法をご紹介します。
基本データ | |
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栽培難易度 | |
名称・別名 | 蕪(かぶ、かぶら)、鈴菜(すずな)、蕪菁(ぶせい) |
科名 | アブラナ科 |
英名 | Turnip |
原産地 | アフガニスタン、地中海沿岸 |
播種適期 | 4月または9月 |
種のまき方 | 条まき |
発芽適温 | 15~20℃ |
生育適温 | 10~25℃ |
発芽日数 | 3~5日 |
最適プランター | レリーフプランター650 |
Step 1:必要資材の準備
カブをプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。
はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。
タネ
金町系小かぶの最高品種として知られる伝統種で、緻密な肉質と、上品な甘みを特徴とする人気品種です。生食、煮物、漬物のいずれにも向き、無農薬栽培を前提とする家庭菜園であれば、葉まで美味しく頂くことが出来ます。
プランター
カブはそれほど根を深くは張らないので、レリーフプランター(2列、条まき)で十分良く育ちます。
培養土
緩効性肥料入りの粒状培養土で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れています。
肥料
窒素、リン、カリがそれぞれ8%含まれる、最も一般的な化成肥料です。信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
ジョーロ
毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。
防虫ネット
カブはアブラナ科なので、害虫に非常に好まれます。特に、虫が多い環境、時期に栽培する場合は、種まき直後から防虫ネットでプランター全体を覆っておくと安心です。
Step 2:種まき
良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品のゴールデン粒状培養土を使用する場合、この手順は不要です。
プランターに培養土を入れ、表面を平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
*タネをまくための「蒔き溝、蒔き穴」を作る必要はありません。
条まき。レリーフプランター650なら2条。
*5 mm間隔を目安として種を蒔きましょう。
培養土をタネが完全に見えなくなるまで追加する(すでにプランターに入っている培養土を「寄せる」のではなく、新たにタネの上に培養土を追加)。
*このようにするとタネをまいた部分だけが少し高くなって株元の排水性が向上し、根腐れを予防することができます。
プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
Step 3:発芽・間引き
野菜のタネには一般に「F1種(一代交配種)」と「固定種」の2種類があり、現在では市販されているほとんどのタネがF1種です。
みやま小かぶは生産効率を重視した「F1種」ではなく、昔から受け継がれてきた固定種(伝統品種)なので、F1種と比較すると、やや発芽の揃いが悪く感じられるかもしれませんが、種まきからおよそ3日ほどで順次発芽します。双葉が完全に展開し本葉が出始めたタイミング(以下の写真が目安)で、初回の間引きを行いましょう。
間引きの方法:株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるため)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。
下の写真のように本葉が3枚程度になったら、2回目の間引き(最終間引き)を行い、株間を最終株間である4 ㎝とします。
カブは肥料が切れると”す”が入ってしまうことがあるので、定期的な追肥が必要です。緩効性肥料なら1か月おき、一般的な化成肥料なら2週間おきを目安として追肥しましょう。追肥の際は株元を避け、プランターのふちに沿って蒔くようにすると根が肥料焼けして痛んでしまう心配がありません。
Step 4:育成・収穫
最終間引きを終えたら、虫害に注意しながら、しばらくそのまま育成します(背景に白く見えるのが防虫ネット)。
上の写真のタイミングで株元をよくみると、わずかですが、カブが肥大しはじめていることが分かります。
さらに2週間ほどすると、株元が地表面上で大きく膨らみ始めます。かぶは、大根や人参のように地下部で肥大すると勘違いしている方が非常に多いのですが、実際は写真の通り、地上部で肥大し、細い根だけが地下に伸びるように成長します。
カブが大きく育ち、隣のカブとの間がぎゅっと詰まってきたら、採り遅れずに収穫しましょう。
カブの収穫方法は、葉をつかんでまっすぐ引き抜くだけなので、子供でも簡単に楽しく収穫することが出来ます。
今回ご紹介した「みやま小かぶ」は商用大量栽培が難しいため、一般のスーパーではあまり見かけることはありませんが、特に食味に優れ、採れたてを煮物にすると絶品です(葉まで美味しく食べられます)。是非、家庭菜園ならではの本当のカブの味わいを楽しんでみてください!
栽培のポイント・注意点
食べる分だけをその日に収穫
みやま小かぶはF1種ではなく、固定種のため成長が株ごとにばらつくことがあります。一度に全部収穫しても食べ切れず鮮度が落ちてしまうため、大きくなったものから順次収穫するようにしましょう。
とってもわかりやすいです!
株間を何センチにすればよいのか参考になりましたありがとうございます!
hanaさんへ
こんばんは。ご丁寧にありがとうございます。
この記事がお役に立ったようで嬉しいです!
豊作となりますように!
Yu-Rin