白菜は種まきから2カ月程度で収穫することが出来、特別な栽培技術も必要としないため、家庭菜園初心者でも比較的簡単に育てることが出来ます。
この記事では家庭菜園に最適な極早生ミニハクサイ品種「CRお黄にいり」をプランターで種から栽培する方法をご紹介します。
基本データ | |
難易度 | |
名称・別名 | 白菜(白才、ハクサイ) |
科名 | アブラナ科 |
英名 | Chinese Cabbage, Napa Cabbage, Nappa Cabbage |
原産地 | 地中海沿岸、中国 |
種まき適期 | 8月中旬~9月中旬 |
種のまき方 | 点まき |
最適プランター | レリーフプランター650 |
Step 1:必要資材の準備
白菜をプランターで栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。
はじめての家庭菜園でどれを買ったら良いか分からない場合は、この記事で使用している以下の資材一式を購入し、記載の手順通りに育てれば初心者でも失敗無く収穫することが出来ます。特に、種の品種は耐病性や育てやすさに大きく影響するため、初めて栽培する方には以下の品種の使用をお勧めします。
- 種
CRお黄にいり - プランター
レリーフプランター650 - 培養土
ゴールデン粒状培養土野菜用 - 緩効性肥料
- ジョーロ
- ハサミ
- ピンセット
Step 2:種まき
*新品のゴールデン粒状培養土野菜用を使用する場合、この手順は不要です。
*プランターのふちギリギリまで入れずに、3 ㎝程度、余裕をもって入れましょう。
*種をまくための「蒔き溝、蒔き穴」を作る必要はありません。
*このようにすると種を蒔いた部分だけが少し高くなって株元の排水性が向上し、根腐れを予防することができます。
*ホースリールを使用する場合は水勢を弱くし、土や種が流れてしまわないよう注意。プランターは風通しの良い日なたに設置し、発芽するまでは毎朝1日1回の水やりを行いましょう。
Step 3:発芽・間引き
適期なら3日ほどで一斉に発芽します。下の写真のように双葉が完全に展開し本葉が出始めたタイミングで各点3株を残し初回の間引きを行いましょう。
間引きはピンセットを使って、混みあったところから1株ずつ引き抜いて行うのが基本ですが、密集しているところは(根が絡まり、残したい株まで一緒に抜けてしまう恐れがあるため)ハサミで根元から切り取ると安全に間引くことが出来ます。
本葉が3枚になったらさらに1株間引いて、各点2株としましょう(下の写真は間引き前)。
本葉4枚時の様子(各点2株)。
下の写真のようにプランターの外にはみ出すぐらい葉が大きくなったら最終間引きを行い、各点1株、プランター全体で計3株としましょう(写真は間引き前の様子)。
Step 4:育成・収穫
最終間引きを終えてしばらくすると、徐々に本葉が増えてきます(プランターの奥に白く見えるのが防虫ネット)。
徐々に葉が立ち上がり、葉が巻き始めます。
株元はこのような状態になり、少しずつ白菜らしくなってきます。
さらに生育を続けると、キレイな逆三角形の草姿となります。ここまで育てばあと一息です。
以下のように株元が丸くどっしりと広がって、葉が詰まれば収穫適期です。
白菜の収穫方法ですが、株元(根元)をハサミで切り取るのがお勧めです。こうすると葉が土で汚れず、軽く水で洗ってすぐに調理をすることが出来ます。
採れたての白菜はお鍋にすると絶品です。今回は「白菜と豚肉の重ね鍋」にしてみました。レシピは、豚肉と白菜をミルフィーユ状に交互に重ね、中央に家庭菜園で育てた採れたてのニラをおき、少量の水と、塩コショウ、鶏がらスープの素を加え、弱火で煮込むだけです。とても手軽な割に美味しいので是非お試しください。
栽培のポイント・注意点
結球させるためには播種タイミングが重要
よくある失敗として、虫食いも少なく、葉色も良いのに結球しないということがあります。ハクサイをしっかり結球させるためには、寒くなって成長が遅くなる前に、葉をある程度大きく成長させることが必要です。使用する品種毎に栽培条件や結球性が異なるため、タネの袋の裏にある記載を良く読み、播種タイミングを逃さないようにしましょう。
虫害に注意
白菜はアブラナ科なので、害虫に非常に好まれます。害虫の多い時期・地域で栽培する場合は、種まき直後から収穫直前まで防虫ネットを使用し、害虫の侵入を防ぐと良いでしょう。また、防虫ネットの使用有無を問わず、毎朝葉裏をチェックし、アブラムシやコナガなどの害虫がいたら見つけ次第駆除するようにしましょう。