人参の育て方

人参の栽培方法

人参は可食部である根が長く伸びるので、深型のプランターを用意する必要がありますが、虫害を受けることは少なく、特別な管理も必要無いため、家庭菜園初心者でも簡単に育てることが出来ます。

このページでは特に糖度が高く、生食に向き、70~90日で収穫出来るミニニンジン「ピッコロ」をプランターで種から栽培する方法をご紹介します。

基本データ
栽培難易度 
名称・別名人参(ニンジン)
科名セリ科
英名Carrot
原産地アフガニスタン
播種適期3月または9月
種のまき方条まき
発芽適温15~25℃
生育適温18~21℃
発芽日数5~7日
最適プランターエアープランター600

Step 1:必要資材の準備

人参をプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。

はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。

タネ

歯切れがよく、水分に富み、強い甘みを特徴とする家庭菜園の人気品種です。極早生で育てやすく(生育日数70~90日)、根長10~12 cm、太さ1.5~2 cmで、ニンジン特有のクセも少ないので、生食に向いています。

プランター

ニンジンは地下に深く根を伸ばして成長するので、最低でも25 cm程度の高さがあるプランターを選びましょう。

*エアプランター600(幅 60.0 cm × 奥行 27.2 cm × 高さ 26.0 cm)は、この記事で使用している「レリーフプランター深型600」の後継製品です。

培養土

緩効性肥料入りの粒状培養土で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れています。

肥料

窒素、リン、カリがそれぞれ8%含まれる、最も一般的な化成肥料です。信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。

ジョーロ

毎日の水やりに使用します。プランターの数が多くなってきたら、ホースリールの導入も検討してみてください。

ホースリール選びのポイント ホースリール選びのポイント

Step 2:種まき

手順1
鉢底石を入れる

良く洗ったプランターに鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
*新品のゴールデン粒状培養土野菜用を使用する場合、この手順は不要です。

手順2
培養土を入れる

プランターに培養土を入れ、表面を平らにならす。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
*タネをまくための「蒔き溝、蒔き穴」を作る必要はありません。

手順3
タネをまく

条まき。エアープランター600なら2条。
*5 mm間隔を目安として種を蒔きましょう。

人参の種のまき方

手順4
タネに土をかぶせる

培養土をタネが完全に見えなくなるまで追加する(すでにプランターに入っている培養土を「寄せる」のではなく、新たにタネの上に培養土を追加)。
*このようにするとタネをまいた部分だけが少し高くなって株元の排水性が向上し、根腐れを予防することができます。

手順5
水やりをする

プランターの排水口から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土やタネが流れてしまわないよう注意。プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。

注意
人参は発芽に光のエネルギーを必要とします(好光性種子)。そのため、種に土を掛け過ぎないように注意しましょう。

Step 3:発芽・間引き

人参は非常に発芽しづらいので、種をまいてから1週間以上発芽しないこともありますが、毎日欠かさず水やりを行って、気長に発芽を待ちましょう(発芽直後の様子)。

人参の発芽

通常、他の野菜では「双葉が完全に展開し本葉が出始めたタイミングで、初回の間引きを行いましょう」とご案内していますが、人参の場合はあえて間引きを遅らせて、周囲の株と競い合わせるように育てたほうが良く育つことが知られているので、下の写真くらいのサイズになってから初回の間引きを行い、株間を1~1.5 cmにします。

人参初回間引き

間引きの方法:株間が十分に広い場合は、苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜くのが最も手軽ですが、ピンセットを使うと、混み合っている箇所でも正確に間引くことが出来ます。また、密集して発芽してしまった箇所は(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるため)ハサミで根元から切り取ると安全・確実に間引くことが出来ます。

間引きの基本 野菜の間引きのコツ:2つの方法と3つのポイント

初回間引き後、しばらくすると再び混み合ってくるので、下の写真のように本葉が4~5枚になったタイミングで最終間引きを行い、最終株間3~4 ㎝程度とします。

人参最終間引き

定期的な追肥が必要
人参は栽培期間が長期となるため、定期的な追肥が必要です。緩効性肥料なら1か月おき、一般的な化成肥料なら2週間おきを目安として追肥しましょう。追肥の際は株元を避け、プランターのふちに沿って蒔くようにすると根が肥料焼けして痛んでしまう心配がありません。

Step 4:育成・収穫

最終間引きを終えたら、虫害に注意しながら、しばらくそのまま育成します。

生育中の人参

人参は地上部の状態だけでは収穫適期であるかどうかの判別は難しいので、目安として下の写真くらいの草丈になったら、試し取りをして、サイズを確認してみましょう。ピッコロの場合、10~12 cmあれば収穫適期です。

収穫適期の人参

人参の収穫方法は、葉を手でつかんでまっすぐ引き抜くだけなので、小さな子供でも楽しく簡単に行うことが出来ます。

人参を収穫

ピッコロは特に糖度が高く、人参特有のクセも殆ど無いので、そのまま生でも美味しく頂けます。また、人参嫌いな子供でも食べやすい味とサイズなので、収穫体験と併せ、食育にもお勧めです。

栽培のポイント・注意点

移植しない

人参に限らず直根系野菜全般にいえますが、移植すると根が痛み変形根の原因となるため、播種は必ずプランターへの「直播き」とし、ポットからの移植は行わないようにしましょう。

食べる分だけをその日に収穫

ニンジンは収穫直後からどんどん風味が落ちてしまいます。品種本来のサイズで収穫するのが望ましいのはもちろんですが、一度に大量に収穫してしまうと食べきれなくなってしまいます。

プランターから引き抜かずにおけば、新鮮なまま保存することができるので、その日に食べる分だけを収穫するようにしましょう。

ミニニンジンの「ピッコロ」でも栽培を継続すれば、最終的には5寸人参のようなサイズになり、食味にもサイズに応じた変化があるので、それを楽しんでみるのも良いでしょう。

6 COMMENTS

みぃか

発芽したのですがプランター栽培で分からないことがありました。
こちらの説明はとても親切でわかりやすく私の疑問を解決してくれました!
これからも楽しく家庭菜園生活を楽しめます(^^)

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Yu-Rin

みぃかさんへ
こんにちは。コメント頂きありがとうございます!
お役に立てたようでとても嬉しいです♪

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Yu-Rin

Mokaさんへ
ご訪問&コメントありがとうございます!
種まきの解説がお役に立ったようで、嬉しいです。
豊作となること、お祈りしています!

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古川光子

こんにちは。(^_^)
いつも楽しくサイトを読ませてもらっています。
早速私も人参の種をまいてみました。
今から楽しみです。
わかりやすい内容も楽しみに待ってます。(^^)/

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Yu-Rin

古川光子さんへ
こんばんは。いつもご訪問頂きありがとうございます。
豊作となると良いですね!
現在、色々と記事を準備中ですので、完成次第、順次公開していく予定です。是非楽しみにしていてください。

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